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3-9.ゴーレム

猫パンチがわたしの左頬に炸裂した。

シールドがどうなったかすら分からない。

すさまじい早さだ。一瞬気を失った気がする。

連続で猫パンチを食らい地面を転げまわる。

体勢を立て直す暇もない。

仰向けに転がったところで前足でのダブル猫パンチでプレスされそのまま頭をかじられた。


いででででで!


超激痛だ。

噛みながら引っぱり始めた。

いかん・・・このままでは首をもがれる。


魔法発動<アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト><アイスバースト>

武技技能< 吶喊><吶喊>

武技技能< 天空切り><大地斬>

武技技能< 大地斬><天空切り>

武技技能<スマッシ><スマッシュ>

武技技能<パワースマッシ><パワースマッシュ>


猫の動きが止まった。

ふぅ・・・。

これは新しい使い魔を増やすときだろう。


魔法発動<使い魔>


・・・あれ・・・猫がいない・・・

斜め後ろにいた。

顎の下が凍っており切り傷はあるが・・・何事もなくこちらを見ている。


魔法発動<ヒール>


傷が治っていく。猫がヒールを使う。


あべし


猫パンチをダブルで喰らい吹っ飛ぶ。

ダブルパンチは反則ですよ猫さん。

そのまま連続ダブル猫パンチで転がって行く。

本当にまずい。

前足の猫パンチを両方から喰らった。

腕を挟まれた。

そのまま頭をかじられる。


うぼぼぼぼぼ


そのまま横に倒され後ろ足での連続キックを喰らう。


あががっがっがが


私は歯磨き用のおもちゃではありません。


<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>

<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>

<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>


ちょー本気でヤバイっすー。

急に攻撃が止まった。


「その程度で使い魔魔法は100年早いニャ。また遊びに来るニャ」


・・・は・・・猫がしゃべった。

そのまま猫は去って行った。

いったいなんだったのだろう。

ニャなのか。

縄張りに入ったからボコられたのか・・・分からんな。


3人キャラが死んだと。


「ステータス画面」

ハイエルフ

筋力 102

生命力 93

素早さ 136

器用さ 136

感覚 144

魔力 153

精神力 153


なんか微妙に下がってるな。


「職業画面」

クルーソー(黒猫武蔵) 1レベル

WE ハイエルフ 118レベル 盾士30レベル 戦士41レベル 魔法使い35レベル 

斥候33レベル 薬師45レベル 職人45レベル

LB エルフ 152レベル 戦士152レベル

LB エルフ 98レベル 侍98レベル 黒魔法使い30レベル

LB エルフ 60レベル 聖騎士60レベル 白魔法使い30レベル

LB エルフ 119レベル 賢者119レベル 黒魔法使い30レベル

LB エルフ 121レベル 戦士121レベル 白魔法使い30レベル

LB エルフ 60レベル 忍者60レベル 白魔法使い30レベル 斥候30レベル

PP エルフ 総合レベル368 黒魔法使い60レべル

PP エルフ 総合レベル3 白魔法使い1レべル 

PP エルフ 総合レベル3 白魔法使い1レべル 


個別の情報は出ないな・・・

マイナーヒールが10キャラ唱えられたはずだ。

それで確かめるか。


無詠唱 (マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)

(マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)(マイナーヒール)

魔法発動<マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール>

<マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール><マイナーヒール>


唱えられたな。勝手に蘇生しているのか?・・・

まあゲームでは時間経過で自動的に街に転送されてデスぺナだからそこらへんは省略されているのか。

ヒールは6キャラで唱えられたがライトヒールというのもあったな。試しておくか。


無詠唱 (ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)

(ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)(ライトヒール)

魔法発動<ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール>

<ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール><ライトヒール>


ライトヒールも10キャラ唱えられたと。

あれ・・・クールタイムはどうした。

系列ごとにクールタイムがあるのは間違いか。


さて・・・なにやってたっけ。

北上して迷宮都市の南門500mの地点に戻った。

装備を元の水竜革に戻しておく。

オールオリハルコンでなかったら死んでいたかもしれない。

もう日も暮れたのでそのまま堀と土壁の作成の続きを行い東に向かう。

城壁から東に500m地点から北上になるが人がいないか探知をする。

街道には反応なしで地図にも表示はない。

街道はとりあえず左右100mあけて堀と土壁を作成する。

作成しながらの移動の最大速度はすこし落ちている模様だ。

領地の水堀の北500mまで来たがこのまま完成させよう。

西に向かって堀と土壁作成を行ったが問題が起きた。

水を引いているトンネルが10m下なのでトンネルが露出した。

もう少しで破壊するところだった。

これは地下に迂回させるか・・・一度拠点の家に戻りアイアンゴーレムと鉱石を吐き出す。

ストーンゴーレムを適当に見繕ってアイテムボックスに格納しそのまま外側の堀に戻る。

トンネルの下10mにななめ手前からトンネルを掘り今のトンネルと同じ方向でトンネルを作る。

斜め30度で上がって行くようにして元々のトンネルの外側につなげて内部を石でトンネルを補強した。

さてどうトンネルを切り替えるか・・・

アクアブレスを唱えて下流側のトンネルの繋がっている地点に移動しトンネル魔法で穴を開けそのまま上流にも穴を開けた。

上流側の元のトンネルを塞ぎ下流側も塞いだ。

これで流れは切り替わったので元のトンネルを切り離し取り外した。

取り外した跡は土を詰めて埋めて周りの壁とおなじ強度にした。

そのまま西へ向かい城壁から500m地点で南下する。

排水用のトンネルは入水用と同じ処理をしておく。

その後すぐに堀と土壁が始まりの地点と繋がり堀が一周した。


拠点の家に戻った。橋の作成と鉱石の処理をしなければいけないがさすがに遅いので明日にしよう。

橋はフレームを石にして上は木貼りにするか。

鉱石はゴーレム魔法で鉄を抽出してその後は調べて希少金属を取り出すか。

魔導溶解炉が必要かもしれないが今の家には入れられないのでクランの拠点を錬金術で解凍するか。

後は戦闘用のゴーレムを追加して作っておかないといけない。

蟹と猫にボコられた時もアイアンゴーレムとストーンゴーレムがいればすこしは違ったはず。

クレイゴーレムは作業用と馬ゴーレムのみでいいだろう。

馬ゴーレムもうまいこと作れるようになったら石と鉄で作って行けばいいだろう。


・・・んん?ストーンゴーレムは石。

アイアンゴーレムは鉄。

鉱石は・・・石?

クレイゴーレムは土だが・・・石が細かくなって砂でそれが細かくなって粘土だったっけ?

いや・・・土は砂と植物が腐った腐葉土が混ざったものになるな?

ほおおおお・・・!

いかん!

魔法はイメージ!

余計なことを考えるといままで通り魔法を使えなくなる。

最悪使えなくなる可能性もある。

忘れよう。

晩御飯を食べて風呂に入って寝れば忘れられるだろう。

魔力を使い切って寝る。


夜明けとともに目が覚めた。

あまりよく眠れなかった。

さて・・・冒険者の家は木の桶の風呂と壺のトイレがあるが排水施設はない。

ゲームにはトイレはなかったが。風呂とトイレをを石壁魔法で作り直して下水を作るか。

トンネル魔法で下水管を作って・・・

10m*10m*10mの穴を掘ってそこに繋げて・・・

蓋を作って・・・

刈り取った雑草を乾燥後そこに投げ込めば肥料になるだろう。


・・・だめだ・・・自分をだませない。

ゴーレムの検証を行うか・・・

まず今まで分かっていることはジークさんいわく。


コアに魔石ありの特殊ゴーレム。

遺跡から出てくるゴーレム。

疑似ゴーレム。

4脚4腕の特殊ゴーレムと4脚4腕の小さい疑似ゴーレム。


コアに魔石ありの特殊ゴーレムは遺跡から出てくるゴーレムを模して作ったか、もしくは正式のゴーレムの作り方がある物と思われる。

そうでなければ「疑似」ゴーレムとは言わないだろう。

それとゲームではなかったが4脚4腕のような人型以外も作れる。

これは馬型を作れたことで実証済みだ。

後は材料か・・・気づかなければよかったような・・・

まずアイアンゴーレムは鉄製これはあってるよな。

鉱石探知でも鉄の反応があるのでこれはあってるだろう。

次はストーンゴーレム。アイテムボックスには・・・入っていない。

昨日使い切ったか。

家の警備に配置しているストーンゴーレムを呼ぶ。

ゴーレムを解除し石に戻す。

鉱石探知は・・・反応なしだ。

これは河原の石だが確か川にある石は水で割れていきその時に金属が出ていくはずだったな。

なのでこの石で作ったストーンゴーレムは石製であっている。

再度ストーンゴーレムに戻しておく。

さて・・・問題はクレイゴーレムだ。

いや・・・ストーンゴーレムも同じ問題を抱えてるな。

この疑問を持つ前なら鉱石を使ってストーンゴーレムを作れたと考えられる。

クレイゴーレムは土ゴーレムつまり土を材料にする。

土は 石が細かくなった砂 それがもっと細かくなった粘土 植物が腐った腐葉土 が混ざったものになる。

最初は何も考えず 土 と考えていたのでクレイゴーレムを作れていた。

今でもそれら全部が 土 とおもえばクレイゴーレムを作れる。あっているよな?

あああ・・・それだと塩を析出できたことの説明がつかない!

・・・落ち着け落ち着け・・・

クレイゴーレム魔法を失うとやばいぞ。

・・・落ち着いた。塩は土じゃない。

混ざりこんだ不純物だ。とわたしが認識したからそうなった。

・・・論理的にはあってるな。

実験してみよう。まずは地面の土を使いクレイゴーレムを10体ほど作る。

正常に作れるようだ。少しビビった。

次に10m*10mで高さ10cmの土壁を最大圧縮で作成する。

作った土壁を作業場にする。そこの上でクレイゴーレムを土に戻す。

これがクレイゴーレムの材料の土であるということだ。

もしわたしの考えがあっていればこれには有機部物の腐葉土も元石の砂や粘土が含まれている。

この土でクレイゴーレムを作れば元に戻るが砂製のゴーレムを作れば有機物のみが残るのでは・・・

砂を原料のゴーレムをイメージしてゴーレム魔法を唱えよう。

いや・・・最初から名前を変えよう。砂を材料にしたゴーレムをイメージして


「クリエイトサンドゴーレム」

魔法発動<クリエイトサンドゴーレム>


出来るようだ。5体ほど作成する。残った「土」を見ている。黒さが増しているようだ。

土から小さな石である砂を抜き出したので有機物の割合があがったということか。

うむー・・・はたしてそうかな。いやいやいや。魔法はイメージ。

わたしがそう思えばそれでいいのだ。

疑いだすときりがないし魔法が使えなくなったまずい。

・・・ダメだ思いこめない。

正確な論理や原理を知っているうえで、それをもとにイメージすればより効率よく強力な魔法が使えるのだろう。

ストーンゴーレムは石がくっ付いて人型になる。

強度は石になるがパーツの石の大きさによって動きの滑らかさが失われる。

クレイゴーレムは土なので滑らかには動くが強度が劣る。

サンドゴーレム滑らかに動くはずで強度はストーンゴーレムとクレイゴーレムの中間になるのでは。

3種類のゴーレムを動かしてみる。動きの滑らかさは予想とおりだな。

となると関節部分以外は一体化している形体のゴーレムが動きもよく強度もよくなることになるな。

こうやって部品を作って本当のゴーレムを作っているのではという気がするな。

この考えに穴はないよな・・・

!!!!!!おう・・・

これではゴーレムの元から作ったクレイゴーレムが細かったことが説明つかない。

・・・落ち着け落ち着け・・・

元々のゴーレムはゲームの形状だ。

ゴーレムの元のクレイゴーレムはこの世界の疑似ゴーレムの形状もしくはゴーレムの元の作成者のイメージ。

だとすれば・・・サンドゴーレムを砂に戻しゲームの形状を思い浮かべてゴーレムを再作成する。

ゲームのゴーレムが出来上がった。

ゴーレムの元のゴーレムを思いながらゴーレムを再作成する。

出来た!

細いのを作ったのでデブゴーレムを作る。

これも出来た。

よし・・・これでゴーレム魔法を失わずに済んだ。

まあ理論的に正しいと思い込めばいいだけの話ではあるんだが。


閃いた!土壁魔法やトンネル魔法では最大圧縮でも水が漏るのでわざわざ石を持ってきて石壁魔法やトンネル魔法をかけている。

砂を対象に魔法をかけて最大圧縮すれば石を材料にしたことになるから水が漏らないのでは。

天才か!

まず・・・砂を対象に土壁魔法。

出来ているようだな。

砂を対象にトンネル魔法。

これも出来るようだが中に黒くなった土が残る。

底を土壁魔法で塞だ後ゴーレムに命じて地面から引きずり出した。

中の土を出し水を注ぎこんだ。

ダダ漏れした。あれれ?・・・

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