次の目的地
後日。僕たちは領主様の館に招待された。
神になったバールバドはカリーナによって散り散りに消え、処罰を下されるべき人間が消えた。そして、魔法研究所に空いた大きな穴は何かに使えないかと領主様と臣下達で考えている最中だった。
そして、領民への説明だが、これは『空から何かが飛来した』と説明をした。これは、空から何かが降って来て魔法研究所に落ちて来ている現場を見た人が数十人単位でいた事ですんなりと理解してもらえた。
隕石が降ってきたことで周りに影響は無かったのかと地上に戻ってきた僕は心配したが、理由は分からないが全くと言っていいほど周りの家には影響が無かった。
「君たちには感謝しても仕切れないな」
領主様であるエリア・メッチァルは苦笑いを浮かべていた。
「報酬の話しになるんだが、前回街を救って貰って君たちが欲しがる様な報酬は与えたからな、今回も何か報酬を与えたいんだが……こちらから提示出来るものが無いんだよな。何かあるか?」
「その事なんですが、メッチァルさんは僕たちの事ってどのくらいまで理解してますか?」
「……そうだな。カリーナくんは勇者、リュクス君かフォレス君のどちらかが魔王……と、言ったところかな?」
「……えぇ、まぁ、そうですね。なので、報酬はその事を黙っていて欲しいんですよ」
「うむ。分かった」
僕はメッチァルさんから疑問が出て来ると思っていたからすんなりと理解してもらえた事に少し驚いた。
「君たちがどんな考えで勇者と魔王の遺跡や文献を探しているのか分からないが、正体がバレて問題がある事は理解している。魔王と勇者が一緒にいるなんて前代未聞だからな。それに、君たちを敵に回すような真似だけはしたくない」
その旨の契約書を書いて僕たちはその街を後にした。
「なぁ、フォレス」
「どうしたの? リュクス?」
「次はどの街に行くんだ?」
「そうだね。この街からそう遠く無くて遺跡が近くにある街が二つあるんだ、そのどっちに行くか迷ってる感じなんだよ。カリーナはこの二つだったらどっちが良い?」
「二つともどんな街なの?」
「えっとね、一つが火山が近くにあって温泉が有名な街。もう一つが鉱山が近くにあって宝石が有名な街。どっちが良い?」
「え、うわぁ……どっちも魅力的だね。う〜ん。今は宝石よりも疲れた体を癒したいからね。温泉が有名な街に行きたいな」
という事で次に行く街が決まった。火山が近くにあり温泉が有名な街。《ボルケイノ》そこが次の目的地だ。




