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幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜  作者: 猫又チコ


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捕らえられたフォレス

本日3話目です

 リュクスとカリーナに挨拶に行ったラーランが戻ってきた。


「どうだった?」

「そうだね。みんな成長してたし、初めましてが二人もいたからびっくりだったよ。しかも、その二人の性格が対極なんだから、なんで同じ仲間として成立してるのか不思議でならないよ」

「あの二人は、まだ仲良くなったわけじゃないよ。あの二人は数日前に出会ったばかりだから、仲良くなってっる途中なんだよ」

「そうなんだ」


 オークションはどんどん進んでいき、欲しいものがどんどん落札されるのを指を咥えながら見ていた。


「続いての品はこれだ!!!! 今回の一番の目玉商品!! 前勇者が実際に着ていた私服だ!!!」

「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」


 今まで静かに盛り上がっていた会場が、コロシアムのような歓声に包まれた。


「いや、どんだけ勇者の私服が欲しいんだよ」

「フォレス、まさか前勇者の姿知らないのか?」

「知らないな」

「この私服は、状態保存魔法が掛けられているのでこれまでもこれからも前勇者のぬくもりが落ちることはありません!!! では、最低落札価格5000万Sからです!!!」

「悪い。この話の先は後でだ」

「え?」


 そう言ってラーランは、指で形を作り手を挙げた。


「おっと、248番!! 6000万!!」

「欲しいの?」

「当たり前だ!! あんな美しい勇者様は彼女だけだ!! 優しくて美しくて強い!! 俺は彼女にぞっこんだ!!」

「そ、そうか」


 ラーランだけではない、周りに座っている参加者たちもその私服が欲しいようでどんどん指で形を作って手を挙げている。

 勇者であっても一人の女性の私服を欲しがる参加者の姿を見ると少し気持ち悪いもするが、前勇者、一度見てみたい。


「すみませ。隣空いてますか?」

「はい。どうぞ」

「ありがとうございます。それでは、失礼します」


 前勇者の私服を競っていたのは、最初十人ほどいたが、今ではラーランともう一人での競り合いになっていた。


「248番、まだ上げる!!! 3億7000万!!!!」

「28番、3億7500万!!」

「ここだ!!」

「248番、4億1000万!!!!!」

「……」

「おっと、止まった!! さぁ、いませんか、後、十秒だけ待ちます。十、九…………一、0。それでは、最終落札価格、4億1000万で、248番の方落札です!!!!」


 そして、会場には拍手が鳴り響いた。後から聞いた話、勇者と魔王の遺品のオークションでこの価格での落札は初めてだと聞いた。


「ラーラン。凄いな、そんなにお金持ってたんだな」

「まぁね、ほかに使うのが防具と武器のメンテナンスぐらいだし、お金は溜っていくだけだったんだ」

「そうだったんだ」


 ラーランの意外な一面を見た気がする。


「お連れの方、凄いですね」

「え、あぁ、ほんとに、僕も驚きましたよ」

「うふふ、それにしても、貴方、綺麗な顔してるわね、ちょっと顔見せてくれないかしら?」


 そう言って、彼女は顔を覗き込んできた。


「それにしても、いい買い物したな。な、フォレス? あれ、フォレス? トイレにでも行ったかな?」


 オークションは終わり競り落とした商品の手続きをしているラーランを見つけた。


「おい、ラーラン」

「ん? リュクス君じゃないか、どうしたの?」

「フォレスはどこだ? フォレスと一緒じゃなかったか?」

「それが、途中からいなくなっちゃって、俺もどこに行ったのか分からないんだ」

「あれ、みんな何してるの?」


 更にカリーナとノルメの加わった。


「カリーナ、フォレスがどこに行ったか知ってるか?」

「いや、知らないけど……」

「おかしいよな」

「うん。フォレスがカリーナとリュクスを置いてどこかに行くなんて今までなかったもんね」

「「……」」

「ま、でも、フォレスだし。大丈夫だよね」


 やばいような雰囲気を醸し出していたのに、リュクスの態度が180度変わった。


「だな」

「え、え? お、終わり? 助けに行くとか……」

「だって、ねぇ?」

「うん」

「俺にも、分かるように教えてよ」

「だって、フォレスだし」

「うん、フォレスだしね」

「「それ以外に理由は無いよ」」


 そんな、フォレスだが椅子に縛られて拘束されていた。


「誰かー助けてくれよー」


 まさか、催眠か魅了か、何かで意識を奪われるとは対策していなかったことに少しの後悔を感じていた。リュクスとカリーナが魔王と勇者であることを喋らされてしまうとは不覚だった。だけど、それを知った女の人が怖がって逃げてしまうとは思いもしなかった。


「帰ったら二人に怒られるかな?」




「ボ、ボス!!!」

「帰ってきたか」

「あ、あいつらはやばいっス!!」

「? どうした?」

「あ、あいつらのひ、一人を捕らえることがで、出来たんで、話を聞いたんですよ」

「それで??」

「あいつらの秘密を教えろってそいつに聞いたんっス。そしたら……」

「そしたら?」

「あいつらは勇者と魔王だって!!!!」

「……おいおい、なに言ってるんだよ。勇者と魔王はまだ見つかってすらいないんだぞ。それが、あいつらなわけ……」

「私を、疑うんですか?」

「……そうだったな。よし、このことは表の顔で王に報告しておく。お前は捕らえたものを見張っておけ」

「分かりました」


 隠れアジトに戻った彼女は誰もいない椅子をみて彼女はつぶやいた。


「あの縄、竜神族でもちぎれない縄何っスけど……」

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