21話 極振りさんは観戦者
ブクマとかほんとありがとうございます!!
勝手になランキングなども19位になり嬉しいです
前回のあらすじ!
あいろん<魔術師が最強!!!
シン<しるかっ!どーん!
あいろん<ぐへぇー!
ゆきまる<まさに鬼畜の所業!鬼!!
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「さぁさぁ〜!準決勝第二回戦〜!今回戦うのはこの二人!
フードの中身は金髪美少女!頭の中身は快楽殺人鬼!?カグヤ〜!
全身鎧の正体はまだ誰も知らない、二刀流を華麗に操る今大会の優勝候補!ツイン〜!!」
「実況は引き継ぎ、運営の高谷と」
「みんなのアイドルっ!ゆきまるちゃんがお送りするぜ〜」
なんだそれ、俺の時なかったぞ!全く、困ったもんだぜ
ちなみにみんなのアイドルっ!てやつはゆきの実況の入りの時に言うテンプレ?ってやつらしい
「今回の試合はどうなるでしょうかね〜、私はなんとな〜くあれだけもてはやされてたゼーレ選手を倒したツイン選手かなぁ〜カグヤちゃんには悪いけどね〜」
そうだなー、なんだかんだそのツインって人見てないんだよなぁ、情報は結構入ってくるけど戦いは見たことない、なんなら見た目も全身鎧って事しかしらん
「あと今回からやはり会話は聞こえないようになひま〜す、プライバシーとかいろいろあるからだそうで〜す」
まぁあれは結構ひどかったよなぁ
「よ〜しではでは、カウントダウンすた〜と!」
10のカウントが減っていきついに0になり、
試合が始まる
「試合開始〜!」
両者一斉に駆け出し剣と剣が交差する
剣が一方一本なのに対し一方は二本、当然のごとくと言うべきか、カグヤがノックバックによって5メートルほど吹き飛ばされる
普通ではありえないがそこはゲームと言うべきか、常識なんてあってないようなものである
何にしろ劣勢は見ての通り、カグヤである
彼女が今までプレイヤーを倒すとき、決めてとなるのは麻痺毒と急所攻撃によるものである
今現在、異常耐性のスキルを持っているプレイヤーは少ない、持っていたとしても急所に刺される麻痺毒を防ぐ手段を持っているプレイヤーはより、少なくなるだろう
そもそもこのゲームの麻痺毒とは戦闘での決め手としては効果が薄い、だがカグヤの卓越した身体の急所を狙いすまし刺す力とゲーム序盤の耐性持ちの少なさでそれを補って来た
対戦相手がいずれも軽装備という事もあるだろう
しかし今回は全身鎧、首までもが鉄の壁に阻まれた鉄の要塞である
それに加えツイン自体のプレイヤースキルも高いと見える
たとえ仮に麻痺にさせたとしても鎧の上から大ダメージを与える手段がない、たとえ麻痺状態でクリィティカルダメージや暗殺者の持つ急所に対する即死確率が上がったとしてもだ
正直カグヤにこの勝負、ほぼ勝てる見込みはゼロに近い
絶体絶命とも言えるこの状況、フードの中ではどのような表情をしているのであろうか
絶望?…違う
焦燥?…違う
恐怖?…違う
快楽殺人鬼はいついかなるときだろうと絶望には沈まない
彼女に渦巻く感情、それは殺意である、そしてフードの中では笑顔、矛盾しているように見えるのかもしれない、そもそも人と人は違うのだから自身の物差しで測ることすら間違いなのである
ーーーカグヤ目線ーーー
あぁ…いいよぉいいよぉ確かに君はすごく強い、職を言い訳にする気はないけど相性も悪いだろうねぇ
このままだと私は負ける、いや死ぬ、だが別にそれはいいんだ、そんな事よりも今はどう優勝の邪魔をしてやろうかって事だけだねぇ
もし負けたとしてもここでシン君に見えるようにちゃちゃっと情報を引き出せば案外簡単にシン君が勝ってくれるのかもしれないねぇ
それはそれで構わない、なぜなら私とシン君はパートナー、素晴らしいコンビなのだからねぇ
だが簡単に負けるのは面白くない、どうせなら殺せるところまで殺してしまおう、肉体的な死は無理かもしれない、だがここで奴の弱点なんかを晒して仕舞えば…後にオープンされるこの闘技場なんかは来れないかもしれない、それは奴の一部が死んだも同じ…
精一杯殺し合おう!
カグヤは勝ち目のない戦いに挑む
ここで試しに使って見るとするかねぇ
暗殺者のスキル、暗器を…まぁ正確に言えば私のプレイヤースキルなのだがねぇ
このゲームには武器の装備制限と言うものがある、剣は二刀流スキルがなければ二本装備できない、だが投げナイフなどは別と判断されている、仮にも投擲武器なのだから
体や手の内に仕込んだナイフをカグヤは奴に見えないように握る
私は右手で奴に斬りかかる、さっきとは違い奴は右腕だけで私の剣を受け止める
そうして残ったもう片方の剣で私の左腕に切り落とそうと攻撃をしてくる
私は左手に持っていたナイフを奴の鎧兜の目に指の力だけで飛ばす
奴は慌てて買おうを逸らし避ける
そこを私は倒し奴の上に乗り剣を突き刺そうとする
「……あめぇ」
直後私の体力はゼロになった
へぇ…声が会場に聞こえなかったのは残念だったがそうだったのかい、これは決勝戦がたのしみだねぇ、主にシン君の反応が
もうすぐ闘技場編おわりますね!当初の予定は13話で終わる予定だったりしてました