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Lord of Kingdom 〜極振りで世界一を目指す〜  作者: クロゴマ
極振りさんは動き出す
23/63

23話 極振りさんと表彰式

皆様のおかげで日刊31位になることができました!本当にありがとうございます!

「公式、第一回闘技大会の優勝者は…ツ、ツイン選手だよ〜」


ゆきの微妙な勝者の宣言に会場中から

わぁぁあ!!と歓声が巻き起こる

ツインが実は女性という事もあり黄色い歓声、それとシンが負けたこともあるだろう、リア充退治ありがとうなどと言う言葉も聞こえてくる


「おめでとうございます、この後表彰もあるので一位、二位、三位の選手は十分後この闘技場に来てください、それに少し発表もあるので

皆様お楽しみください、では!十分後にお会いしましょう」



ツインに負けたシンは控え室においてあるベットにうつ伏せに倒れていた



ーーー 負けた… ーーーーー


悔しいなぁ、勝負で負けるのは…、ゲームと言ってもこのリアル感、余計悔しさが増してくる、


極振りや、レベル差があるからしょうがないなんて言葉が内からでてくる自分がすごく嫌だ

自分がこれでいいと決めたのにな…だから俺なんて嫌いなんだ


そんなネガティブな思考が俺の頭の中にグルグルと回る、回り続ける、高3にもなるのにゲームをゲームと割り切れない、目に涙がたまっていく感覚が湧き上がってくる


ガチャ


ドアが開き、カグヤが入ってくる


「おやおやぁ?どうしたんだいシン君?私の仇をとってくれるんじゃなかったのかい?」


「…………うるさい」


「なんだいシン君泣いてるのかい?お姉さんが慰めてあげようかぁ?」


カグヤのこんな態度ですらイライラする


「なんだよ!うるさいな!俺は今ショック受けてるんだからほっといてくれよ!」


「はぁ、まったく思春期の子供は…親御さんの苦労が目に見えるねぇ」


あぁ、うるさいうるさいうるさい


「親なんて俺のせいで大体家にいねぇよ!いつもここから一人で立て直してるんだ、ほっといてって言ってるだろ!」


「別に人に甘えるのは罪でも恥ずかしくもないんだけどねぇ…そんな涙流してさぁ」


涙?違う、これは


「これはっ!VRの機械のミスだ!俺が泣いてるわけじゃない!」


「知ってるかいシン君?最新のVR機器はねぇ、使用者の心の感受性を、感度を上げるらしいよぉ?それも戦闘の時は特に…ねぇ?」


カグヤがそんなどうでもいい事を言って俺に近づいてくる


「こっちくんなよ!うるさい!泣いてない!」


「まぁシン君にはどうでもいいかもしれないけどさぁ、私は心配なんだよぉ?周りに心配してくれる人のいる有り難みをシン君は知らないらしいねぇ、そして後1つ、困難を乗り越えた人間は強いって事さぁ

まだ時間はあるし言いたくなったら言いたまえよぉ」


俺の寝転んでいるベットにカグヤが腰を掛ける

なぜか服装は出かけた時と同じ服装だ


「………………………俺さ」


「うん?」


俺はカグヤの横に座る


「俺さ、やっと一位になれると思ったんだよ」


「へぇ、でも何かしら一位をとったことくらいあったんじゃないのかい?」


「そんな事ないよ、俺の周りにはバカみたいに能力とか高いやつばっかりでさ

例えばゆき、あいつは勉強しなくてもちゃんとテスト受ければ100点なんて朝飯前だ

それにエアー、今回は倒したがローカルゲームとかで俺は勝った事ないし、心理ゲームではあいつは最強だ」


「ふぅん、でもシン君にも得意な事とかあるんじゃないのかい?」


「あぁ、もちろんあるさ武術とかね、今回は極振りだから意味ないけどさ」


「じゃあ大会とかあったんじゃないのかい?それで得意ならば優勝できるだろう」


「大会はなぜか師匠に出ちゃいけないって言われてんだよ、理由はしらないけど」


「ふぅん、でもさっき負けたのは君のせいでもあるよねぇ?そこから目を逸らしたらシン君はまた弱くなるよ」


「俺は全部本気でやった!それであの結果だった!」


「いや違うねぇ、彼女の剣が壊れてエクスカリバーを出現させる間に倒せばよかったんだ、しかもシン君は奥義スキルを使わなかった、舐めてるとしか私からしたら思えなかったよぉ?」


「なんなんだよ!カグヤは俺を励ますんじゃなかったのかよ、お前も敵かよ」


「はぁ、仕方ないねぇ、少し興奮しすぎだよっ」


カグヤが俺の顔をむいて何をするかと思えば顔を近づけてくる

ふん、顔も見たくない!これを体現するために目を閉じてそっぽを向く






チュッ


ん?何か柔らかいものが何か頬に……

恐る恐る目を開けカグヤの方を向く


すると小悪魔のような顔で言ってくる


「やっぱりピュアな君には効果適面って感じだねぇ、頭は冷えたかい?」


「なっ、何をしたんだよっ!」


「何って、分かるよねぇ?鈍感なんて今時流行らないよぉ?あいさつだよあいさつ、いわゆるキスってやつさぁ」


顔がどんどん暑くなってくるのがわかる


「……外国ではあいさつってどっかの本で読んだような気がしたけど本当にあるのか…」


「でぇ?私のキスで王子様の眠りは覚めたのかなぁ?」


「…………………よ」


「なんだい?聞こえないねぇ?」


「カグヤのおかげで目が覚めたよって言ってんだよ!」


「そうかいそうかい、じゃあもういいねぇ、抱きついてきてもよかったのにしないとは謙虚な若者だねぇ」


「っっ!!おちょくるのやめろ!本当に!!」


「まぁなんでもいいけどもうそろそろ表彰の時間じゃないかい?」


「まだ後3分あるけど?」


「シン君その格好で出るつもりかい?着替えたまえよぉ」


「あー、それもそうだな、よし!ジーンズとコートを着てっと」


ささっと着替える、もちろんカグヤから見えないようにだ


「じゃあ行こうかねぇ、遅れたら大変だしさぁ」



闘技場


「よぉ、シン!惜しかったな!まぁオレの方が強かったってことだ、せいぜいまた腕を磨けや」


「生徒の努力を踏みにじるなんてどんな教育ですか?頭おかしいんじゃないんですか?」


「まぁまぁ、いいじゃねぇか!オレも久しぶりに楽しかったんだからよ!いいストレス発散にもなるしよ」


「あ〜先生こんちゃ〜、優勝おめでと〜ござま〜す」


ゆきが会話に参加する


「おう、ゆきか、相変わらず眠そうな声してんな、後お前補習ちゃんとこいよ、ちなみに日程は明後日だ9時にクラスにはいろよ」


「ええ……私行きたくないですよ〜」


「ちょっとゆき、こっちに来なさい」


「なんですか〜、行きたくないものは行きたくないんです〜」


ゆきと先生は俺に聞こえないように話す


「お前にしか頼めないんだよ、多分あいつ結構ショック受けてるぞ」


「えぇ〜、だるいですよ〜」


「まぁそう言うな、ちょろっとデート誘ってついてってやりゃいいんだよ、なんならデート代と言う名の報酬もくれてやってもいい」


「いくらかによりますね〜」


「うむ、そうだな、千円?」


「先生、今時の高校生の金遣いの荒さを舐めたらだめですよ〜、千円なんて秒ですよ〜?」


「うむむむ、2、いや3千円ならどうだ」


「弱いですね〜けどいいですよ〜私制服デートってやってみたかったんですよ〜」


「そっ、そうか助かるいや、私が言ってやりたいのだがな23のババアと行ってもシンになんも意味なんてないからなぁ」


「いや〜全然若いですよ?先生可愛いですし〜」


「ゆきさん、もうそろそろ時間ですこちらにいらしてください」


俺はぼけー、とまっているだけだったが高谷さんがゆきを呼ぶ声でハッとなる


「おっと〜では先生は私行くので!」


「ん、あぁ、がんばれよ」




「では表彰を行いたいと思いますゆきさんお願いいします」


「では、三位入賞2人、あいろんさんとカグヤさんです〜!おめでとうございます〜」


ぱちぱちぱちぱち


「二位!今回の準優勝!シン君〜!おめでと〜」


今回は拍手だけではなく様々な声が聞こえてくる

歓声や拍手、罵詈雑言やらブーイング、それに筋肉の音……きんにくのおと?


ミナカッタミンナナニモミナカッタイイネ?


「一位はツイン選手!優勝おめでとうございます!」


ひときわ大きい大歓声の中表彰は無事終わった


「ではここからは私が」


「ではどうぞ〜おねがいしま〜す」


「えー、この大会が終わり明日から闘技場がリリースされます、ランキング制です、今日の結果は関係ないので、よければ一位を目指して頑張ってみてください」


「次にです、皆さん今回の試合をみて奥義スキルが欲しい、自分だけの何かが欲しいと思わなかったでしょうか?

思った方には朗報です、明日から同じく皆様にオンリーワンを与えるモブが出現いたします、いずれも強力なため数は両手で数えるほどしかおりませんが是非お試しください」


またどっと歓声が湧きお祭り騒ぎだった

まぁ俺は疲れたしショックだったのもあってとりあえず今日は寝る、オンリーワンを与えるモブか、俺の弱点がなくなるような装備があればいいなぁ


俺はリアルのベッドでそのまま寝るのであった

一章完結!次の投稿は近いうちにすぐやるのでお楽しみに!

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