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4-9.誘爆

恥ずかしい記憶は忘れる。忘れる。忘れる。

さて・・・話を戻そう。

拠点のゴーレムの武装強化だった。


で・・・九六式二十五mm3連装高角機銃を発見と。

2.8tだと移動が不可能になるな。砲座を作って固定するしかないがそれでは意味がないだろう。

ただ・・・対空火器はいいかもしれない。対象が航空機なので威力はかなりあるだろうから魔物に対しても使えるだろう。


であれば・・・あれがあったはず。ガレージキットで入手した1/144のVADS。

トレーラー上に測距レーダーとともに乗っているから移動も出来る。・・・だめか。

20mmバルカン砲ということはモーターをバッテリーで動かす。

さすがに給電システムまでは作っていられない。

となると・・・35mm2連装高射機関砲 L-90かな。

レーダーは外すか手動で撃てばいいから・・・280発の即応弾に自動装填装置か。

えらい複雑だメンテできそうにない。となるとレーダーが付く前の時代の兵器がいいな。


2次大戦の1/144の模型付きのガムのやつがあるはず。

2cm 四連装flak 38。これかな。1.5tだが移動用のタイヤはついてないのか。

タイヤがついているの有れば・・・あれがあるはずだ。


8.8cmFlaK。あった。車輪付き。車輪付きで11t。

戦闘重量7.8tか。射撃時には車輪は外すのか。となると結局砲座がいる。

ただし威力は別格になるな。かなりの巨大な魔物であっても対応できるだろう。

ああ・・・逆に普通の場合はオーバースペックか。

そうなると2cmと8.8cmの両方で臨むか。

どちらも何台かはあるので・・・それをデットコピーすれば配備できるとは思う。

弾を作るのが大変なのと実際に使用した場合迷宮都市にばれるのか・・・むむむ。

中身は同じで外側は単純な形で作るか。

移動していって攻撃するのであればばれないのか。

今作っている馬車を強化して移動しながら攻撃できるようにして・・・防御の装甲をはれば・・・


クルーソーさん!それ戦車や!


戦車を解凍すれできればそれでもいいのか・・・ただ同じ機種が少ないので運用が難しいな。

ん・・・M1と10式、90式は結構な数かあるな。これは揚陸艇についていた奴と追加で買った分か。

ただ燃料が多量にいるんだよな・・・

やめた。銃で拠点防御は無理が多い。見られたら皆殺しの状況でないと使えない。


石だ。石。投石でいい。戦国時代で一番死亡者が多いのは投石だったという話もあったな。

馬ゴーレムを中空にしたときに余った石を使って石製の球を作成する。石壁魔法で作れるはずだ。

出来た。とりあえず野球と同じくらいで直径20cm程度。

重さが11kgを超えているさすがにこれは重過ぎるか。

直径を10cmで作成すると重さは1.4kg位になった。これぐらいでいいか。

土壁魔法でターゲットを作成し石の球を投げる。ものすごい速度で飛んでいく。

球を作りながら投げ込んでいく。投げこんでいくと速度も威力も上がっていく気がする。

そうじゃない。ゴーレムに投げさせないと。ストーンゴーレムを呼んで投げさせる。

なんか私よりうまいんじゃないのかこれ。・・・まあいいか。


掩蔽壕に配置している馬ゴーレムを中空化して余った石で投石用の球を作っていく。

馬ゴーレムを作る際は性能最大で有効時間最大にしておく。

今は馬一体にストーンゴーレム3体と土ゴーレムにしているがあまり意味ないな。

戦国時代の1騎の構成だが馬から降りないで戦闘するのなら馬3体でストーンゴーレム3体でいいな。

余っている馬ゴーレムを呼び出し中空ゴーレムに変更しながら余った石で球を作成。

球は整理して積むか。10個を1辺とした3角形で置く。

その上の球の隙間に9個を1辺とした3角形で置く。

ケプラー予想ってやつだな。これが一番省スペースになる。そのまま3角錐にする。

自分でやることはないのか。

ゴーレムに命じて同じように石の球を積ませる。掩蔽壕1か所に1山220玉ずつ積んでいく。


明鏡止水でMPを回復しながら作業をして回る。途中でストーンゴーレムの形状が変わった。

そういえば前回リビングアーマー風で再作成したのは数百体だったな。

ここからはストーンゴーレムも中空のリビングアーマー風で再作成していく。

魔鉄や鉄のゴーレムも軽量化して動きがよくなったし私をボコッたゴーレムも中空化してあった。

ただしリビングアーマーが60kg程度なのに対してストーンゴーレムは130kg程度になっている。

ストーンゴーレムもあと半分軽量化すべきだろうか。悩むところだな。

それについての考証は後でやろう。

馬ゴーレムは1tでストーンゴーレムは中空のリビングアーマー風で作成。

掩蔽壕1か所に1山220玉の石玉を作成。

最初のうちは馬ゴーレムとストーンゴーレムの再作成と石玉の作成はMP消費があまり変わらなかったが時間がたつにつれて石玉のMP消費はみるみる下がって行った。

馬ゴーレムとストーンゴーレムも少しずつだがMP消費が下がっていく。

掩蔽壕5600か所処理し終わった。正確には5596か所か。


投石だと有効範囲が狭いな。クロスボウを作っておくか。

馬車で使った板バネを幅1.5mで作成する。石を固定する金具を作ってワイヤーで繋げる。

板バネに木の棒を繋げるがこのままでは板バネの中心に引っ張られるな。

同じものを2つ作成して石を固定する金具の上下左右にワイヤーを繋ぐことにする。

木の棒は10cmの隙間で固定する。

石を固定する金具をひっかける金具を作って引っ張った状態で固定できるようにする。

石を金具にはめてひっかけてある金具を解除する。

投石の数倍の速度で石が飛んでいく。これはいいな。飛距離もかなり出るようだ。

20cmの石にするか・・・

いや。まずこれを量産しよう。目標は掩蔽壕に1個ずつ。

その後20cm用のクロスボウというかバリスタを作ろう。。


それには鉄が足らないな。南の鉱山に掘りに行くか。そうすれば銅や鉛も取れるかもしれない。

気配遮断、隠蔽、加速をかけて拠点から出て西に移動する。大回りをして南の鉱山に向かう。

前回掘った跡を探す。あった。入り口をトンネル魔法で穴を開け中に入る。

掘削魔法で鉱石を掘っていく。鉱石はアイテムボックスに入れてアイアンゴーレムを作成する。

このゴーレムは中空でなく100%鉄で作成する。

作ったアイアンゴーレムは私が来た道を逆に拠点まで移動させる。

掘削で出た土は土壁魔法で坑道の壁を強化する。

残った鉱石はアイテムボックス内で金、銀、銅、鉛、白金、ミスリル、魔鉄に錬金術で分別していく。

アイアンゴーレムを数十体作ったところでアイテムボックスが満タンになった。

前回と比べても多量の金属を入手できた。だが銅と鉛は量がそこまでない。

前回の鉱石にも含まれていたが弾丸の補充で使い切ったのだろう。

やはり銅と鉛は買うしかないな。そう思いながら外に出て入り口を土壁魔法で封鎖する。


「おまえ・・・掘削魔法はいいが・・・トンネル魔法はだめだにゃ。木の根が傷むにゃ」


しまった・・・忘れていた。後ろには猫が立っていた。とりあえず話をして誤魔化すか。


「・・・鉱石を採取するのはいいのですか?」

「鉱石は取っていいにゃ。ただトンネル魔法はだめにゃ。木を切るのもだめにゃ」

「木を切るのはダメなんですか?なぜですか?」

「理由か・・・絆だからにゃ。木はダメにゃ」


絆言われましても・・・まあ鉱石が取れればいいか。


「了解しました。トンネル魔法は使いません。木は切りません」


加速をかけてダッシュする。気功術も使う。猫さんは動かない。

やったぞ。逃げ切った。


みゃ!


後ろで動いていないはずの猫さんが前にいて猫パンチを食らった。

信じられない距離をぶっ飛ばされた。そのまま転がった先でのパンチのコンボをくらいまくる。

飽きた猫さんが帰った後はほぼ半死体の私がいた。

半死体だが今回はどのキャラクターも死んでない。鎧もオリハルコンではない。

猫さんが優しくなったのか・・・それとも私が丈夫になったのか。


まあいい。このまま拠点に移動する。

拠点に移動した後、家エリアにアイアンゴーレムを移動させる。

金属を抽出し終わった石はストーンゴーレムにしておく。

アイテムボックスにいろいろ入っている。出しておくか。

家の周りにに木材が干してある。その上に蟹の甲羅を出して干すことにしよう。

それに五眼猿の皮もその上に干しておく。過去の魔物の皮も同じく干しておく。

後でなめして革鎧を作るか・・・使い道がないのか。

今の自分には水竜以上の素材でないと意味がないな。


そんな作業をしているうちに夕方になった。もんさんが浮かない表情で現れた。


「申し訳ありません。クルーソー様。貸与いただいた武具を損傷させてしまいました」


そういって見せられたのは・・・グリップ部が破裂した45口径拳銃だ。


「敵から電撃魔法を受けてしまいました」


あががが・・・そうか!電撃を喰らうと誘爆するのか。


「それは私のミスだな。電撃対策をしていなかったな。怪我はなかったかい?」

「いえ。怪我はありません」


これは早急に試さないといけない。

銃弾をアイテムボックスから出す。オリジナルと私が作った火薬に入れ替えたもの。

地面にトンネル魔法で穴を作る。銃弾を入れて雷魔法を打ち込む。

爆発した。まあそうだよな。・・・

あれ・・・銃弾には雷管があるな。オリジナルと私が錬金術で作った弾から雷管を外す。

まったく同じだ。あれ?


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