4-10.装備
銃弾のケツに雷管が着いている。外すとカップ状になっていてその中に発火用の火薬が入っている。
弾丸のほうには発火用の金具が入っていてその先には中の炸薬に点火するための穴が開いている。
オリジナルの発火用の火薬と私が錬金術で作った火薬は全く同じものだ。
中の火薬がレシピに従い黒色火薬になっていたと仮説をたてたが・・・この火薬はどうしたことだろう。
レシピが無ければオリジナルと同じものを作ったということだろうか。
だとすると黒色火薬のレシピが無ければ炸薬のほうもオリジナルと同じものを作ったということだろうか。
魔法もそうだが考証をするたびに謎が増えていく気がする。
錬金術はレシピつまり作成方法が分かっている場合にその工程を省略できる。
その代わりに魔力を消費すると思っていたがそうではないということか。
よく考えればポーション作成はゲーム内の話だな。現実世界で私がポーションを作ったことはない。
鋳造、鍛造は大学の授業でやったことがある。溶接も旋盤もやったな。
鋳造はよそのグループはアルミだったのにうちのグループだけ鉄だった。
あれは大変だった。熱いし。
錬金術に対する認識を変えないといけないのかもしれない。この火薬はオリジナルをそのまま作った。
材料はアイテムボックスに入っていたものでたまたま補えた。
考えるのはやめよう。下手に悩むと錬金術を使えなく可能性がある。
とりあえずは銅と鉛を入手して錬金術で弾丸が補充されるかを確認することにしよう。
改めて銃の雷魔法対策だな。グリップ部が破裂した45口径拳銃は錬金術での修復を開始する。
破損していない45口径拳銃をサンプルにしよう。まずマガジンを絶縁する。
石の粉を薄く貼り付ける。前回鎧でやった工法だ。
ハンマーを倒し銃の外側に石の粉を貼り付ける。
セーフティ―ピンを抜き45口径拳銃を分解しスライド部分とバレル内部以外も石の粉を貼り付ける。
あとは・・・弾丸のカートリッジ部分も石の粉を貼り付ける。処理した弾をマガジンに入れ銃に装填する。
トンネル魔法で作った穴に銃を入れて雷魔法を打ち込む。誘爆はしなかった。
次はスライドを引いて弾を装填する。
トンネル魔法で作った穴に銃を入れて雷魔法を打ち込むと弾丸が発射された。
魔法のある異世界で銃が発展しないのは当たり前だな。魔法で攻撃されると誘爆する可能性が高いと。
絶縁してマガジン内の誘爆の可能性は下げられるが装填した場合誘爆を防ぐのは難しい。
装填してた場合は弾が発射されるので壊れることはないが弾が自分に当りかねない。
シールドで完全に覆って保護するしかないのか。対策を確立するまでは銃の運用は中止だな。
「申し訳なかった。銃の練習は中止する」
「それは構わないのですが銃の練習をしていた理由はなんだったのでしょか?音が大きいという欠点があるうえ威力が高い訳でもありません」
まあ確かにそうなるな。
「魔法が使えない状況や魔力を節約したいときに遠距離攻撃を補うのが目的だ」
サイレンサー付きアサルトライフルを取り出す。
「これならば音も小さし威力も桁違いだ。あとは魔法が使えないゴーレムでも運用できるかもという考えもあったんだが・・・」
「そうでしたか。出過ぎたことを言いました。申し訳ありません」
「いやいい。それより今まで銃を撃った場所を教えてくれ。よく考えたら弾と薬莢を回収しないといけない」
「貴重品なのでしょうか?それならば私が回収しますが?」
「ただの銅と鉛だ。それ自体の価値はない。もしかするとこの兵器の存在に気付かれる可能性があるかもしれない。念のためだ」
「分かりました。私が今から回収しに行きます」
「金属を探知する能力はあるのか?そうでなければ回収は不可能だ。私は鉱石を探す技能を持っている。これを利用して後で回収する」
そのあとすったもんだした結果・・・私が鉱石を探す技能で探した金属反応を地図上に表示するともんさんにもその情報が伝わることが分かった。
地図情報を元にもんさんが弾と薬莢を回収しに行った。
忘れていたが魔法の鞄を渡してから後にもんさんが倒した魔物と動物を受け取った。
アイテムボックス内で解体作業を行う。
今まで何も考えずに銃を使っていたが・・・たまたま魔法攻撃を受けなかっただけだ。
拠点防御も銃は使えないし携帯の銃も魔法対策が難しい。銃は永久に封印かもしれない。
・・・いやそうではないか。いまは戦うときにはゴーレムをアイテムボックスから出している。
近接戦闘は出来るが長距離攻撃は私しか出来ないことになる。ゴーレムならば最悪誘爆しても構わないな。
MG3、M2、ミニミ機関銃、アサルトライフル、対物ライフル*2用に専用のゴーレムを6体アイテムボックスに入れておこう。
ちがった。その前にゴーレムが銃を撃てるかだな。土壁魔法でターゲットを作成し円の的を刻む。
50mほど離れてサイレンサー付きアサルトライフルをセミオートで撃ってみる。
この距離だとど真ん中に当る。
ゴーレムに撃たしてみたら普通に打てた。ターゲットのど真ん中に当った。
ゴーレムさん最強説が私の脳内で巻き起こっているな。
MG3、M2、ミニミ機関銃は引き金の引き方でセミオートで運用するしかないが・・・これはゴーレムでは無理かもしれない。といって改造するのも故障が怖いな。
セミオートもしくはバーストモードの銃を探して錬金術で解凍するしかないか。
もしくは対物ライフルをデットコピーで作るかだな。これは後で考えるか。
対物ライフル以外は一人では運べないな。持ち運びと護衛で12体専用ゴーレムを追加しよう。
鉄を仕入れたので盾を作るか。機動隊のジュラルミンの盾のようなものを12枚作成する。
この盾で射撃時は射撃手を護衛する。機関銃の射撃は三脚か二脚で行う。これでいいはず。
さて・・・もう夕方だ。今日は何したっけ?
朝起きて・・・
魔鉄ゴーレムを12体に増やした。
アイアンゴーレム32体を100体にして鉄製の長剣1本と槍1本仕様にした。
盾とバスターソードを魔鉄とミスリルで作成した。盾はギミック付き。
薬師ギルドの婆さんに劇薬を飲まされた。
ダンジョンの報告をした後拠点のがさ入れに会うがなんとかゴマかすことに成功。
新型巡回バスを作成。火薬を作成。
投石用の石玉を作成ついでに拠点のゴーレムを再作成。
石玉用のクロスボウを試作。
鉱石を採取しに行って猫さんに稽古をつけて貰う。
銃が雷魔法に弱いことを知る。雷管で錬金術の謎が深まるが無視。
銃用のゴーレムの護衛用盾を作成。
怒涛の一日だったな。
何かをするには時間がないが寝るには早い。
錬金術の謎は放置でいい。分析のレベルが上がればすべて解決するだろう。
魔法の考証をするたびに謎が増えていくのを少し考えるか。
クールタイムは検証するたびに分からなくなるが・・・これは本当に分からない。
キャラクターのONOFFが出来ないのでしょうがない。
ただ・・・ゴーレム魔法はゲームとの差が激しい。
ゲームでは10体がマックスだった。これはゲームの制限だからいいのか。
実際には物質を魔力でゴーレム化しているのだから数が無制限でも構わないはずだ。
ただ魔力の減りが少ないのは異常だ。最大性能設定でゴーレム1体で1%以下0.1%以上。
石を運ぶだけの馬ゴーレムは最初はけっこう魔力を食っていたが最後は認識できないくらい消費魔力が減っていた。
一日で数十万のゴーレムを作れるのはどう考えても異常だ。ばれてないからいいが。
ゴーレム使いは存在するらしいので・・・一度会って観察しないといけないな。て・・・手遅れだな。
今ピンときた。そういえばHP回復の指輪があった。HPもMPも装備で強化していたな。
装備なら検証できるな。
まずこの状態で金属を製錬したクズ鉱石でストーンゴーレムを作成する。
「全力で一度パンチで攻撃しろ」
ゴーレムの攻撃を左腕の甲で受ける。これを覚えておこう。
一度と言っとかないとボコられるからな。学習しましたよ。ふふふ。
後は全キャラクターの装備を外していく。
アイテムボックスに入れて置くと錬金術の修復をした後で何故か装備している。
なのでアイテムボックスから出して地面に置く。鎧の下の服も脱いで鎧の上に置く。
10キャラクター分全部装備を地面に置いた。これで下着だけになった。
このカラフルのインナーはゲームでの裸だ。
これも脱げるがまあこれにステータス強化はないだろう。
この状態でクズ鉱石でストーンゴーレムを先ほどと同じ条件で作成。
・・・MPが一気に2割ほど減った。いくらなんでも激変しすぎじゃね。
MPが20倍以上200倍以下なのか。
違うのか。ステータスが違うのでMPの消費も違うのかもしれない。
(ステータス画面)
筋力 120
生命力 110
素早さ 160
器用さ 160
感覚 170
魔力 180
精神力 180
どうやらステータス画面は装備の増減は表示しないらしい。
後はこのゴーレムの攻撃を受ければ・・・違うか。
ステータスが違うとゴーレムの性能が違う可能性があるな。
装備を外す前に作ったゴレームに命令する。これの攻撃を左の甲で受ければいい。
「全力で一度パンチで攻撃しろ」
あべっしし
顔面に衝撃を受けそのまま宙を舞う。3回転半してから頭から地面に落ちる。
SP、MPは0でHPが1だ。
ステータスが下がったのでパンチを受けるどこかまともに食らったと。
身体が全く動きません。今襲撃されたら死にますな。




