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プロローグ
プロローグ
近藤美佐は床に座り込んだ。あたりはもう血の海だった。
もう立てない。
美佐にはそんな余力がまったくなかった。
「どうしてこんなことに・・・」
気がついたら一人だった。
いや、一人になっていた。もう皆死んでしまったのだ。
目の前に二つの死体が転がっていた。
それは、目玉が飛び出ていて、内臓もぐちゃぐちゃになっておりもうグロテスクという言葉を超えていた。
少なくとも99%の確率でだ。
もうぴくりとも動かない死体。
これは仲間のものだった。
どうして仲間たちがこうなったのか?
すべてはあの時始まったのだ。
あの遠くて近い過去のときに――――――――――――――――――――