4-3.帰郷
「なにも隠し事などありません」
明らかに動揺したバンパイヤ族の族長の発言にかぶせるように竜人の女の子は発言した。
「それは嘘じゃな。おぬしは嘘をついておる」
バンパイヤ族の族長は青くなったがウェアウルフ族の族長は赤くなった。
「われらは新参者だがそのようなことを言われる筋合いはない!」
そういうとウェアウルフ族の族長は席を立ち部屋を出ていこうとした。
お腹が空いた。
クッキーもどきを食べて紅茶もどきを飲む。
余計にお腹がすくなー。
「不満なら出て行ってくれて構わない。君たちに交流会に残ってくれと頼まないといけない都合はこちらにはない」
退席イコール交流会からの脱会となると・・・ごねてたりしても得をしないと。
まあ脳筋だしな。
ウェアウルフ族の族長は座った後イケメンエルフを睨んだ。
殺気が小さすぎるよ。
関係ない貴族が泡吹くぐらいでないと。
「おやおや・・・わらわが怒らしたのかのー・・・難儀なことじゃの。これではわらわの言うことは聞く耳をもつまい。そうじゃ。クルーソー殿であったかの?力でなくて知恵を持っていることを示してもいいんじゃぞ?」
・・・マジでやなやつだなこいつ・・・トロール族のほうがマシだった。
すまん族長の息子。
さて・・・めんどくさいな・・・どうでもいいじゃん両部族。
「別にいいんじゃないですかね。それだけ喋りたくないんであれば交流会を脱会されても」
最終通告だ。
しゃべるか脱会するかは君らが選ぶとよい。
「それは嘘じゃな。そなたは嘘をついておる」
私に向かって竜人の女の子が発言した。
嘘をついたと判定された?どういうことだ?
「まあ・・・それならばそれでもいいぞ。ただうちに汚れ仕事を回すなよ」
竜人の女の子が明確に私に言った。
汚れ仕事?
どういうことだ?
冷静になれ・・・私が嘘をついている?
何のことかわからんな?
後回しだ。
汚れ仕事?
汚れ仕事とは普通に考えれば暗殺になるな・・・この二人を殺すということか?
そんなことをすれば両部族との全面戦争だが・・・
ああ・・・くそ・・・
交流会はスタンピートでよそに被害を出してダンジョンを殺せという声が挙がらないことが目的である。
ダンジョン運営に不適切であると判定されたら強制的に排除する。
ダンジョンはこちらで管理・・・もしくはダンジョンを殺すということか。
「嘘はついてませんよ。本当に両部族がどうなっても構わないと思っていますよ?」
そういうと竜人の女の子はにっこりほほ笑んだ。・・・めっちゃかわいんだけどな。
「まあいいでしょう。ご指名があったので説明します。先ほどアルゴラン様が「スタンピートが起きて周りの街や都市に被害がでれば我々の責任になる」と言われたのは聞きましたよね?」
バンパイヤとウェアウルフに対して言い聞かせるように発言した。
両人は混乱しているようだがうなずいた。
「では・・・「ダンジョンの破壊を求められることになるかもしれん」ということの意味もお分かりになりましたよね?」
バンパイヤはより青くなった。
ウェアウルフは変わらない・・・こいつも脳筋なのか・・・
「申し訳ございません。あったことすべてお話します」
バンパイヤの族長が落ちたようだ。
「ルドルフ!それは・・・」
「今われらは死地にいるんだフレディー。ダンジョンを運用するものとしての資格がないと判断されている」
死地であることは間違いない。
この二人は私でも殺れる。
竜人族もトロール族も殺れるだろう。
「恥ずかしながらわれら部族はダンジョンの利用を巡って争いダンジョンの間引きを放置しました。その結果ダンジョンの停止とスタンピートを引き起こしました。スタンピートに対しては協力して対応し防いだと思ったのですが・・・魔王とが出現し魔王との交戦で多量の被害が出ました」
この状況でスタンピートを報告するとは思わなかった。
だが思ったよりみな驚きが薄いな。
「降伏を迫る魔王に対し前族長は降伏を選びその後愚か者として殺されました。魔王はダンジョンの抹殺を叫び南下しました。我らは一矢報いるため従うふりをしてついていきました」
さて・・・ここの常識だと南のダンジョンはここになるはずなんだが・・・
「300kmほど南に知られていないダンジョンがあり魔王はそこに突撃しました」
あれ・・・みんな驚かないな。
「そこにはダンジョンマスターがおり魔王はそのダンジョンマスターに殺害されました」
ダンジョンマスターの言葉に皆驚いている模様だ。
新ダンジョンでは驚かないのに?
「われらはそのダンジョンマスターにわれらのダンジョンの復活を願いそれは叶いました」
明らかに聞いたほうが混乱している。
なにか混乱する要素があるのか?
皆が互いの顔を見合っている。
竜人の女の子が発言した。
彼女は顔に混乱がないな。
「嘘はついておらんし・・・本当のことじゃ」
嘘をついていないから本当とは限らないが・・・もしかすると嘘を見破る能力ではないのか?
「ダンジョンは利用者との共存を望んでいるというアルゴラン殿の説の初めての実証例になるということじゃな」
竜人の女の子が爆弾発言をした。
このイケメンエルフは王国のダンジョンのダンジョンマスターを殺した英雄じゃなかったっけ?
「そのダンジョンマスターはどんな奴だった?」
イケメンエルフが尋ねた。
「赤いリビングアーマーのような形態でした。ただし言葉を喋りました。リビングアーマーではないのかもしれません」
・・・まあ私と思われていないのでいいか・・・皆が私を見ている?
・・・何故だ?ばれてるのか?ばかな?
「続けていいぞということじゃ」
・・・いつの間にか議長になっとるな。
「まず・・・スタンピートの件ですが・・・出てきたのは何がどのくらい?」
「正確ではありまぜんが・・・魔王に従っていたのはオークが500以上になります」
500そんなもんか。
「では・・・そのダンジョンについて・・・というのか黙っていたのは何故ですか?」
「もしもう一つダンジョンがあればすべての問題が解決するとの浅慮によるものです。お許しください」
2部族で2ダンジョンと・・・たしかにな。
納得できる理論ではあるがな。
・・・何故に私を見る?
「もう私が聞くことはありませんが?」
トロール族の族長の息子が口を開いた。
「スタンピートの話はどうなる?」
小さい奴だな。
「オークの500ぐらい大したことはないでしょ?それくらい処理できないやつが交流会に喧嘩売ってくることもないでしょ?」
皆何も言わない。まあそうだな。
オーク500相手に滅びたら・・・小さい村ということだな。
それに文句を言う前に滅びてる。
「新ダンジョンはどうする?ダンジョンマスター付きだぞ?」
竜人のオッサンが発言した。
「2部族で2ダンジョン。それでいいんじゃないですかね」
わたしがそう発言すると
「それは嘘じゃ。そなたは嘘をついておる」
私に向かって竜人の女の子が発言した。
こいつ本当にむかつく。
しかし・・・何をもって嘘だと判断しているのか・・・それでいいと私は思っていないのか・・・
「それとも・・・本気で両部族がどうなっても構わないと思っているわけか?。恨みでもあるのか」
「2部族でダンジョンを争ってスタンピートを起こした。たまたまオークで良かったなと。というのが私の認識です。1部族1ダンジョンにしたいから新ダンジョンを黙っていた。いいんじゃないですか。族長が代替わりで戦士を多数失ったけど彼らがやるというのならそれでいいのでは」
私の発言に・・・あれ?・・・みな白けてるな。
「新ダンジョンを黙っていたことはわれらの不覚。どうか寛大なご配慮をお願いします」
バンパイヤ族の族長は涙を流している。ウェアウルフ族の族長は真っ青だ。あれ?
「そのくらいで許してやれ。で・・・そのダンジョンの構造はどうだった?新ダンジョンなら階層は浅いのか?そうなるとダンジョンマスターがいるのはおかしいが」
イケメンエルフさんよ・・・それじゃ私が悪者じゃんよー。
「ダンジョンは最下層まで魔物は現れませんでした。階層は10層ほどで深いのですが一つの層の奥域はあまりありませんでした」
さすがにダンジョンに潜って生活していることはある。
正確だな。
・・・皆無言だが・・・私は意見は言ったからな。
「続けてくれ」
おう・・・議長じゃないんだがな。
「では・・・バンパイヤ族長とウェアウルフ族長・・・新発見のダンジョンに対して占有権を主張しますか?」
「交流会にお任せします」
「ということですけどどうしますか?」
さすがにここから先は決めてくれ。
「君らのダンジョンから南に300kmということは・・・」
イケメンの問いにバンパイヤが答える。
「そうです。魔の森の中ということです。こちら側から川を越えた場所になります」
「となると・・・このダンジョンは破壊せざるをえない。誰か管理したいというならばかまわないが?」
皆黙っている。
まあ管理ダンジョンでなければ破壊するのは理にかなっているな。
「誰も名乗り出ないということはそれでいいな?まあこの条件で名乗り出るのは王国くらいか・・・」
なにげに王国ディスってますな・・・今は関係ないじゃん。
とも思ったがが皆苦笑いをしている。
「そうなると・・・とりあえず今どうなってるかを把握しないといけないが・・・」
イケメンがそういうと竜人の壮年が発言した。
「消去法で行くとそちらでやってもらうしかないと思うがのう」
「高速での移動手段があって偵察能力と戦闘能力があるとなると・・・」
そういわれたイケメンがこちらを見た。
「出来れば交流会が終わるまで・・・5日後までに調査結果を持ち帰ってほしい。最良はダンジョンの破壊だ。ダンジョンマスターを確認し対処できないならそこで帰ってきてもらってかまわない」
おう?
何故に私に言う・・・もう受けませんよ。
イケメンエルフが小声で言った。
「薬師ギルドの婆さんから聞いた。許可出すぞ上級の」
は!・・・行かしていただきます。
「ダンジョンの調査を報告まで5日以内。最良はダンジョンの破壊で・・・もしくはダンジョンマスターの確認ということでいいですね」
「ダンジョンマスターは倒してしまってもかまわんぞ」
「了解しました。それでは出発しますがよろしいですか?」
「ああかまわない」
そのまま部屋を出る。
お気楽なお仕事です。
たぶん北の新ダンジョンは休止中で何もないはずだ。
ダンジョンマスターもいないはず。
屋敷を出て馬ゴーレムで北の領地の家に戻る。
とりあえず朝御飯を食べる。もう昼だが。
さて誰を連れていくか。
ぴーちゃんはアイテムボックス内だ。
もんさんは北東の森。
烈風はかなり北。
雪風は池にいるのか・・・
雪風が行きたがっているようだ。
おお・・・川を高速移動で北上するということか。
烈風を呼びだしてもいいが川の上を行くのもいいか。
馬ゴーレムを一体アイテムボックスに入れて雪風と合流する。
川までは雪風に合わせて移動する。
かなり早いが馬を出すほどではない。
川からは雪風に乗り川を北上する。
前回はよく見ていなかったがどうやって高速移動しているのか観察する。
水を噴き出して高速移動しているようだが実際に噴き出しているわけではない。
足先が水面に触れるかどうかでそこから後ろに水が噴き出されいるようだ。
水を取り込んで噴き出す器官があるわけではない。
が魔法が発動されている様子もない。
魔法なら覚えられるので便利なのだが。
前回ほどの超高速ではないが結構な速度で北上する。
岩場や岩が多い場所は推進力を上げて一瞬宙に浮くことで前進する。
なんだかんだで夕方までに新ダンジョン付近まで移動することが出来た。
今日はここで野宿しよう。
明日でダンジョン調査を終えて帰りは採集を行いながらすこしゆっくり移動することにする。
魔物の肉をアイテムボックスから出して雪風に与える。
自分は焼いて食べる。
雪風にも魔法のスクロールが使えるか試している。
使える模様だ。
水関係は必要無いようだ。
火関係は使用を拒否された。
やはり上級は覚え無いようだな。
火以外のアローとバフ魔法を覚えさせる。
これでだいぶ違うはずだ。
カマクラ式で土壁を作成する。
雪風は申し訳ないが外だ。おやすみなさい。
夜中に戦闘音で目が覚めた。
土壁に穴かあいとるぞ。
土壁を解除すると雪風が多量の猿と戦っていた。
猿と言っても人間よりでかい。
2mから3mほどか。
<五眼猿>
確かに5つ目があるように見える。
真ん中に大きな目があり周りに4つの小さい目がある。
五眼猿が私にも向かって来る。
武技技能<スマッシシュ>
頭を叩き割ったが・・・ん?
経験値がないな?だか死んでいるな。
地図情報を見てみると・・・白。
こいつら動物か。
というか画面一面真っ白だ。ん?
一瞬赤がついた気がした。
動物は経験値なしか。
どう見てもゴブリンより強いがな。
魔石がある魔物を倒すと経験が入るということだったな。
つまり戦闘で倒して技や魔法が伸びるのとキャラクターのレベルが上がるのは別物であると。
魔石をもつ魔物を倒した時にその魔物からエネルギーか何かが移動してくるのだろう。
私が一匹倒したとたん多量の五眼猿が向かってきた。
念のためオールオリハルコンの鎧と両手剣に装備変更する。
武技技能<パワースマッシュ>
武技技能< 吶喊>
武技技能< 天空切り>
武技技能< 大地斬>
1撃で死ぬが 全く持って数が減らない。
4方向に向かって
魔法発動<アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト>
魔法でも一撃で倒せるようだ。
<経験値1獲得しました>
は?
経験値を持った敵がいたのか?
凍った五眼猿の壁から飛び出した五眼猿に左腕を掴まれた。
何故に掴む?
そう思った瞬間多量の五眼猿に体中を掴まれた。
動けない。なるほどね。
魔法発動<ファイヤーサークル><ファイヤーサークル><ファイヤーサークル><ファイヤーサークル>
4発重なるように魔法を発動した。
私も燃えるが対したダメージではない。
五眼猿は逃げず燃えながら掴んだ手を離さない。
それどころか 火に飛び込んできて掴んでくる。
焼かれながら死んでいくが次から次に追加され身動きが取れない。
信じられないことにオールオリハルコンの鎧がきしんできた。
ファイヤーサークルが終わった瞬間
魔法発動<アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト>
回りにいる五眼猿を一掃する。
<経験値1獲得しました>
多量に倒すと経験値が入るような・・・もしかして経験値1以下で足していって1になった時に報告なのか。
まだ多量の五眼猿に囲まれていいる。
これはやばいな。
どうにかしないと。・・・?
元リビングアーマーのゴーレム4体と魔鉄のゴーレム4体をアイテムボックスから出す。
また忘れていた。
ゴーレムが全方位に五眼猿と戦い始めた。
元リビングアーマーゴーレムと魔鉄ゴーレムがペアを組み一体一体倒していく。
いい連携だ。
命じてないけどな。
余裕が出きた。
魔法を集まってくる五眼猿に叩き込みながら両手剣で五眼猿の頭を叩き割る。
ぴーちゃんがかなり向こう側でアロー系の魔法で攻撃しているようだ。
あれですね。空軍は遠くを攻撃したがり地上の陸軍は支援しないってやつですね。
まあこの場合はこれが正解ですけどね。
これ以上集られると戦えない。
時間がたちかなりの敵を屠った時に異変が起きた。
何者かが突っ込んできてゴーレムごと吹き飛ばされた。
立ち上がると一回り以上デカく4本腕の五眼猿がこちらにパンチを入れるところだった。
まともに食らって宙を舞った。
落下したところに4本腕の五眼猿が飛び込んできた。
またもや攻撃を喰らったと思った瞬間雪風が飛び込んできて4本腕の五眼猿と組み合った。
こいつはほかのやつらと違い異常に強い。
地図情報を見たら赤だった。
こいつだけが魔物なのか。
雪風が宙に浮いた。
そう思ったらわたしに投げつけられた。
立ち上がった瞬間両腕を掴まれた。
そのまま中吊りにされ首を掴まれる。
オリハルコンアーマーがへこみそのまま締め上げられる。
息が出来ない。
このままでは・・・
魔法発動<ディメンションソード><ディメンションソード><ディメンションソード><ディメンションソード>
腕を狙ってディメンションソードを唱えた。
切断は出来なかったがやつは手を離した。
武技技能<パワースマッシュ>
頭を叩き割った・・・がまだ動くぞこいつ。
武技技能<スマッシシュ>
<経験値1獲得しました>
どうやら倒したようだ。
先ほどまでの喧騒がうそのように静かになった。
回りには多量の五眼猿の死体とあちらこちらがへこんでいるゴーレム。
あれ・・・雪風は?
雪風は後ろにいたが・・・両腕がもげていた。これはいかん。
最大魔力での
魔法発動<リジェネレイト>
雪風の両腕が生えてきた。
これでひと安心と思った瞬間往復ビンタからの水平チョップ2連発をまともに喰らった。
まもとに食らったためか一瞬意識が飛んだ。
一体何なんだ。
雪風は丸くなって動かなくなった。
アイテムボックスへの収納も拒否される。
とりあえず夜明けまで様子を見るか。
へこんでいるゴーレムは収納して修復するか・・・いや。このまま警戒させる。
修復は後回しだ。
私の鎧は水竜の革鎧に戻しオリハルコンの鎧は錬金術での修復を開始する。
掴まれてへこむとは思ってなかった。
五眼猿の死体は4本腕から魔石を回収する。
あとのはどうするか・・・焼き払うかもしくは細切れにして魚の餌か。
なんだがいい素材のような気もするな。
入れられるだけアイテムボックスに収納しようと思い収納したらすべて入った。
あとは朝が来るまでアイテムボックス内で解体を行った。
解体を行うとアイテムボックス内での占有容積が減って行く。
朝が来たので雪風の様子を見てみたら・・・雪風と雪風がいた。
・・・どうやら脱皮したようだ。
脱皮した殻を回収し川でまったりしている雪風を見てみると・・・腕が4本になっていた。
元の大きな2本とその下に小さな2本。
どうやら先ほどの魔法での再生は必要なかったということか。
戦闘でちぎれたのでなくて損傷したので自分で切り離したのかもしれない。
なのに私が無理やり再生したのでこうなったのか。
どうするか・・・ゴーレムを護衛に残してここに置いていくか・・・そう思っているとアイテムボックスに入って行った。
ゴーレムを回収し馬ゴーレムに乗りダンジョンに移動した。
ダンジョン入り口に着き馬ゴーレムを回収しダンジョンに入った。
鎧はオリハルコンに変えよう。+両手剣はオリハルコン製でいこう。
ダンジョン内に反応はない。
魔物はいない。
そのまま加速を使しダンジョンの最下層へ移動する。
あっという間に最下層の王座の間に到達した。
そのまま王座裏の部屋に移動しダンジョンコアを探すがはやはりない。
さて・・・どう報告するかな。
魔物なしダンジョンマスターなしダンジョンコアもなし。
でいいか。
嘘はついてないから逆にOKだな。
王座裏の部屋から出て王座のの横を通り過ぎたときに
「なにを探しているんですか?」
おごごご・・・・めっちゃやばい。
わすれていた。
振り返ると王座にダンジョンコアさんが足をぶらぶらさせながら座っていた。
まあ足は下には着きませんよね。
ほっとした。
ウォーハンマーは持ってない。
そう思った瞬間ダンジョンコアさんの姿が消え・・・私の目の前にいた。
どん!
ものすごい音と衝撃がしたと思ったら後ろの壁にめり込んでいた。
どうやら腹に掌打を喰らったらしい。
分かったことがある。
今までウォーハンマーで殴っていたのは手加減だったと。
素手だと殺しかねないということだな。
お腹の感覚がない。
見るのが怖い。
もしかしたらお腹がついてないとかありうる。
「ここで何をしているんですか?」
さてなんと答えようか・・・まじで消されるかもしれない。
「眠いんですか?もう一発入れたほうがいいですか?」
「いえ。結構です」
「で・・・何をしてるんですか?」
正直に言うとけされる。
黙っていても消されるのか・・・ハハハー
「迷宮都市の交流会から依頼を受けまして新ダンジョンの調査に来ました」
沈黙が続く。
まじでちびりそうです。
「そうでしたね。バンパイヤとウェアウルフはそのまま返しましたね。で・・・何を探していたんですか?」
「ダンジョンマスターとダンジョンコアの存在を確認していました」
「ダンジョンマスターは元あなたですよね?ああ・・・それはわたしたちしか知らないということですね。ダンジョンコアを探してどうするのです?」
・・・誤魔化せなかった・・・死地にいたのはバンパイヤとウェアウルフじゃなくて私だった。
「依頼では・・・可能であればダンジョンマスターの殺害とダンジョンの破壊を行えと」
「なるほど・・・管理できない野良ダンジョンという認識ですね。いいですよ。あなたが破壊したいのならダンジョンコア破壊しても」
何ですと!
わたしが驚いていると
「あなたがやらなくてもまた誰かが来るのでしょう?ならば起動していないダンジョンコアを設置して今のは一度破壊しましょう」
何かあったらすぐ再起動できるようにして休止ダンジョンをいったん潰すということね。
ダンジョンコアさんが歩いていく。
「どうしたんですか?破壊しないのですか?」
「少々お待ちください」
まずお腹があるか確認する。
お腹はあるんだが・・・オリハルコンに手形がついている。
回復魔法を連続でかけるとなんとか動けるようになった。
ダンジョンコアさんについていくが・・・ダンジョンコアはないよなここ。
ダンジョンコアさんは王座の裏の部屋に大きな玉を設置した。
そういえば王国のダンジョンにあの玉を設置しないといけないんだった。
そうするとダンジョンコアさんは王座の前に戻って行った。
「さあどうぞ」
???
「分かってなかったのですか?」
そういうと王座を持ち上げた。
その下には床に融合した半円があった。
これがこのダンジョンのコアであると。
「本当にいいんですか?」
「あなたが望んだことでしょう?別にかまいません」
では・・・オリハルコンの両手剣をかまえて・・・切る。
全く切れる気がしない。
真気功術にバフ魔法をかけてからの
武技技能<パワースマッシュ>
剣がコアにめり込んだ瞬間コアが爆発した。
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡。蘇生処理が行われない場合最後によった拠点に転送されます。
その場合ペナルティーが発生します>
そういえば 「ダンジョンコアを破壊すると貯まっている瘴気、聖気が一瞬で放出されます。通常はコア破壊者は耐えられません」 だったな・・・忘れていた。
その上で 「あなたが破壊したいのなら」 「あなたが望んだことでしょう?別にかまいません」 ということね。
前回はいろいろあって介入があったがもしかすると今回はやばいかもしれん。




