表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜  作者: 猫又チコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/147

勇者と魔王の本気〜1〜

「勇者と魔王の本気か。何年振りか、何十年振りかに出てきた世界でこんなに早く本気で戦えるのか。まさか、こんなに早く俺の望みが叶うとは……今日は最高の一日だ。ここは、俺が適当に作った平原だ。お前らが本気を出しても壊れない世界、さぁ、俺を楽しませてくれよ!!」


 そして、ピーカックの姿が成人の男性から変わり、肌は白くなり、髪も白くなり、背中の羽も白く染まった。


「この姿になるのも数百年振りか……。俺のこの姿を見た者は何人たりとも生きて帰った者は居ない。あいつら以外は……」

「おい、なに過去を思い出してぼーっとしてるんだ。やるぞ」

「全く、人が追憶してるって言うのに、まぁ、良いだろう。何処からでも掛かってこい」


 そこで、リュクスの隣に立っていたカリーナが一歩前に出た。


「ねぇ、リュクス。最初私に行かせてくれない?」

「一人でか?」

「うん。今の本気でこいつに勝てるか試したくて」

「分かった」

「なんだ、お前一人か?」

「そうだね。まぁ、危なくなったらフォレスが助けてくれるから、殺す気でやろうよ」


 戦いは急に始まる。

 二人の姿がその場から消え、二人が元居た場所の真ん中から衝撃波が発生していた。その衝撃波でノルメがゴロゴロと飛ばされていた。


「ほう、中々のスピードだな」

「まだまだ行くよ!」


 二人の拳同士がぶつかり合い動きが止まった二人がそこに見えた。


 ピーカックが攻撃を仕掛ける。右からの拳、カリーナの目線が左に誘導され、ピーカックの左脚の蹴りがカリーナの右脇腹に直撃した。が、それを右腕で捕まえて地面にぶん投げた。追い討ちを掛けるように、ぶん投げたピーカックのお腹目掛けてカリーナの膝が突き刺さる。


「……凄い」


 それを見ていたノルメがそう呟いた。


「でも、あいつ……力なんて微塵も出してないんじゃ無いか?」

「え?」

「流石魔王。よく分かったな」

「ひゃっ!!」


 カリーナの膝でお腹を潰されたピーカックは、カリーナの脚を掴んでこっちにぶん投げて来た。


「なにあいつ、お腹硬すぎ」

「ん〜。良い感じにお腹、解されたよ。ありがとな」

「っ!! なにあいつ、むかつく!!」


 カリーナは地団駄を踏んで怒りを露わにした。


「怒ってるね〜。ダメだぞ、そんな簡単に怒りを露わにしたら……何故なら……」


 ピーカックはカリーナの背中に周り、宙に蹴り上げた。


「周りが見えなくなるんだ」


 宙に蹴り上げられたカリーナは空中ではなす術もなく、ピーカックのかかと落としをそのお腹に喰らった。


「はぁ、これが勇者か。弱い、弱過ぎる」

「……う、煩い! 私だって本気出してないよ!!」

「だったら、早く本気を出せ。出す前に死ぬぞ」


 ピーカックはカリーナから離れ、カリーナが力を出すのを待っていた。


「それじゃ、後悔しないでね。ふぅー、ハァァァァァアアアア!!!! 全開放!!!!!」

「……ほぅ、これは中々」


 カリーナから魔力が溢れ、周りの土、草が魔力の浮力で空中に浮かんでは魔力に耐えきれずに消滅していく。


「私の本気、受け切れるなら受け切ってみなさい!!!」


 そして、勇者の剣を構えその場で振り下ろした。すると、見えない斬撃が地面をえぐりながらピーカックに向かっていく。ピーカックはその斬撃を片手で受け止め掴んだ。そして、投げ返して来た。


 が、そこにはカリーナは既に居なかった。


 見つけた先は空中だった。


「カリーナが飛んでる……!!」

「空飛べるなんて知らなかったな」

「え? え? と、飛んでる? 空を……?」


「喰らえ」


 カリーナは剣を空中に掲げた。そして、次の瞬間。その剣から金色の光が溢れ出て空間を満たした。


 数秒後。光が収まると、ピーカックは血だらけで倒れていた。


「さぁ、まだまだ行くよ」


 その攻撃をしている間。その空間が光に満ち溢れるのでフォレスたちには何も見えていないが、カリーナ一人だけだが何が起きているのかを把握している。


 この攻撃は、今までその剣で倒して来た敵や魔物の力を一瞬にして解放する技だ。今まで倒して来た魔物に猛毒の体毛を飛ばす魔物と炎を身体に纏う魔物がいるとすると、その魔物の攻撃が一瞬の時間でピーカックに攻撃している。


「ん、もうダメか」


 ただ、この技は相当の魔力と気力を使うため直ぐにカリーナは空から降りて来た。


「リュクスの出番はもう無いよ」

「カリーナ。あいつは本当に死んだのか?」

「え? そりゃ、あんな攻撃をモロに喰らったんだから死んだでしょ」

「甘いな。もし、あいつが死んでいたらこの空間から俺たちは帰って来ててもおかしく無いはずだろ?」

「確かに、って事は……」

「おいおい。勝手に殺されちゃ困るぜ。今のは結構痛かったが、まだまだ俺を殺すには足りないなぁ」


 ピーカックの身体には先程一瞬見えた血だらけの傷は消え、キレイな肌がフォレス達の目に映った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ