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4-20.鑑定

そういえば果物を買わないといけないのだった。

なんでだったっけ・・・果樹園を作って酒を造らないといけないんだったか。

地図技能で探せないだろうか・・・さすがに無理か。

懇親会で出て来たフルーツを地図で表示とかは出来そうなきもするが・・・およ?

反応があった。

移動すると果物が売っていた。種のある果物を全種類買う。

桃、栗、柿、葡萄らしきものが結構な数ある。値段も相当だ。食材も探すか・・・。


食材は今度にしよう。領主の館に移動する。


「クルーソーさん・・・なんか汚れているというかボロボロだな。どうした?空洞調べに行ったにしては遅かったな」

「ダンジョンでボこられまして・・・」

「あの体調でダンジョンに・・・まあいい。シャワーでも浴びてきたらどうだ」


そのままメイドさんに客間に案内された。

ここは前回泊ったがシャワーもあるんだな。

装備を装備変更ですべてアイテムボックスに収納する。

魔道具用魔石をセットしてシャワーを・・・ん?

魔石を置く台の右側、シャワーの右下に何かを感じる・・・?

これは・・・壁の中に魔法陣が埋まっているのか。

魔石を置く台の中の魔法陣もシャワーの金具が繋がっているタンク内でも魔法陣が反応しているのが分かる。

この壁に埋まっている魔法陣はなんだ?

ホテルのシャワーはどうだったか分からないが・・・貰った家のシャワーには着いていない。

この感覚は・・・この探るような感覚は・・・ソナーに近い。

となると・・・これは鑑定!

やろう・・・

シャワールームのドアを蹴り開けて客室に出て・・・危ない裸だった。

装備変更で装備をつける。

領主のいる部屋のドアを蹴り開ける。


「どうしたんだい?クルーソーさん?」


領主はとぼけた顔で答えた。マリアさんとジークさんは驚いた顔をしている。

少し落ち着いた。

わたしがぼこぼこで汚れていたからシャワーと言うことだった。

なのでこのシャワーを使うのは想定外であるが・・・

壁に魔法陣が埋まっているのを屋敷の主人が知らないということは・・・

あり得るのか?・・・あり得ないと言い切れないが・・・

ただしその場合はスパイに完全掌握されていることになる。


「アルゴラン・・・内密の話があるんだが」

「・・・話が分からないんだが?」


スパイが入り込んでいるのであればここで話をするのはやばいな。


「分かりやすくいうと・・・表出ろ」


屋敷を玄関から出る。この場合は・・・私の作った石壁の下に移動する。

ここに細工があることはないだろう。

アルゴランもやってきた。


「客間でシャワーを浴びようと魔石を台に置いたら壁の中で鑑定系の魔法陣が発動した。あんたはこれについてどう思う?」

「・・・わたしはなにも知らない。君の信じる神に誓ってもいいぞ」


まあ・・・よく考えたらこいつが犯人でも認めることはないのか・・・早まったな。

あちらは嘘を見破る能力がありそうだがこっちにはなかった。


「そうはいっても信じないか。わたしは客間には入ったことはない。見に行くか」


客間のシャワー室にイケメンエルフとマリアさんとジークさんで移動する。

魔石用の台に魔石を置くと・・・あれ?なにも起きない。あれ?


「クルーソーさん!あなたは」

「マリア」


マリアさんの発言をイケメンエルフが制止した。

魔石用の台から魔石を外す。

前回魔法陣が発動した場所に右手を付けて魔力を送り込む。

魔法陣が反応した。

発動はしているが・・・先程とは比べられないほど弱い。

なんじゃこれは?


「掘り出していいですかね?」

「ああいいぞ」


ここは鉱石を掘り出すピッケルはダメだろうな・・・工具ではいいのがないな。


「いったいどういうことじゃ?」


イケメンエルフが口の前に人差し指を立ててジークさんを制止した。

ジークさんは今の魔法陣の反応が分からないのか?

しゃべるなと言うことはスパイの存在を前提にしているということか?

それも芝居なのかもしれんが。


この間買った鋼のナイフを使おう。

なかなか壁に刺さらない。ここは・・・


武技技能<スマッシュ>

武技技能<パワースマッシュ>

武技技能<スマッシュ>

武技技能<パワースマッシュ>


ナイフを垂直に突き刺していくが切れ味が落ちて来た。

アイテムボックスにあるタングステンでタガネを作成する。

先端は魔力を込めた試験片で作成する。

武器技能を使ってシャワーと魔石の台と魔法陣の反応のあった辺りがすべて入るように大きく削り取った。

裏返すと・・・前回見た魔法陣と魔法陣を繋ぐ銅板のようなものが一部剝き出しになっていた。

横から覗くと少し浮いていて繋がってはいない。

削り取った壁をバスタブの上に置いて魔石を台に置く。

お湯は出るが魔法陣に反応はない。

少し浮いている銅板のようなものを指で押してみると・・・魔法陣が発動した。

イケメンエルフの目に魔力が籠っている。

少しの間取り出したシャワーの壁を見た後シャワーを取り出した壁を見ている。

私も見てみると・・・小さな丸い突起と長方形の突起があった。

丸は銅板のあたりで四角は魔法陣の真ん中に当る位置だな。

イケメンエルフの手招きで部屋を出て突起の合った壁の向こう側の部屋に入る。


「マリア。ここは何の部屋だ」

「使われていませんが部屋の作りは客間と同じになっています。家具を運び込めば客間として使えるようにしています」


壁を取り外した場所の裏には洋服タンスが置いてあった。

ジークさんがタンスを開けて顔をつっこみ中で何がごそごそやっている。

タンスから顔を出し中を指さした。

覗いてみるとタンスの奥の板が外れていてその後ろの壁に丸い突起と長方形の穴があった。

穴からはシャワー室が見えその穴と同じ大きさの壁が外して置いてあった。

無言で客間のシャワー室に戻ると壁の小さな丸い突起はこちらに飛び出していて長方形の突起部分だったところは穴になっている。


「グランドホテルに移動するので手配を。それと夕食はあちらでとると厨房に。・・・後・・・薬師の婆さんを呼び出してくれ」


マリアさんが部屋を出て行った。


「これはどうする?」


ジークさんが壁から掘り出したシャワーと魔法陣を指差した。


「クルーソーさん。魔法の鞄持ってるよな。収納してくれ」


魔法の鞄は容量が小さいのしか持ち歩いていない。

この大きさは入らないので入れるふりをしてアイテムボックスに格納した。

玄関に移動し無言で待つ。馬車が来た。乗り込みグランドホテルに移動する。


「ここで少し待っていてくれ」


そういうとロビーに私とジークさんを残しイケメンエルフはずかずかとカウンターの奥に押し入って行った。

ここは高級ホテルのはずでやつの家ではないはずだが・・・

領主だからと言ってやりたい放題だな。

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