4-11.木材
さて・・・最近同じ状況になりましたな。ほっとけばHPが回復・・・しないのか。
装備をすべて外していた。
やばい・・・。そうでもないか。キャラクターが死んだわけではない。明鏡止水が使えるはずだ。
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
武技技能<明鏡止水>
無詠唱 (明鏡止水)
HP,MP,SPが3割程度に回復した。
起き上がり装備をすべてアイテムボックスに収納し各キャラクターに再装備する。
装備するとHP,MP,SPが下がった。MPが一番下がっている。SPはあまり下がっていない。
つまり・・・装備でHP,MP,SPの値が増えている。
各MAX値が増えているのでHP,MP,SPが下がったように見えるのだろう。
これでHPは攻撃から身を守るバリアである可能性が高まった。
怪我の具合ならば装備を付けても下がらないはずだ。
装備での強化が一番多いのがMPで少ないのがSPと言うことだろう。
だが・・・そうなると明鏡止水はMAX値に関わらず10回で30%程度回復と言うことになる。
定期的に明鏡止水をかけつつお風呂に入って夕食を食べる。
HP,MP,SPが回復してからあえてタイムストップの魔法をかけてから寝る。
今回はMPが0にならなかった。ただし時間が止まった感じは全くなかった。やめるかなこの訓練。
早く寝たので早めに目が覚めた。久しぶりにマジックハンドの練習でもするか。
銅の剣がないな。どこにやったっけか・・・
家の周りのストーンゴーレムに持たしていたのだった。練習は回収した木の棍棒にするか。
後で銅の剣は回収しないといけない。
拠点に近づいてくる反応がある。これは・・・馬に乗ったアンジェさんとレオノーラさんだな。
なんだろうか・・・明日来いと言われたから夕方に行くつもりだったが・・・ばれたのか。
「稽古付けに来てやったぜ。クルーソー」
・・・いったい何のことだ?
「ゴーレム相手にフルボッコにあったと聞きました。防御の練習をしましょう」
イケメンエルフか・・・あの野郎。
「フルボッコになったのは体調が悪かったせいで・・・」
全く信じてないな・・・疑いのまなこだ。
「とりあえず実演してみますかね」
ストーンゴーレムを3体呼んでみる。3体同時はやめておくか。フルボッコだと目が当てられない。
念のためこちらの装備は新規で作った盾とバスターソードにしておく。
「試合始め」
まず一体と試合をするが・・・こんなに鈍かったっけと言うぐらい遅い。
やはり昨日は体調がおかしかったのか。
残り2体を追加するが普通に対処できる。なんでフルボッコだったのだろうか。
装備を両手剣に変えても結果は同じだった。
「試合止め」
これで疑いは晴れただろう。
「こんな感じですね」
「あれにボコられたのか?体調悪かろうが魔物は手加減してくれないぜ?」
うぐぐぐ・・・全くその通りですな。
以前作った木刀を使って二人と練習を行ったが・・・両手剣装備ではぼろ負けだった。
ゴーレム相手だと対処できるが人相手だとフェイントや駆け引きに全く反応できない。
盾装備だと鉄壁になる。ゲームでのオートガードを発動しているので当然なんだが。
数時間練習した後領主の館に移動した。来いと言われていたしな。
領主の館に行くとジークさんとアルゴランがちょうど出てくるところだった。
「ちょうどよかった。商隊が到着したので予定を変更している。クルーソーさんも買い物でもするといい。夕方にまた来てくれ」
そういうと馬車に乗って移動していった。どうするか・・・買うもの有ったっけ。
アンジェさんとレオノーラさんと一緒に買い物に行くことになった。
旧城壁内の東南エリアに臨時の市場が出来るらしい。行ってみたらびっくりした。
鞍を付けたグリフォン。鞍が付いた巨大カブトムシ。ファンタジーだなー。
荷馬車を引っぱっていたオオトカゲ。どうやら陸竜らしい。荷馬車を引っぱる巨大カナブン。
この場合は荷馬車とは言わないのか?分からんな。
トロール族が売っていた乾燥キノコを買い込む。これでスタミナポーションが出来るはず。
竜人族が売っていた乾燥コケも買っておく。MP回復ポーションの材料だな。
本来はどちらとも生がいいのだが。
ダンジョンからの帰りに採取した素材の中にあった気がする。
後で拠点に植えておかないといかんな。アイテムボックスから出すのを忘れていたな。
見つけた!銅と鉛だ。思ったより高いが金に物を言わせ買い漁るつもりが・・・金貨が足らない。
ここで使われている金貨でなく金のインゴットで買い付ける。
相手としてもそちらのほうがいいようだ。くくく・・・これで弾丸と薬莢が作れる。
もともと100発程度しかない機関銃の弾も1000発に増やしておこう。
後は麦、ライムギ、大麦も100kg程度買っておく。
現状肉を焼くかゲームで作った料理を消費するだけなのを改善しないと。
味噌や醤油や米は無いようだな・・・
夕方になり2人から夕飯に誘われたので一緒に行くことにする。
だがその前に領主の館に行かないといけないのだった。
館に移動し2人には玄関で待ってもらうことにした。
ジークさんとイケメンエルフは奥の会議室にいるらしいので案内してもらう。
「頼みがあるんだがいいかな?」
最近これでひどい目にあった気がしますな。
「クルーソーさんの家に多量の木材があるという話を聞いた。売ってくれないか?」
イケメンエルフが意外なことを言い出した。
「それとじゃ。農地にある木を切らしてくれ。木材が足らんのじゃ」
ジークさんが追加で発言した。土地が増えたので建設を行わないといけないということか。
「私の家に置いてある木材は譲ることは可能です。農地の木を切るのはダメです」
「何故じゃ?」
「農地エリアに木が少ないのは今まで伐採してきた結果なのでしょう?あの木はここの森の生き残りという訳です。正式には彼らがここの主ということですね」
「そうは言っても木が全く足らんのじゃ。北の魔の森に樵たちに行ってもらっておるが護衛もつけんといかんし数も少ない」
ん・・・ではどうするか・・・
「それではこうしましょう。こちらで北の魔の森から木を切ってきましょう。ゴーレムを使って一気にやります。乾燥や加工はそちらでやってください」
詳細は明日以降で詰めることになった。
森に行って伐採してアイテムボックスに入れて運べばいいか・・・違った。
魔法の鞄を使ってることにしているのでそれはダメか。
・・・実際にはアイテムボックスで運ぶか表向きは馬車で運んだように偽装するか。
そんなことを考えてるとトロール族の族長の息子に会った。どうやら私に用があるらしい。
「クルーソーさん・・・内密に頼みがあるんだ。聞いてくれ」
またもや厄介ごとの予感が。予想外ですな。