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幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜  作者: 猫又チコ


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vsカリーナ

 僕とリュクスは傀儡となって複製された幼馴染のカリーナと戦っている。

 しかし、複製だとしても幼馴染のカリーナを傷を付けることが僕には出来なかった。


「おい!! フォレス!! 何してる!!」

「……なんで、なんで……」

「クソが。フォレス!! あれは偽物、複製だ!! 殺したってなんの問題もない!!」


 そうは言っても、僕にとってはどんな姿になっても大切なカリーナに変わりは無い。


「……複製でも、偽物でもカリーナはカリーナだ。俺には……殺すことなんて出来ない」

「……分かった。だったら、そこで見ていろ。俺がカリーナをぶっ殺してやる」

「それはダメだ!!」

「はぁ!?」

「殺すなんて許さない!!」


 リュクスは僕の胸倉を掴んで声を荒らげた。


「甘えんな!!! 別に俺にとってこの世界がどうなろうと知ったこっちゃねぇんだよ!! お前の為に殺そうとしているのがなんでわかんない!!」

「……」

「俺たちがこいつらを殺さなかったら、あの男がこいつらを使って全世界の人間、魔物、魔族。その全てを殺そうとしているんだ。そしたら、お前は悲しむだろ!! 俺はお前が悲しむところは見たくないんだよ。分かってくれ。それに……いや、なんでもない」


 オリジナルのカリーナよりも弱いとしても、勇者の複製だ。一体一体は普通に強い。けれども、そこは魔王。簡単に無力化していく。


「おらおら!! そんなもんか!! カリーナ!!」


 前後左右から攻撃してくるカリーナ。魔法は使えないようで殴りかかってきたりしている。それをリュクスは手で捌き蹴りで吹き飛ばす。吹き飛ばされたカリーナは数人のカリーナに当たりそのまま吹き飛ばされていく。

 そして、フォレスは城壁(ボルグ)を張ってカリーナの攻撃を受け止める。城壁(ボルグ)にくっつき離れなくなったカリーナをボルグを大きくして吹き飛ばす。


「す、凄い。なんて強さだ。まるで、魔王と勇者じゃないか」


 リュクスの言葉で僕は悩みながらも戦うことを決めた。

 戦っている最中、リュクスは自分の能力について考えていた。


(なぁ、カリーナ。知ってるか? 勇者ってな魔王を倒す為に生まれてきてるんだ。だからかな、勇者の能力は魔王の攻撃を防ぐ能力もあるんだ。まだ、カリーナはそれを覚醒させていないみたいだけどな。洗脳は魔王の専売特許なんだぜ。まだ、みんなには見せてないけどな)


 それからも、攻撃を仕掛けてくるカリーナ達を倒しながら進んで行く。


 その頃、カリーナ達はその地下室のさらに下にある部屋に来ていた。


「さて、ミリアリア。その箱に入ってくれ」

「分かりました! 御主人様」


 その箱は、ガラスで出来ており中には液体が入っている。それは、何故そこにあるのかどうやって作ったのか分からない、機械であった。


「これで、私の目標が達せられる。この世界を平和にするんだ。いやはや、強い者を求めはしたがまさか、勇者様が手に入るとは……私には運がついていた」


 確かに、男にとって覚醒前の勇者が手に入った事は幸運だっただろう。けれども、それがフォレスに合っていなかった勇者の場合だ。しかし、勇者はフォレスに会ってしまった。それが、男にとって最悪の出来事だっだろう。


「後は、このスイッチを押すだけで世界は私のものになる」


 そのスイッチを押す事で勇者の力の複製が完成し、世界は男の手に染まるだろう。


 そして、男はそのスイッチに手をかけ、押そうとする時天井が消え去った。


「お? ギリギリってところか」

「リュクス。ナイス!!」

「……お前たち……」

「ってか、なんだそれ?」

「……複製の……機械ってところか……」

「ほう? よく分かったな。そうだ、これを見つけて私の研究は何十歩も進むことになった」

「リュクス」

「おう」


 名前を呼んだだけで、リュクスは僕の意図を読んで『纏闇』を発動させてカリーナが入っていない機会を飲み込んだ。


「これで、複製はできなくなった」


 バールバドはその光景を見て頭を押さえた。


「……ハハ、ハハハ、ハーッハーッハッハッ!!!! そうだ、これをやる代償は大きく無くてはつまらんよな!!!! ミリアリア、出て来い。あれをやる、お前はここで食い止めろ。お前は死んでも構わない」

「!!!! はい!!! 御主人様!!!」


 その光景は見ていてゾッとした。死ねと命令されているのにカリーナはそれを喜んでいるように見える。いや、まさにその通りだった。


「はぁー!! やっと、御主人様の為にこの命を捧げることが出来る!!! さぁ、やりましょうか!!」


 その状態のカリーナは凄まじく強かった。人は死ぬにしても殺すにしても躊躇と言うものが何処かに存在してる。しかし、それがカリーナには存在していなかった。


「くそっ!! リュクス、魔王でしょ!!! これどうにか出来ないの!?」

「えぇ!? ……俺には出来ない。けど、カリーナ本人なら……」

「え?」

「なぁ、フォレス。っおっと、カリーナって弱くないか?」

「……ん?」

「だって、勇者だぞ。この世界を救う勇者がこんなに弱いはずがないだろ」

「あー、たしかに。弱いかも……知れない」

「だろ? それには理由がある。フォレスが領主館で読んだ本に書いてあっただろ?」

「え? あー、えっと、『勇者は魔王とは違い生まれ持った力ともう一つある』かな?」

「そう、それ。勇者は普通魔王のいる場所から反対の場所に生まれる。そこから仲間と旅をしながら成長し魔王を打ち倒す。これが、魔王と勇者だ。けど、カリーナはそれがない。だからなのか、弱すぎるんだ」

「成る程なぁ、それじゃ今勇者の力が覚醒したらもしかしたら……?」

「その通り」

「それじゃ、リュクス、よろしくね」

「……え?」


 実はあの本にはまだまだ書かれていた。もちろん、魔王の力も書いてあった。精神に影響を与える力も持っているらしい。なので、それをリュクスに使ってもらいカリーナを救って欲しいのだ。


「出来るでしょ?」

「え、ぁ、はい。出来ます。出来るけど、相手の精神に入り込むと、俺の身体から精神が無くなるからちゃんと守ってくれよ」

「もちろん! じゃ、行ってらっしゃい」

「行ってきます!」


 リュクスが横になり目を瞑る。すると、ふわふわとした光がリュクスの体から抜けてカリーナの中に入っていった。


「さてさて、多分だけど、精神が抵抗してその分肉体が強くなると思うんだよな」


 そう、独り言を呟いた直後の攻撃は想像を絶するものだった。先ほどまでの攻撃はリュクスと会話しながらでも捌けはしたが、今回の攻撃はそんなこと出来る余裕すらなくなるほどの速さと威力だった。一瞬だが、カリーナが3人に見えるほどだった。


「リュクス。頼むぞ」

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