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6.新しい武器

気が付くとドラゴン・スープレックスを石柱に食らっていた。

・・・なんてことはない気を失い後ろに倒れたようだ。

体に力がはいらない。頭がボーとする。

とりあえず逆さまなのをどうにかしようともがく。

そのまま床に落ちた。痛さに泣きそうだと思ったところで床の異変に気付いた。

円形の魔法陣が床に書かれていた。

見たことがあった。回復スクロールの魔法陣だ。

使用するとHP,MP,SPが緩やかに回復するがなにも動作が出来なくなる。

回復中に移動だけはできるようになる上位アイテムがある。

張って転がりながら魔法陣に近づく。

魔法陣に触れると体の状態がよくなるのが感じられた。

魔法陣に転がり込んだ。

10分ほど経つと力の入らない状態も頭がすっきりしない状態も解除された。

ゆっくり体を起こす。

いったいなにがおきたのか・・・拳銃のグラフィックのフォルダーを押したのは覚えているが・・・フォルダーを見たら拳銃のグラフィックは消えていた。

立ち上がると先ほど座っていた石柱の前の円柱に何かが乗っていた。

武器が取り出されたのだろう。


気を失ったのはMP切れか・・・武器をアイテムボックスから出すのにMPがなくなったのか・・・

たしかにアイテムボックスからの出し入れでMPは消費する。

ゴブリンで両手剣が当らなかったことと合わせて考えればレベルが低くなっているか1になっているのかもしれない。

そう思い円柱に近づくとそこには4丁の拳銃が乗っていた。


(ほえ)


腰用ホルスター、脇用ホルスター、脚用ホルスター、タクティカル・ホルスターもある。

ドイツメーカー製の特殊部隊用でマガジンに15発装填できるタイプだ。

マガジンポーチに予備マガジンも8個ある。

で・・・そうでなくて・・・なんで拳銃・・・


「さすがに説明が欲しいなー」


口に出してみた。少し待つがなにも起きない。

見た目危ない奴だが誰も見てないからいいだろう。

やってて恥ずかしい。泣きそうだ。

最上位管理者にゲームのキャラの能力を願ってしまってエルフになったはずだが・・・拳銃が出てくるゲームってあったっけな・・・

両手剣はゴブリンにいいように遊ばれる状況ではあるが拳銃はどうだろうか・・・小さいころモデルガンとエアーガンで遊んでいたので操作法はわかるが命中するかはわからない。

とりあえず拳銃とマガジンをアイテムボックスに放り込む。

装備コマンドで装備できるようだ。

薬室にはロードずみなので弾は(1+15)*4+15*8になる。

補充がどうなるかまったくわからない。

錬金の武器補修が効くわけではないのだろう。

まあ使い捨てでも構わないのだろ・・・そう思うのには理由がある。

拳銃のグラフィックが消えたフォルダーの下にフォルダーがスタックしている。

気絶がいやなので触らないがなんからの武器がまだスタックしているのだろう。


拳銃がゴブリンに当るか試すことにする。

両手剣は鞘にいれて背中に背負う。

アイテムボックスに入れておいて装備変換でもいいが戦闘中の装備変換はMPが消費される。

拳銃がだめなら武器を交換しないといけないがそのときに気絶したくない。

そのまま通路に出て行こうとしたが考察することがまだあることに気付く。

拳銃をみて浮かれていたというか興奮していた。


まず・・・拳銃を噴水の水面に打ち込む。

びっくりするほどの爆音とともに水面がはねた。

思ったより衝撃はない。

これならば命中が期待できそうだ。

噴水の底に沈む弾丸と薬莢をアイテムボックスに回収した。


前回ここを出るときにもすこし試したがWEキャラならほとんどの魔法が使えるはずだ。

もういちど試すことにする。


ほとんどの魔法がつかえるのにはいろんな原因がある。

一番の原因はキャラの作成に失敗したことだ。

今となっていい思い出だが・・・

WEをやり始めたのは数年前だ。

WEでもなにも考えずエルフ♀でキャラクターを作成。

というかいつもエルフ♀だ。

種族ごとに初期に選べる職業は決まっていた。

複数選択もできたので

「戦士 武器技能(弓)」「魔法使い 魔法技能(四元素)(光)」「斥候」

「薬師」「職人 作成技能(木工)(皮)」

を選択した。

初期ポイントで武器技能(両手剣) 作成技能(鍛冶)をとりゲーム始めた。


このゲームは経験値がついている職業で分散される。

そのため職業が多いと成長が遅くなるシステムだった。

職業は控えに回すとか無効化することはできない。

そのため職業を絞って特化するのが主流だったらしい。

パーティー組もうとすると

「再作成してこい」

「地雷さん。おつ」

「情報集めて出直せ」

と温かいお言葉をいただきソロプレイをよぎなくされた。

その時は運悪く先行している米に追いつこうとする連中しかパーティーを募集していなかったので壮絶にディスられたのだ。

ディスってきた連中をアクセス拒否リストにいれてネタプレイ街道を爆走した。

そのまますぐにいきづまった。

このゲームは初級の技能、魔法はある程度簡単に習得できる。

だが中級以上は技能ごと魔法ごとにイベントを起こしてイベントを完了するか技能を習得したプレイヤーから習うことしかない。

いろんな条件を満たさないといけないらしくわたしはイベントが起きない。

プレイヤーから習う場合教わる側はイベントをやらなくていいため時間の節約になるが教える側はその間拘束される。

なので 高額な金を払う。

貴重アイテムを渡す。

ギルドの加入の特典で教わる。

技能を教えあう。

などの手段をとるしかないがネタ街道の身には不可能だった。

その状況から脱出できたのはとある出会いだった。

リザードマン♀の弓手とドワーフ♀の斥候に声をかけられたのだ。

話かけた理由は私の自作の弓と自作の皮鎧だった。

リザードマンは弓で魔法を打つというスタイルを確立しようとしていたがすぐに弓が壊れるのでカスタマイズで弓を作れる職人を探していたのだ。

装甲値を高くしないと魔法の矢に弓が負けるのだ。

武器職人はほとんどが鍛冶のため弓をつくれる職人はほとんどいなかった。

弓は矢を実際に消費するうえ命中しないはで人気がなく使う人がが少なく需要がなかったのだ。

ドワーフの斥候はまずドワーフが着れる皮鎧と苦無を作ってくれる職人を探していた。

ドワーフは重戦士がほとんどで全身金属鎧しか流通していなかった。

職人は生産レシピ(手順)を入手して商品を作成するシステムだ。

レシピはカスタマイズして性能をかえることができる。

その当時は職人も生産するものを特定商品に絞る つまり特化するのが主流だった。

なのでネタならばともかく実用に耐える苦無をつくれる職人はいなかった。

わたしはそこで希望の武具の試作品を提供する代わりに技能を教えてもらう取引を提案した。

それによって弓の中級技能のほとんど、上級技能の一部、魔法中級技能の一部、斥候技能の中級全部、上級一部、双剣の中級技能すべてを入手することに成功した。

その後その二人の知り合いの小人族♀の重戦士盾士と出会い魔法中級技能のすべてと上級のかなりの数の技能を手にいれた。

なぜに盾士で魔法なのかというと本人いわく「杖より大盾のほうがスロットが多いじゃん」ということだった。

物理攻撃防御、魔法防御を無視し魔法攻撃力と魔石スロット数を限界まで増やした大盾を求めていたのだ。

大杖は両手武器の割にスロット数が少ない。

なので大杖より大盾+短杖(片手用武器)のほうがいいという考えだ。

のちにその小人族は双剣の二刀流技能(両手にメインウェポンを持てる)と片手装備(両手武器を片手で持つ技能)を身に着け大盾+大杖装備になった。

ここまでいくと病気だと思ったのは秘密だ。

追加で狐人♀の格闘家に合い気功術の中級すべてと上級の一部を手にいれた。

実はこれは難航した。

布ベースで一部皮、一部希少金属の装備を作らないといけなかったからだ。

取る気はなかった裁縫まで取る羽目になった。

そこまで技能取ったのなら裁縫たいしたことないと思うかもしれないが裁縫は糸をつむぐところからなのだ。

紡績じゃね!と思ったのは私だけではないはずだ。

マジで逃げようと何度も思ったができなかった。

リザードマン♀、ドワーフ♀、小人族♀に監視されていたのだ。

つまり彼女らの取引とリンクしていた。

ネタプレイ仲間なのだからか結束が異常に硬かった。

あ・・・ネタプレイと本人言ったら激怒される。

弓は器用度命なのに器用度低いリザードマン?俊敏度低いドワーフなのに斥候?斥候天職の俊敏度器用度高いけど魔力は並み以下の小人族なのに魔法使い?狐人は魔力高くて筋力体力低いのに格闘家?全員となりにずれたたら最強じゃね?と言ったらぼっこぼこにされたのは内緒だ。

かなりあとに判明したのだがいろんな技能を取ったことが私には+に働いた。

たしかに単独技能を集中して伸ばしたほうがレベブアップは早い。

がこのゲームの技能は関連技能は補完しあうのだ。

たとえばファイヤジャベリンのみを鍛えてファイヤージャベリンLv10ファイヤーアローLv1なったとする。

同じ労力でファイヤージャベリンLv8ファイヤーアローLv8になるがその時のファイヤージャベリンLv8の威力は前者の(ファイヤージャベリンLv10ファイヤーアローLv1)の1.4倍になるのだ。

その法則はすべての武技技能、生産技能にも当てはまる。

たとえば薬師の技能と料理の技能が補完しあうし木工の弓作成は木工家具作成、木造家屋作成と補完する。

レベル上げは技能を絞ったほうが早いがその結果であるダメージや商品の品質は補完しあうすべての技能のレベルできまる。

能率厨的に言えば関連しあう技能を補完が大きい割合で育てるということになるが何と何が補完しあうのかは一部しか解明されていない。

実は木工技能と皮技能を育てたらカヌーを作成できたのだがカヌーを作ったその後に作った弓も皮鎧も性能が上がったのだ。

カヌーは余談がある。作った後、池に試運転に行ったら水竜に襲われ全滅した・・・私たちが犠牲になり発見したユニークモンスターを狩りにきた戦闘廃人連中も全員全滅した。

廃人が去った後、土木技能、罠技能、薬師で作った毒、攻城武器を使って水竜を仕留めてのはなつかしい思い出だ。詰めの段階で成果を横取りしようとしたパーティが多数乱入して全滅したがそれは自業自得だろう。

ちと逃避しすぎた。魔法の検証をすることにする。


「マジックアロー」・・・

「ファイヤーアロー」・・・

「火矢」・・・

「プロテクション」・・・

「アタックアップ」・・・

「スピードアップ」・・・

「ヒール」・・・

「マイナーヒール」・・・

「エリアヒール」・・・


何事も起きない。

・・・考えたくはないがWEのルールだがキャラはLBなのか・・・マップやアイテムボックスはそれっぽく変換されているとか・・・そうじゃないよね・・・


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