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4444  作者: 川犬
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美佐は床に座り込んだ。あたりはもう血の海だった。

もう立てない。

美佐にはそんな余力がまったくなかった。

「どうしてこんなことに・・・」

気がついたら一人だった。

いや、一人になっていた。もう皆死んでしまったのだ。

目の前に二つの死体が転がっていた。

それは、目玉が飛び出ていて、内臓もぐちゃぐちゃになっておりもうグロテスクという言葉を超えていた。

少なくとも99%の確率でだ。

もうぴくりとも動かない死体。

私が殺したんだ。殺したんだ。コロシタンダ。

美佐の脳裏を何度もよぎる。

「まさるなの?」

美佐は顔を持ち上げ縄で縛られている仮面をかぶった人に聞く。

「・・・。」

しかし、その人はしゃべらない。

「ねえ。」

・・・。

また何もいわない。ただこっちを見ていることは分かった。しかし、仮面の下の表情は分からない。

「・・・。」

美佐も何も言わなかった。そして、がんばって立ち上がろうとする。

おかしい。立てない。さっき余力がなかったと言ったがそれはそれぐらいショックを受けたということだ。

立てないということではない。

それなのに立ち上がれない。

いつの間にか息が切れはじめた。

「はぁはぁ・・・。」

どうなっているの?そのまま倒れこむ。痛みは感じない。というよりも感覚がない。

意識が遠のいていく。

あれれ・・・?

あれれれれ・・・?

私どうしちゃったの?

どうしてうごけないの?

美佐は疑問だらけだった。一瞬別の世界が見えたような気がする。

美佐はこの時わかった。もう・・・私・・・死ぬんだ。

「はぁはぁ・・・は・・・ぁ・・・。」

徐々に呼吸がとぎれとぎれになる。

また別世界が見えた。

なぜだろう。しぬというのに怖くない。

笑い声が聞こえているような気がする。何だろうこの声。どこかで聞いたことがある。

あぁ・・・。あの人だ・・・・・・。

それを最後に美佐の意識はなくなった。


「あははははは!!!!!!!あははは!!!毒がやっときいたかあ!!!あははは!!!!」

仮面をかぶった人はとにかく狂っているかのように笑っていた。

いつの間にか、縄はほどかれていた。

これは彼が自分でほどいたものである。

目の前には扉がある。そこにはやはり4444と書かれていた。

この人、誰だかわかりますか?わかりますよね。

本当ならここでおわってもいいのですが、誰だか分らない人もいると思うので解決編みたいなのを書きます。

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