極振りさんはモテモテさん!?
「さーてお前ら、お話といこうじゃねぇの?」
木の上から奴らが降りてくる
俺達がリーダーらしき奴を拘束したので攻撃してきたと解釈したらしい、いい判断だ
「マスター、私も戦っていいのか?」
あ、受付嬢さん、俺のことマスターって呼ぶの固定なんですねわかります
「だめだ、俺がぜーんぶ殺っちゃう!俺の妹をキルした重みを味あわせてやるぜ……」
そうだ、こいつらは我が妹をゲーム内とは言え殺したのだ、そんな奴らを許していいのか!
否!許すわけないのである!やつらミンチにしやる!!
「だがこの人数差で勝てるほどあまくねぇぜ準優勝者さんよぉ?」
ほぅ、面白い事を言うな
「誰だ!さっき言ったやつは…」
「あぁ?俺だ、俺!」
「おいそこの三下、よくこの状況下でそんな事が言えたもんだ、軽く賞賛してやるよ」
「喋る余裕があるなら倒してみろやっ!」
三下君は俺に斬りかかってくる
「誰が『決勝戦で負けた弱い準優勝者』だ!喰らえやボケェ!!」
一瞬にして魔法を同時起動し、三下君を葬り去る
「「「誰もんなこと言ってネェェェエ!?」」」
そう!誰もそんな事言っていないがなんか無性にイライラしてるから魔法をぶっ放しただけである、彼は星ではなくサンドバックになったのだ
「さーて?あと何人いるんだっけ?9人?いや、8人か、さーてお前らは量産型サンドバックになったのだ!逃げたら魔法で背中を狙い撃つ☆」
「マスター、人の事をキャラがどうとか言う割にマスターのキャラも定まってないですね」
「そりゃおめー家族が殺されたら人が変わるよ?だって人間だもの」
「おいお前ら!一人じゃ敵わねぇがかずなら勝ってるんだ!それを生かせ!」
リーダーのよく見ると金髪でイケメン君が指示を出す、拘束されてるのによくやるぜ
「早く早く〜!こっちから行っちゃうぞ〜?いいのかなっ?」
「「いくぞっ!!」」
8人全員で走りこんでくる、え?魔法職とかいないの?バランスわりーなぁ、まぁとやかくは言わないけどさ
ーーマジックナイフーー
六本出現させて、首を狙い、放つ!
んー、4本ヒットってところか、やっぱり難しいなぁ…
「んじゃぁ、第二陣としてボール系統全部行きますか!」
美しい色合いの魔法が一気に7つ、虹のように作られる
「何だあの数は……ほんと何もんだよこいつ…」
「さーて!死ねやオラァ!!」
もちろん一斉発射をするわけではなく人数分飛ばして待つ
お、一人避けたか、じゃあ残り全部行ってみよう
ドゴォォォォン!!
「アイムウィナー!!これぞ大勝利だぜ!」
「お疲れ様ですマスター、でこいつはどうしましょうか」
「そうだそうだ、言いたい事があるんだよね」
「なっ、なんだ?金か?アイテムか?」
「いやいや、そんなものいらないよ、俺が欲しいのはお前だ」
空気が凍りつく
EXスキルの氷魔法でもこの空気を作るのは難しいだろう
「そっ、そうか…俺が必要なのか…いや、必要ななのね…」
受付嬢さんは1人でこの展開に驚き、脳内を駆け巡っている
「そうだ、お前が(協力者として)必要なんだ」
「俺が(彼女として)必要なんだな」
俺と金髪君は手をがっちり取り合う
これぞ男、いや漢の友情だ!
(この空気私はどうしたらいいのでしょう)
本気で困り当てる受付嬢さんであった
変態ばっかりだね