50話 極振りさんと姫の事情
ついに50話!!
ちょっと寄付をしたあと
「王女っ!?まじ??まじ?」
超絶語彙力のない言葉で本当かどうかを問う
「まじ?とは何かわかりませんが私はこの国の第1王女に間違いはありません」
「へ、へぇ、剣持ってるし?なんかまぁ神々しいけど王女っぽくはないなぁって思ったんだけど
どっちかっていうと女騎士みたいなイメージだ」
「神々しいとは嬉しいです、女騎士とは結構的を得ていますよ、アスターの姫騎士って呼ばれるほどですから」
「ふ、ふーん?そうなんだ、鎧着てるって事は今からどっか行く予定ですが?」
全くもって同様プラスなれない敬語で確実に失礼な言葉になっている、とおもうが仕方ない、ゲームだし大丈夫だと思う…
なんかいきなり不届き者め!みたいな感じにならないと思う、そう願う
「ふふっ、普通に喋っても大丈夫ですよ」
少しの微笑みはまるで女神の如くである
「え?いいの?じゃあ普通に喋らせてもらうけど、えっと同じ質問だけどどこか行く予定でもあるの?」
「それはですね、「王女様は教会の命を受け、南の国へ旅立つのです」
王女様の話を遮って話出したのは少し小太りした四十くらいの黒装束に銀の十字架を掛けたちょっと怪しいおじさんだった
「シーン神父、いたのですね」
「えぇ、王女様は本日も美しく」
「はは、ありがとうございます、では私はもう行くので」
王女様露骨っ!?なになに嫌なの?嫌なの??
「シン様、では行きましょう」
「へ?う、うん??」
「おやおや、その方が“新しい”守護騎士の方ですか、少年、少しこっちに来てください」
「え、は、はぁ」
俺の知らない場所でなんかすごい話回ってない?
と、思いつつもその神父の方に近づく
神父は俺の耳元で俺にしか聞こえない声で囁く
「……お楽しみはここからですよ」
俺の頭には、?がめっちゃ浮かんでる、まじでよくワカンねぇ…
「シン様、聞こえてますか?行きますよ」
へー、へー、付いて行きますとも
「シン様、何を神父に言われましたか?」
「え、なんかお楽しみはこれからだ、って言われましたよ?」
「なるほど、ありがとうございます、
大変申し訳ないのですが貴方を私の事情に巻き込んでしまったようです」
「ふーん、で?俺これでも結構強いよ?闘技場も一位だし」
「えっ、シン様、闘技場で一位なのですか?
ならば……」
「ならば??」
「宜しければ私の依頼を受けていただきたいのです、依頼は護衛、内容は南、ガザニア公国への護衛任務です、報酬は弾みますよ」
俺にはシオンに行くという立派な予定があるが…
「今戦争してるよ?あと俺以外にも騎士とかで誰かしらいるんじゃないかな?」
「それは…騎士には、依頼できない理由が…最低でも貴方方、探索者じゃなければダメなのです」
「理由を聞こうか、探索者、俺たちじゃなきゃダメな理由を」
「それは命です、兵士たちの命は龍の雫などでしか蘇りませんが貴方達の命が軽いとは言いませんが、蘇る術を持っています、それだけで変わってくるのです」
ふむ、言ってる事があれで人によったらキレるかな、俺はそんなんじゃキレないけどさ
「そんなに命は重くない、それはわかる、だけどさ、そんなに死ぬ確率があるの?絶対に死ぬという確信みたいなのがあるからこそ頼むの?
それとも兵士の命が散る所を見たくないなんてそんなわがままのために俺に頼むのか?どっちだ?」
「もちろん兵士の亡くなる所はいつでも見たくありません、しかしそんなわがままを言える地位ではありません、それはわかってます
実は私を狙う組織がいるのです、それは教会の人間という事しか知りません」
「ふーん、いい目だなぁ
ふーん、で?王女様は何か害を受けたの?」
ちゃっかり一回は言って見たいセリフ、いい目だ、をやり遂げて満足しつつ質問を切り返す
「えぇ、守護騎士という者が今まで私に付いていました、それは一人ずつ何回も…
変わるたびに殺され、変わるたびに殺される…」
「で?その守護騎士に俺がなってほしいと」
「そういう事です、なっていただけるとありがたいのですが……だめですよね」
「いや、いい、俺がその守護騎士ってのになってやるよ、よろしく頼むぜ、優しいお姫様?」
「んんっ……!え、えぇ、ありがとう…」
なーんか下向いちゃったけどどうしたのだろうか?