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魔書の力で世界最強!?  作者: 綾風 黄泉
1/1

(1)蘇った世界 そこは……

俺は目が覚めると,まわりが黒に包まれたなにもない所にいた。


「こっ ここはどこだ?ホントにどこ?誰かいないのか?いないのかな?なぜ俺はこんなところにいるんだあ」


俺は歩き進んでみるが,進んでも進んでも黒がはれることはない。


「なぜだあああ ホントになんなんだここは… 」


俺は一度頭の中で状況を整理することにした。


(なぜこんなところにいるんだ。ここに来る前に何してたっけ?う~ん 確か部活帰りに公園に猫がいて。 その猫を夢中で追っかけていたら,いつの間にか道路に出ていて,目の前から車が走ってきて。 あ~ そうか,俺はその車に轢かれたのか!)


やっと納得した。俺は死んだのか。


じゃあここは,天国や地獄のような所なのか。


あ~ おれは一体,どうなってしまうんだろう?


グゥゥー 腹減ったな。


そーいえば,夕食をまだ食べてないんだよな。非常に悔しいっ!


あ~ せめて来週まで殺すなよっ!


来週は剣道の全国大会,全国1位になる気だったのに クソッ クソッ でも ま~死んだのは自己責任。


仕方が無いよな。俺は永遠にここをさ迷よい続けるのかあ ハァ


絶望に駆られかけたそんなとき……


突然,目が焼けるような輝きが俺の両目を襲う。あまりの輝きに

俺は目が眩む。


やがて,輝きはおさまり俺は目を開くと。


あたり一面白に包まれ,雲の上にでもいるかも感じさせる,天国のような景色が俺の視界に広がっていた。


(こっここはどこだ?さっきまで俺は真っ黒な所にいたはずだ。目の錯覚か?)


俺は目を擦り,もう1度確認するとやはり真っ白だ。


マジかよ!えっなんで。さっきまで真っ黒な所にいたはずだ。何故だああ?


まさか,俺はテレポートでも使えるようになったのか?


あの輝きは俺が放ったのか?それしか考えられないな!


つまりテレポートは自分そのものを光にし,光の速さで別の場所に高速移動みたいな。俺はなんて奴だ。


我ながら頭が良すぎるぞ ハッハッハ!


それにテレポートを習得してしまうなんて,自分が恐ろしいよ。


「それはあなたの勘違いですよ!天国へようこそ,鳴神ガクトさん!」


(おい おい なんか来たよ あれはヤバイ奴だっ!まさか上空から

天使の羽生やして,白い衣を纏った青年 う~ん同級生くらいが降りてくるなんて予想もしていなかったよ)


「どゆこと?」俺はテレポートを習得していないのかな?


「天国と地獄の狭間をさ迷っていたあなたを私がお助けしました」


「では俺はテレポートは習得していないんですか?」


「もちろん,テレポートなんてあなたは使えませんよ!」


ガーン マジかよ。これじゃ普通の人間じゃないか。ハァ


「私からある提案があります。」


「提案,何それ面白そーじゃないか?教えて」


「異世界に転生しませんか?」


「転生っ?マジで?します!」


(うおおおー あぁ死んでよかった。夢にまでみた異世界転生。ついに,その夢が叶うのか!泣けてくるうぅぅ。)


「わかりました。あなたに転生してもらう世界では魔法を使えるのが普通の世界です。」


「魔法?よっしゃー 俺もついに魔導師になれるのか!もしかしたら俺は最強に。まぁーそれはないか。」


「最強になれるかどうかは,あなた次第です。」


「俺もなれるのか。よし頑張ろっ。ねぇねぇとっとと転生したい。」


「まだ説明が終わってません。」


「そんなのいいから,とっとと転生したい!」はやく はやく!


「わかりましたよ~。あなたも魔法を使えるようにしときました。それでは,どうぞ。この門の先に異世界があります。」


「行ってきまーす。」俺は門に走って飛び込むと……。


目の前には,まるでゲームの中にいるようなのを感じさせる景色が広がっていた。


「わぁー スゲー。本当に異世界だあ!」嬉しすぎて,涙がっ!


それで,ここは最初の村的な場所かな?まぁー とりあえず誰かに聞こう。


「あの~,ここは何ですか?」あっ,この娘可愛いなぁー


「ここはラシエヌ村よ!あなた旅人さん?疲れてない?もしよかったらウチの宿に安く泊めたげるよ。」


「いやー結構でーす」


俺は街をぶらぶら歩き回り,武器屋を見つけた。


(この剣かっけぇ)手に持ってみると以外に軽いんだな


「何ですか。これは?」この本カッコイイ~


「お客さあーん,いいのに目をつけるね。この本は魔書ネクロノミコン。死霊魔術,闇魔法がたくさん書いてある最強の魔書だと聞いている。だが,この本を開くことが出来る者がいない!もし開けたら,この本譲ってやるよ。まあ開けたらだけどな」


「最強の魔書か。俺にふさわしい!俺が開いてみせよう」


「うおおおおお」魔書からの激しい衝撃が俺の身体中を襲う。


「何故だ。開かない。諦めるわけには」俺は最強になるんだ。俺は最強になるんだ。俺は最強になるんだ。


「足掻いたところで無理に決まってるじゃないか。」


「必ず開いてみせる」俺の底力みせつけてやる,クソ店主に。なめやがって。


「うおおおおおおおお。ひっ開いた。うわっ 何だ?この光は……」


俺は魔書から解き放たれた光を浴びると,脳内にたくさんの魔法式が焼き付いた。


何だ?


(シャドウエッジ,アサルトクロー,グランデスビッグバン、ダークネスフィンガー。)


たくさんの魔法が頭に浮かんでくる。魔書ネクロノミコン様様だよ!


「アレアレ,本当にそれって最強の魔書かい?こんな奴が開けたんだぜ。俺も開けたと思うわあー。」金髪の男が挑発してきた。


(うわぁ面倒変な奴来た。)


「そーですかああ。」


「じゃあその魔書の魔法を俺に使ってみてくれよ?」この男馬鹿なのか?


「いいだろう!後悔するなよ」この俺に喧嘩を売ったことを


「行くぞっ!シャドウカッター」俺の手に無数の影が集まった。


集まった影は鋭利な真空波となって,相手の体を切りつけた。


「うぅ つぅよぉすぅぎぃ」ヤバイ,倒しちゃった。どうしよ

周りを見渡すと,ちょうど視界に茶髪でプリーストのような格好をし,杖を持っている美少女が入った。


(なんだあの娘,可愛いなぁー。杖持ってるぅ。うぅん?あの格好はプリースト?回復魔法使えるのかな?)


「おーい,そこのお嬢さんっ!」頼む。こっちに来てくれ。


「ハーイ」こっちに来てくれた。ありがてぇーてかやっぱり可愛いなあ。


「どうしました?」


「こいつを治療できない?」


「あぁー大変。急がないと,リザレクション」彼女の杖から放たれた光は,傷だらけの男の身体を包み込みこんだ。そして傷が徐々に消えていった。そして男は目を覚ました。


「俺は確か……。お前のシャドウカッターとやらを喰らって死んだのではないのか?」


「この娘が回復魔法でお前を治してくれたんだぞ。礼を言えよ。カス」(礼も言えないなんて。これだからカスはっ!)


「ありがとうございますっ!」(誰がカスだ?あいつうぜぇーな)


「俺はガクト。君は?」なんて名前なんだろ?気になるー


「私は凜音(りんね)といいます。」


「俺と組まないか,凜音ちゃん?」俺と組めば世界最強の男の相棒になれるぞ!


「いいんですか?こんな私でも」


「こんな私?なにいってるんだ?さっきのリザレクションは素晴らしかったぜ!」


「本当ですか……?」


「当たり前だろっ!」


「では,これから宜しくお願いします。」


「お二人さん,俺忘れてない?ちょっとおお」


「お前誰だよ?消えろっ!近づくなっ!触んなって! わかった わかった。聞いてやるよ。」


「俺はフィリオ。自分で言うのもなんだけど,防御魔法には自信あるからよろしくっ!」はっ何言ってんの?こいつ


「自信あるなら,おれの魔法も防げたハズだろ?なんで何もしなかった」


「スリルが味わいたかったんだ。」こいつヤバイ危険な奴!頭大丈夫かな?


「じゃあよろしくカスオ!」


「誰がカスオだっての。よろしくな,ガクト!凜音さんも宜しく」


「こちらこそよろしくお願いします。」


「よろしくカスオくん」


「だぁかぁらぁ。カスオじゃねぇーって言ってんだろっ!」


「それで,俺も仲間に加えてくれないかい?」


「え~ どうしよーかなあ?カスはいらねぇーんだよな?」


「そうか,俺の魔法が見たいようだな?見せてやろう!絶対障壁(アブソリュート・バリア) って あれっいない。待てええ!」


「げっ バレたっ!凜音もっと急いで逃げるぞ!」


「はいっ!」


「まーて待て待て待て待てえっ!」目が赤い。怖い逃げなきゃ


「このままじゃ追いつかれる クソッ こうなったらっ!ブラックアウト」


「うわああっ!目が見えねえええよおおお」


「大丈夫大丈夫1時間くらいすればなおるからっ!じゃあなカスオくん。」


「置いてかないでくれよおおおお!」


「バイバーイ」


「すいませんフィリオさんっ!さようなら」


「待ってくれえええええええぇぇぇ…」





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