42話 極振りさんとNo. 1
先日知った商業地区とは、噴水から南の方向にある
まぁ看板やらなにやらあるので間違う事はまずないだろうな、まず行ってみるか…
さぁ!ここで恒例質問タイムだ!
商業が1番活気付くのはいつでしょう??
正解はリリース時から2〜3週間の間だ!
なぜならどこの商業ギルドもお得意様やらギルドメンバーやらが欲しい、ギルドのランキング
商業ギルドに限って言えば売った金額がそのままポイントになる!ならば早く売って新人を集めたい!と言う思考になる
大抵ギルドってもんは先に作ったもん勝ちな所があるからなぁ
んでポイント欲しさにフレンドに高額で売ってお金をそのまま返してそれをバレない程度に繰り返したりする不届きものがいるわけだ
そういうやつらは大抵某大手サイトで叩きに叩かれまくり、VRMMOなだけあって風の噂で囁かれ、妨害工作が働かれギルドは地に落ちそれを行なった犯人は引退してしまうものもいるらしい
因果応報というべきかな
まぁ不正はやめようね?
とかなんとか思っているうちに商業地区についた
ついたというかプレイヤーで溢れかえっている
「そこのお兄さん、なんでこんな人が居るの?多くない?」
理由がなんとなく気になったので近くにいる金髪イケメンのお兄さんに話しかけてみる
「ん?なんだい?この騒ぎか、そうだね理由を言えば商業地区に入るための新設された門の前に昔ながらの通りたければ金を置いてけ、と言う古泉的な手法の現在No.2ギルド“世紀末覇者”がいるからかな」
「変な名前だなぁ、なんでお兄さんそんな詳しく知ってるの?もしかしてお兄さんもその世紀末覇者の仲間だったりするわけ?」
「ふふふ、君はおもしろい冗談を言う子だね、僕はNo. 1ギルド“天地絶界”のギルマス、自分でつけたわけじゃないけど“勇者”と呼ばれてるディランだ、よろしくね?」
「あぁ、よろしく頼むよ、それで?その勇者さまはその悪を切りに来たのかい?」
「まぁそれもいいと思うけど今日は普通に補給しに来ようと思ったんだけどね、邪魔されたら切らずを追えないよね、たとえ切っても僕は悪くない、彼らが悪い、たとえ君が奴らを切っても君は悪くないよ?」
ふっ、こいつも頭おかしい系イケメンか…
「俺はまぁポーションだけでいいからNPCの店でもいいんだけどなぁ」
「あー、NPCの店も商業地区だよ、残念だったね」
「わーったよ、仕方ねぇなぁ…倒しに行くか」
「おぉー、いいね?一緒に行こうか…ワクワクするなぁ」
門の前
「おうおう、お前らこの門を通りたきゃ2000リル置いてけやぁ、払いたくないやつはさっさと帰りな!」
おぉー、本当に昔さながらだなぁー、ある意味希少じゃないのこいつら?
「僕から行かせてもらうよ?」
「あっ、あれディラン様よ!“勇者”のディラン様が断罪しに来てくださったわ!」
「本当だわ!」
「かっこいいわぁ…」
「なにあれ?もしかしてお前のファン?」
クスクスッ、と笑いながらディランに話しかける
「まぁね?そこまで嬉しいわけじゃないけどさ」
「手でも振ってやれよ」
ディランが手を振った!
歓声がきこえてくる!
「ププッ、可愛い方々じゃないですか」
「君よりは可愛くないかなぁ?」
ピキッ、ん??なんて言ったこいつ…
「いやなんでもないさ、僕は女性を可愛いとは思わないだけだよ、美しいとは思うけどね」
あっ、なーんだ!そう言うことね?うん、うん、決してホモとかじゃないよね?うん!
「さーて君達、街中じゃあPKは出来ない、さっさとPVPを受け取ってくれないかな?」
「受けるわけないだろばーか!俺たちはここでずっと搾取し続けるんだよ!」
「ディラン、俺がやるから下がってな」
「どうするつもりだい?」
「これを使うのさ」
俺はアイテムボックスから1つの短剣を取り出す
なんの装飾もないにもかかわらず神々しさを放つ短剣だがこれは以前ちらっと話に出た優勝ベルトのようなものだ
これには別段攻撃力があるわけではない、あるとすれば1つの少しだけ特殊な特殊能力
刺した相手に無理やり決闘をさせる
ルールは体力全損まで
人数はこちらは必ず1、相手は何人でも
時間は無制限
アイテムは使用不可
装備破壊は戻る
フィールドは刺した場所から半径100メートル、観客はそのフィールドに入ることはできない
ランキングの入れ替えは無し
説明文には
“王者に負けることは許されぬ”
と書いてあった、まぁ当然だよね
短剣の名前は
“聖剣”ルーラー
さぁ、進化した俺と殺し合いを始めようか?
忙しくて死にそう、どうもクロゴマです
行事を被せるな、そしてリア獣は騒ぐんじゃあない!やつらはリア充なんかじゃない!リア獣がお似合いだ!