22話 極振りさんと決勝戦
台風はどうでしたか?
フードを深く被ったカグヤが復活して控え室のドアから出てくる
「お疲れ、いい勝負だったよ、まぁ俺が仇取ってやるさ」
カグヤはもしかしたら結構ショックを受けているかもしれない、なるべく俺の中で優しい言葉を彼女にかける
「…………………」
彼女は何も喋らない、それどころか肩を震わせている
「ちょっ!?泣いてるの?ねぇ??俺ほんとデリカシーとかないからさ、まじで気に障ったらごめん!ほんとまじで!なんでもするから泣きやめよ!」
「えっ?あぁ、なんでもしてくれるのかぃ?じゃあ今度考えとくよぉ、そして私は泣いてないぞ?何を勘違いしてるのかなぁ?」
「は?ちょっと待て、お前さっき体とか震えてたろ?泣いてないの?」
「君はたかが私が体を震わせているだけで泣いていると判断するのかい?
「いや、そういう訳じゃないけどさ、なんかショック受けたら悪いなっておもって」
「ピュアなのかいシン君?私は君のえらくキザなセリフに笑ってただけなのだがねぇ「俺が仇取ってやるよ」は私の中でかなりツボだねぇ」
カグヤはフードをとり俺に見えるようクスクスとわざとらしく笑う
がー!!やめろぉ!こっぱずかしい!俺が女だったら惚れ…ほ、惚れ………ないわ、なんだこの痛い奴って思うわ…なんか余計恥ずかしくなってきた
「そんな事はどうだっていい!とりあえずチャチャッと優勝してやる!話はそのあとだ!」
「はいはい、頑張ってくれたまえよぉ、わたしのためにねっ」
絶対わざと言ってやがる…いつかなんかやり返してやるからな…
試合開始直前
「えっと、ツインさん、よろしくお願いします!」
俺は慎重170を超える俺からすれば高く、そして羨ましい身長の持ち主に挨拶をする
コクン、と頷く
終わり!?え、喋んないのこの人…
「じゃあ始めましょうか?」
またコクンと頷く
この空気感が嫌なのでゆきにはよ始めろ!と視線を向ける
少し経ってから試合開始のカウントダウンが始まる
カウントの間に奴を観察する、話の通りと言うべきか、奴は二刀流を使うらしく二本の剣を構えてくる
気をつけるべきはスキル、もしくは持っている可能性がある奥義スキルである
試合開始〜!
ツインは開始の声が聞こえると同時にこちらに駆け出してくる、そこは重戦士と言うべきか、そこまでは早くはない、まぁリアルだと50m5秒ほどの速さになる重い鎧を着て走れる速さじゃねぇだろ!と思いつつ迎撃のための魔法を用意する
放つべきはやはり消費と発動時間やリロード諸々短い弾丸系統、とりあえずどう対処するか、見極める!
アースバレットを俺はうつ、相手からしたらそこまで威力がないと思われる魔法である、実際は絶大であるが
高速で土で造られた弾丸が飛んで行く
だが切られた、魔法が切られたのである
「っ!?ちょ」
慌てるが内では残りの漆黒魔法含めて全てのバレットを重複して言う
そして放つ
剣士の間合いと言うべきなのかなんなのかわからないが全てのある一定の距離にたどり着いた瞬間切られて行く、火も、水も、土も、何もかもだ
これはまずいな、威力は高いと思ってたかを括っていたが防がれたらそこで終わりだ、ちっ、苦し紛れだがマジックナイフ、漆黒魔法で放つ
切られるかと思ったが弾かれるだけだった
説明どうり硬質化ってすごいと思う、だがそんな事を考える暇など全くない、次の手を考えねば
…そうだ小細工しよう!
「ファイヤーボール!」
と言いつつアースボールを放つ、しょうもないができる事はなんでもやる
パキッ
んん?なんかひびと言いますか割れたような音がしましたねぇ、ツインの方を見てみると剣が無くなり消失した瞬間だった
ふっ、どうやら俺の勝ちだなっ!!惜しかったな!!
「まぁどんまいとしか言いようがないな!いくら壊れても装備回復を後ですると言っても武器無くなったら意味ないぜ」
「オイ、真、いやシン!オレに向かって随分偉そうな口を聞くようになったじゃないか」
アレ?この声とオレと言う一人称、聞き覚えがあるなぁ、ロングホームルームとかで……
「なんだシン、オレの顔すら忘れたのか?これは補習にでも呼ぶかなどうせ暇だろうし」
と鎧兜を外すとロングの長〜い髪が垂れずにポニーテールに縛られている
なぜーか鎧の中の顔は俺の担任、不動峰華先生の顔が…
ガコッ!!
どうやらゆきも気がついたらしくマイクから雑音が響き渡った
「おぉ、ゆきも補習に行きたいか、そうかそうか、まぁどのみち顔バレしてるお前らは学校に呼び出す事は決定してるけどな」
ぐはっ!!なんだと!俺の甘〜いVRライフがVRによって阻止されるとはっ!
「そっ、そんな事より先生もう剣がないですよ!二刀流の二本とも!それでは流石に勝てませんよ?」
そうだ!慌てる時間じゃねぇ、あっちは獲物が無いんだ、これで勝てる!
「ん?何を言っているんだ?オレの本気はここからだぞ?」
「いやいやいや!たとえあなたが世界最強の近接使いだったとしてもここからじゃ流石に無理ですよ」
「じゃあ試しにアースバレットでも打ってこいよ、何もしないで弾いてやる」
「はぁ?んなことできるわけないでしょう」
と言いつつ魔法を放つ
すると、弾くとか言いつつ鎧だけにかすめて避ける
なぜか先生の鎧が爆散した!!
服は普通の服だったので助かったがなんでやねん!?
「ふっ、特に意味はない!」
「アホか!まぁいい、で?もう倒してもいいの?」
「まぁ、待ちたまえ、ここからだぜ!
【王が持ちしは勝利の剣 《エクスカリバー》】」
奥義スキル、それもかの有名なアーサー王の剣である金色に光り輝く剣が先生の右手に顕現する
てか奥義スキルって武器になるのもあるんかい!
「かっこいいですね!まさかカリバーンなんてあったりしないですよね?」
「うん?なんだそれは、私が持つ奥義スキルはこれだけだ、今は十分すぎるがな!」
先ほどとは比べ物にならないスピードで俺に近づき先生は俺に剣を振り下ろしてくる
それをなるべく長くしたマジックナイフで俺は防ごうとする
だが流石奥義スキルと言うべきか力負けをして床に叩きつけられるまぁこれに関してはステータス的に普通にあるのかもしれないが
「悪いなシン、今回はオレの勝ちのようだ、後オレの事は先生ではなくツインと呼ぶように」
「くっ、【殺人鬼の…………」
苦しまぎれに奥義スキルを放とうとするもその前に俺の元から少ない体力が全て削られて残念ながら2位と言う結果で終わってしまった
負けるのもゲームの醍醐味ですよね!




