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4-16.海老と牡蠣

というかレオノーラさん一人なのか。

何か忘れていたっけ・・・木の話が出て次の日詳細を詰めるということでジークさんと詳細を詰めた。

領主の館には行ってなかったな。ジークさんと詰めたのはダメだったのか。


「迎えに来たぜ。早く準備しな」


なんか扱い悪くないですかね。

馬ゴーレムにのって移動する。

無言で南下するが説明がない。

説明位はあってもいいと思うのですが。


「アンジェさんはどうしたんですか?」

「アンジェは懇親会に出るとかで着替えたんで来れない。あんたが来ないから私が迎えに来た」


懇親会?

着替えた?

もしや参加しろとは言わんよな。

違うか。

参加が前提か。

Uターンして2,3日森に籠ろう。

そうしよう。


そう思った瞬間馬の首に括り付けられた。およよ。

よく見ると牛を捕える投げ縄に捕らわれていた。

紐の先はレオノーラさんが持っている。


「これは何なんですかね?」

「ラリアットだ」


物の名前を聞いてるんじゃないんですが・・・


「お前逃げようとしただろう?」

「逃げたりしませんよー外してくださいよー」

「逃げないんならいいだろう。ふふふ」

「やだなー信用してくださいよーうふふふ」


そのまま馬ゴーレムの首に括られたまま南下する。

馬ゴーレムも私の指示でなくレオノーラさんに従う。うぶぶぶぶ。


領主の館に到着後指定された部屋に連れて行かれる。

信用されてない・・・のではなくて信頼されている。

逃げるという方向で。


「ここで正装に着替えていただきます。ドレスはお持ちではないですよね?」


メイドさんに聞かれたが・・・持ってるな。

ガチャで当った外見変更装備にブラックドレスというのが有ったはず。

あった。


「持っている」


錬金術で解凍してからアイテムボックス経由で取り出す。

ミニスカートではないし胸元がバックリ開いていることもない。

レースや装飾がバリバリに付いていてゴシック風だが・・・まあこれでいい。

肌の露出がほぼないので問題にならないだろう。

では・・・あきらめて着替えるか。


「着替えるから出て行ってくれ」


待っているがメイドさんが出て行かない。

そういえば中世の貴族の女性は自力では着替えないという話だったな。

それと同じなのか。出て行ってくれれば装備変更で一瞬なんだが。

この世界でのそこら辺の常識を知らないので何とも言えないな。

仕方がない。

自力で着替えるか。

水竜の革鎧を脱ぐ。

さすがにこれは出来るようになった。

まずストッキングを履く。

これは難しい。

経験がないからな。

セットになっている靴を履きドレスを着る。

あちらこちらにボタンがあるがマジックハンドで止めた。

これで完璧だ。


「それでは不十分です」


黙って見ていたメイドさんが私に近づきながら言った。

何かが足らないのだろうか?

いきなり上着を脱がされた。

どこからともなく現れたメイドさんに取り囲まれる。

その手に持っているものは・・・コルセット。

腰痛ではないのだが。


!もしかして!逃げなければ!ダッシュだ。

そう思った時には取り押さえられていた。

逃げられない。

やばい。

そう思った時にはすでに遅くコルセットを装着されて・・・締め上げられた。


うっきゅっーぎょーぎょー・・・


振り払って逃げようとするがメイドさんたちの握力がスゴイ。

五眼猿より強いんじゃねこのメイドさんたち。

激痛の向こう側に・・・半死体の私がいた。

あばらは全部折れているに違いない。

おのれレオノーラ・・・次回は巻き込んでやる。

メイドどもめ・・・いつか目にものみせちゃる。


「懇親会はもう始まっています」


行けばいいんでしょう。行けば。


大広間に多くの人たちがいる。

交流会のメンツだけかと思っていたのだが違うのか。

立食パーティー形式のようだな。

だとすると・・・肉からだな。

飲み物を何にするか尋ねられた。・・・これは・・・発泡ワインではないですかね!

発泡ワインらしきものを貰う。

明らかに発泡ワインだな。

こんなのがあるくらいなら・・・米や醤油、味噌もあってもおかしくないような。

今度本気で探すか。


それよりも・・・肉。

あった。

肉コーナーだ。

これは・・・牛だな・・・

お。ジークさんだ。


もきゅもきゅもきゅ


「おお!楽しんどるか!すまんかった!懇親会を伝えるのを忘れとった」


もきゅもきゅもきゅ

真っ赤だなジークさん。

もう出来上がっているのか?

ドワーフはざるなんじゃなかったっけ。


「おかげさまで。人数が思ったより多いんですが交流会とは参加する人は違うんですか?」

「交流会とか商人やらの顔合わせということじゃな。迷宮都市のいろんなギルドの連中も来ておる」


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ


飲み物は何も言わずとも持って来てくれる。

天国だな。

ジークさんは肉をたらふく食って去って行った。

負けるわけにはいかない。

がコルセットがきつい。

マジックハンドでコルセットの結び目をほどく。

ふふふ・・・メイドどもめが。

勝ったぞ。


ぐびぐびぐび


こっちは豚だな。


もきゅもきゅもきゅ


「クルーソー様。わたくしローレン王国の代表ライナス様の部下グレアムと申します。お見知りおきを」


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ


「少しお話よろしいでか?」

「あ。はい」

「この都市の城壁の拡張にクルーソー様がかかわったと聞きました。ゴーレムを使われるとの噂は本当でしょうか?」


もきゅもきゅもきゅ


「はいそうです。正確には疑似ゴーレムですけどね」

「ものすごい手際のよさだと噂になっています」


もきゅもきゅもきゅ


「そうなんですか?手際も相当悪かったですね。自分としてはいろいろと不満があってやり直したいぐらいですね」

「ゴーレム使いは少ないのでよく分からないのですが・・・話を聞くにいいところばかりの気がしますが」


もきゅもきゅもきゅ


「料理おいしいですよ。牛も豚も。ゴーレムは命令に従いますので・・・うまいこと行く場合はいいですけどそうでない場合は致命的な事態になるんですよね」

「はい。いただきます。致命的とは何でしょう?」


もきゅもきゅもきゅ


「もし自分のイメージした動作以外をゴーレムがした場合は即修正しないとそのまま間違った行動を行動停止になるまで行います。目を離せないと言うことですね。それと魔力の消耗と釣り合うかどうかもですね。お金で考えるとダンジョンに潜って稼いで人を雇ったほうがいいかもですね」

「そういうものですか・・・」


「おう!クルーソーさん!」


トロール族の族長の息子が現れた。名前はアグストだったっけな。


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ


「はい。アグストさん」

「おっ。これうまそうだな」

「ええ。うまいですよ。牛も豚も」


こっちは鶏だな。


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ


二人でむさぼり喰う。王国の代表の部下は目礼をして去って行った。


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ


「これもうまいが・・・あっちもうまいぜ」

「そうなんですか?」


テーブルを移動する。


「これだ。これがうまいぜ」


もきゅもきゅもきゅ


デカいハムのような感じだが白い。

外はカリッとしているが中はどろっとしている。

なんだこれ?

うまいな。


「芋虫のステーキだ。俺の好物だ」


おううう・・・マジか。

というかこの大きさなのか。

ん・・・隣に海老を発見。

こっちは牡蠣か。


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ


トロール族の族長の息子が驚いた顔をしている。

なんだ?


「それを食うのか・・・」

「おいしいですよ。食べたことないんですか?」

「おおお・・・食ってみる」


トロール族の族長の息子が恐る恐る海老を口にした。

よく見るとこのテーブルの回りはほぼ人がいない。


「・・・確かにうまいが・・・あの外見だろ・・・」


トロール族の族長の息子がなにかぬかしている。


「こっちもおいしいですよ」


牡蠣を差し出すマジで顔が青ざめた。

が覚悟を決めたのか口に入れた。


「おお・・・これもうまいな。だが俺はこっちが好きだな」


トロール族の族長の息子はすぐに芋虫のステーキを口にした。


海老に牡蠣。

誰も食べないのであれば・・・私が犠牲になろう。


ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ

ぐびぐびぐび

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ

もきゅもきゅもきゅ


ここはいい。

誰も近寄ってこないしうまいもの食べ放題で飲み放題。

異世界最高!ヒャッハー!

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