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1、美佐はケータイのメール着信音に気づき重いまぶたを開けた。
そしてケータイを手探りで探し出し開いた。
目にはメールの内容が映る。
そこにはこう書かれていた。
おきてる?実は明日俺たちでパーティをするんだ
美佐も来ないか?メンバーはいつもの7人だ。
そんでばしょはトントンだ。わかった??
美佐は飛び起きた。
「勝からだ・・・」
美佐はこう返した。
いいよ^^
で時間は?
するとすぐに返ってきた。
わりぃわりぃ
おしえるのわすれてた
朝の9時集合だよ
美佐はわかったと返信をして明日の準備に取り掛かった。
美佐は勝のことが好きだった。
だからいつもは面倒くさがって行かないというのだが明日は特別だ。
「もっていくものはこんなもんかな。」
ケータイを充電し、バッグの中には財布と薬それと少量のお菓子を入れた。
「よし準備OK!今日はもうねようっと」
時間は10時半だ。
美佐は時たま寝坊をすることがあるので今日はもう寝なければならない。
少し早すぎるかもしれないが明日のためだった。
美佐は布団に包まり明日のことを考えていた。
勝達と楽しく遊んでいる自分が脳裏に映った。
そしていつの間にかすやすやと眠っていた。
翌朝、美佐は予想以上に早く起きていた。
時間は5時だ。
「少し早すぎたかな。」
この生まれてから21年間の中で5,6番目ぐらいに早く起きたのではないか。
もう少し寝ようと考えたが経験上二度寝すると寝過ごしてしまう可能性があるのでパジャマから着替えちゃんと顔を洗い、朝食を食べた。
朝食は昨日セブンイレブンで買っておいたハムサンドだ。
それを口にほおばりながらメールをうって送信した。
おきた?
うちはもうおきたよ^^
そううっていた。
まもなく勝からメールが届いてきた。
おきてるよ
今飯食ってる
うちも!
一緒だね^^
そうだね
そういういつものメールのやり取りをしていた。
美佐はハムサンドを食べ終えて、早速トントンへ行くことにした。
トントンとはその名のとおり豚をメインに料理を作る和風レストランである。
家からまずバスに乗り、少し歩けばすぐそこにある。
約25分といったところだろうか。
近いと言ったらいいのか遠いといったらいいのかよくわからない場所にあった。
美佐はバス停にいた。
するとバスはすぐに来た。乗るとほんのりといやなにおいがする。
無理もない。このバスは10年近く走り続けているのだ。
それぐらい古ければこのぐらい臭くなることは明らかだった。
とりあえず美佐は座るところがなかったのでたっていた。
1つのバス停をこえまた超えると目的のバス停までたどり着いた。
そこで運賃の150円を払い、降りた。
美佐はわくわくしていた。
この後の惨劇を知らずに。