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4444  作者: 川犬
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「う、うーーん・・・」

豊は眼を覚ました。

そして目をあける。

「こ、ここは・・・?」

すると卓也が走ってきた。

あとから昌介と美佐と沙織も来る。

「大丈夫か?」

「ここは・・・どこ?」

周りを見渡す。しかしここがどこだか分らなかった。

「ここはW中学校だよ。」

昌介が豊を立ち上がらせた。

確かにここはW中学校のようだ。

「そろそろだな・・・」

突然、卓也に行こうといわれた。

「なにが?」

「あ、そっか。お前にはまだ何も言ってなかったな。」

卓也は少し間を開けて言った。

「犯人にここへ今日の深夜0時に来いと言われたんだ。」

豊の表情が一変する。

「や、やばいよ!だめだ!だって犯人は・・・」

「犯人は?」

美佐が聞く。

「・・・・・・・あれ?思い出せない・・・」

豊はそう言いながらもあの時の光景を思い浮かべていた。

・・・。

だめだ。どうしても思い出せない。

そこへ昌介がこう言った。

「思い出せないのも無理はない。あの時お前、頭思いっきり打ったんだよ。・・・・・俺が押したせいで。ごめんな強く押しちゃって。」

豊がそこへこう言った。

「いや、押してくれなかったら俺死んでたから。」

沙織が来た。

「あと10分だよ。」

その声に皆反応して沙織を見た。

沙織は少し戸惑う。


美佐はみんなが話をしているときに外を見ていた。

ずっと誰も使っていないせいか、埃がたまっている。

外を見ていると校庭になぜかぽつんと建物が建ってた。

とても小さい建物だ。

それがさっきから少しづつ大きくなっている。

まるで風船が膨らむようだ。

いやそれとは少し違う。

「なにあれ・・・」

美佐がそう言っても誰も気づいていないのか話を続けている。

「あと10分だよ。」

沙織がそう言った。

そう言った途端、卓也が窓から外を見た。

「お、おい!なんだあれ!!」

その声に気が付き、集まった。

「ほんとだ。最初来たときはあんな建物なかったよね。あ、大きくなった。」

沙織が興奮気味に話している。

「ほんとだ。あれ、まるで塔じゃん。」

確かに豊の言うとおりである。

あれは、塔だ。しかし、不気味なオーラが漂っている。

「ねえ。あと何分?」

「7分。」

美佐がみんなに聞くと、卓也が即答で答えた。

「いってみよう」

昌介がそう言って勝手に教室から出て行った。

「お、おい!」

卓也が止めようとしたが間に合わなかった。

しばらくして、昌介が校庭に出てきた。

謎の塔を眺めた後、こっちを見上げてきた。

そして、手でこっちへ来いとやっている。

「どうする行く?」

美佐はみんなに聞いた。

「いくしかないだろ」

卓也はそう言って、教室からでていった。

「うちらもいこう」

沙織と豊と美佐も教室から出て行った。

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