10話 極振りさんはまた転職へ
「で、シン君〜で、検問はどうするのー?レッドプレイヤーは城下町には入れないよぉ?まさか衛兵倒しちゃうのかなぁ?」
「まぁ、衛兵の強さがどんなもんかしらないけどさ、俺にはこんな便利なものがあるのさ」
てっててーん!近衛魔術師のローブー!
「なに〜そのレア度高そうな装備品?レア度星いくつ?何級??」
なにそれ?俺しらないよそんなナントカ級とかいうやつ、おしえろぉ!ちなみに俺は漢検2級を持っている!
「え?武器とか防具の詳細に書いてるよぉ〜?まぁ、星1の武器とかは見れないらしいけどね〜」
「なるほど、初期装備とかナイフは星1だったから気づかなかったのか、PKから落ちたナイフとローブみてみるわ」
近衛魔術師のローブ
星5
師団級
防御25
これがローブの効果かぁ、強いけどまぁ目立つとあれだしはいる時以外はやはりしまっておこう、
次はナイフだ
ブロンズナイフ+2
星2
兵士級
攻撃16
だから+とかなんだよ!!ほぼ別ゲーになってんじゃねぇかよ!いまわかんねぇ…まだ他にもいろいろありそうだし暇な時情報あつめねぇとなぁ
「星5!?すごいねぇ〜ベータの引き継ぎ防具レベルじゃないの〜?それにしては防御力低いけどさぁ」
希少度がわからねぇけどまぁいいやさっさとはいるぞっと、
城下町
「いやぁ、セキュリティもクソもないなこの街つぅーか国?しっかりしとけよなぁ」
「それはしらないけどさ〜どうするつもりなのかなぁ〜?移動中に調べたら冒険者ギルドのクエストをコツコツやるしかなさそうだけどね〜」
またか…やりやがったな運営!!俺はお前を許さない!!だから冒険者ギルドってなに!?確かに異世界感半端ねぇけどさ!つーかお前らどこでそんな変更点きいてんだよ…
「おやおや、弟子じゃないかいか、ん!?お主…」
さすがというべきかはたまたNPCだからなのかは知らないが俺がPKをしたのがバレたようだ
「あはははは…師匠じゃないっすか、これには事情がっ…むむっ」
なんかよくわからんが口を押さえられた
「とりあえずわしの部屋に来るのじゃっ!話はそれからじゃ」
助けて!とゆきに視線を送るもゆきは
「あはは〜、じゃあシン君がんばってくれたまえ〜私は動画編集とかするからもう落ちるのだぁ!もう11時だしねぇ〜」
「ふはいひにほほへー!!(裏切り者めー!)」
「さぁ行くとするかのぉ、お主もついてくるのじゃ」
そう言うとばあさんはゆきまるもついでに連行して行くために掴んで引きずりながら歩き出した
(バケモンじゃん……)
「にゃっ!?なぜだ〜、私は無罪だ〜!」
ざまぁ、と視線で送りつつ引きずられてる俺、いろんなプレイヤーに見られている!よくよく思うとこれって凄いはずかすぃい!!
めっちゃ視線感じるやんかぁあ!なんで?なんでなのっ?、
と考えつつ周りのプレイヤーを見ていると視線を向けているのは俺ではないようだ
まぁ俺の隣にいるゆきのようだ、まぁ美少女だしな、仕方ないね!
アレッ!?おっ、おかしいなぁ、僕にも視線が集まってきたんですけど?主に怨念のこもった視線がっ!!
そしてゲーム内だけではなく間違いなくゆきの実況をみてる画面の前のみんなも怨念を飛ばしているだろうな、理由は今の状況のあるのだが
短く説明しよう!
ばあさんが歩いてる途中でメンドくさくなったのかはしらんが俺らを片手で引きずるようになった、とゆう事は?俺と?ゆきが?密着してるわけさ!
まぁ怨念わきますわなぁ、なんなら俺もわきますもん、怨念
ノーリア充の怨念を切り去ってばあさんの部屋
「さてのぅ、じゃあお主、説明するのじゃ、人殺しの理由をのぅ」
俺はとりあえず説明する、ガッツの事などだ
「まぁ内容などどうでもいいがの」
あれ?なんで聞いたの?酷い!?
「それよりのぅ、流石に悪人ではない人を殺めた者を近衛魔術師団に所属させとくわけにはいかないのじゃ」
そりゃそうだ!あったりまえだもんなぁ
「まずお主には転職してもらうかの」
「師匠!待ってくださいよ!頼みます、無職にはなんとなくなりたくないんです!!」
精一杯の敬語(?)で俺は師匠に訴える
「心配するでない、せっかくじゃからお主には実験た……ゴニョゴニョ、暗殺者として雇おうかと思っての、どうじゃ?」
普通に実験体って聞こえてきたけど無職より怖いものなんてねぇのさ!職業のスキルも覚えられて一石二鳥だ
「もちろん暗殺者にさせていただきますとも、はい!ちなみにジョブはなんですか?やっぱりアサシン?」
「敬語などいらぬ、師弟関係といっても名前だけじゃ、してその職業の名前なのじゃがのう
マギ・アサシンと言う、まぁ、魔法使い用のアサシンだそうじゃ、あとこれをわたしておくぞい」
ばぁさんはナイフの柄だけを放ってきた
「なんすかこれ?柄?ちょっと重いかな、そこまでは重くないけど」
「それは特殊なナイフでの、魔力を流すとそこから各属性の魔法が出ると言う謎なナイフじゃがおそらくマギ・アサシンにならこれが活用出来るスキルが獲得できると聞く」
「なんでそんな事わかるんだ?使えるやつがいるならそいつに使わせればいいだろう」
「それはの、これはトラベラーにしか着けない職業じゃからのわしらには必要ないのでの」
「それこそんな事わかるわけないだろ、職業名なんかもな」
「昔もお主らと同じように何人かのトラベラー達がいたわけじゃ…そこまで多くはなかったが一人一人が素晴らしい戦士たちじゃった、
あるものは一撃で魔の者を屠る伝説の剣を持ち、
またあるものは無限の魔力で山をも砕いていた…懐かしいのう」
昔にもトラベラーがいた?確かにサービス版よりはβの方が人数が少ないが伝説の剣?無限の魔力?んな話聞いた事ないし、そいつらチート使ってるだろ、まぁゲームのシナリオかな
「まぁばあさん、俺は転職するために転職の間にいくから、じゃっ!」
「まぁ仕方ないのぅ、ちなみにこのカードがギルドカードじゃ、そのローブは回収してこのメダルを渡しておく、門番に見せれば入れるから活用せい」
「んじゃ、話も終わったようだしね〜私達は変えろう〜あー、眠い眠い」
「悪かったなゆき、このあと少し空いてるか?」
「あ〜あいてるよ?デートのお誘いかい?」
「ちげーよ、とりあえず明日の闘技大会のエントリー行くぞ」
「へい〜つれないなぁ、まぁついていくさ〜」
登録後
「んじゃゆき、明日がんばろーぜ!おやすみさんっと」
「へーい、乙!」
俺はログアウトする、視界がフェードアウトしていき気がつくとベットの上だった
明日は闘技大会だ!優勝目指してみるかな