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3-8.鉱山

気が付くとみんな椅子に座っていた。


「さて話を再開するか・・・どこまでだったかな」


予感がする。雷耐性が付く気がする。


「今引いている堀をそこの屋敷がある分・・・500mくらいか・・・城壁から離して迷宮都市を一周する。堀は10m*10m。土壁は2m*10m。そんなとこころだな」


ここまで南下分が幅3km・・・都市の回りだけ4km・・・逆にめんどくさいな。


「ここまで南下しているのを迷宮都市から500m離した場所で引き直しましょう。いまある堀は後でどうするか決めましょう」


イケメンとマリアさんとジークさんは黙っている。アンジェさんはぼーとしている。興味が無いようだな。レオノーラさんがいきなり聞いてきた。


「堀と土壁で都市を囲むのはいいが・・・それだとスタンピート対策にはならないんじゃないのか?」

「スタンピートは今の城壁で対応する。今掘っているのは対人用だ。本来は壕と水堀にして土壁の上には歩廊を作って城塔も作ったほうがいいが・・・まあ今のは暫定だな」


みな黙り込んだ。イケメンがめんどくさそうに言った。


「実際はそうだが・・・その発言は困る」

「失礼しました。今掘っているのは外の魔物用。ということですね」

「そういうことだ。あとなにかあるか?ジーク」

「出入り口の防御施設はいまから考える。とりあえず堀を先に作ってくれ。ほかの施設はおいおいやって行くしかない」


このままお開きになるようだ。

とりあえず北の領地に橋をかけないといけないな。ここから道を作るのもいるな。


「これからどうする?」

「ここから北に道を引きます。その後は橋を架け・・・いや。堀と土壁を作ります」

「道?」

「幅10mで高さ数cmの土壁を作って道にします」

「なるほどな・・・そういうやり方もあるのか」


ジークさんがなぜか感心している。こっちではそうしないのか。そこでマリアさんが質問してきた。


「土壁魔法と聞きましたが・・・わたしの知っている魔法だと時間経過とともにもとに戻るんですが?」


元に戻る土壁?・・・おう・・・まさかダメなのか土壁魔法。

いや・・・同じことをしている仲間がいるって話だったな。


「それは防御魔法の土壁じゃな。あれとは根本的に動きが違う」


ジークさんが回答した。


「防御魔法の壁呪文は土でも水でも火でも風でも状況に合わせて作るじゃろ。で時間で壁は消える。こっちのは土や石を変形させるんじゃ。簡易の陣地作りとかではよく見るぞい」


・・・ゲームでは防御呪文だったので差が分からないな。

確かに土と石以外では形状が維持できないな。

・・・これってゲームの上ではバグだったのではないだろうか。

マリアさんはよく分かっていないようだ。まあ私もよく分かっていない。


「クルーソーさん。よければマリアに教えてやってくれないか?」


おう・・・まずい!まずいぞ!魔法については全くわかってないからな・・・どうするか・・・


「・・・マリアさん。土壁魔法を唱えてもらえますか?」


マリアさんが魔法を唱えたたが異常に詠唱がはやかった。

ダンジョンでの攻撃魔法や回復魔法はタメが長かった気がしたんだが。


「クレイウォール」

魔法発動<クレイウォール>


・・・魔法名が違う!

・・・ただジークさんは土壁と言っていた。これは翻訳くんの問題か。

触ってみるとなにか違和感を感じた。殴ってみたがかなり固い。


「石でも出来ますか?」


「ストーンウォール」

魔法発動<ストーンウォール>


触るとやはり何かが違う。なんだこれ・・・・まあついでだ。全部やってもらおう。


「水、火、風もおねがします」


水、火、風も作ってもらった。これは触ってみるとダメージが入る。

なるほどな。壁に魔力を感じる。魔力で作られた壁ということか。


「魔法としては同じもの。だと思います」

「それはあり得んのではないか?これらは消えるぞい?」


ジークさんの突っ込みが入る。魔法としては違うのだろう。

イメージを実体化するという意味では一緒だと思うな。


「マリアさんの壁は材料無しで完全に魔法により作られています。なので時間で消えます。これを実際に存在する地面の土でや石を使えば時間で消えなくなります。ただしこれは挑まないほうがいいかもしれません。今使える壁魔法の発動に影響するかもしれません」


マリアさんが真顔になった。これは?


「クレイウォール」

魔法発動<クレイウォール>


「どうでしょうか?」


マリアさんがにこやかに言った。

壁を触ってみると・・・魔力を感じない。が・・・パンチを入れてみる。一撃で穴が開いた。

あきらかに魔法の土壁のほうが強度がある。

戦闘中の盾として使うのならクレイウォールのほうがいいということか。

マリアさんが微妙な顔をしている。しまった。破壊はまずかったか。機嫌を損ねたか。


「出来ていますね。今見た通り強度は変わりますので使うときは気を付けてください」


どうやら納得してくれたようだ。


「強度が下がるのかい?それは防御的に問題では?一度クルーソーさんが土壁を作ってくれないか?ここまで作ってきた土壁の強度で」


・・・イケメンめ・・・ちくしょう。言ってることに間違いはない。

私の土壁と堀で防御ラインを作ってるしな。


「土壁」

魔法発動<土壁>


マリアさんが作ったのと同じ大きさで土壁を最大圧縮で作った。

触ってみるとマリアさんの最初のクレイウォールより硬い感じだ。


「これは・・・同じ魔法でこんなに変わる物なのか・・・」


イケメンががぶつぶつ言っている。ジークさんも難しい顔で悩んでいる。

むむむ・・・なんか不味いのか。

というか明らかに魔法名が違うのに同じ魔法と言っているな。翻訳くんの謎が増えたな。

とりあえずクレイウォールを作ってみるか。


「クレイウォール」

魔法発動<クレイウォール>


発動した。魔法をかけられたわけではないが破壊したりダメージを受ければいいのか?

それとも土壁魔法とクレイウォール魔法は同じなのか?

クレイウォールを触るとかなりもろかった。


「強度には普通に熟練度に比例するようですね」

「ああ・・・防御用の魔法が強度があって陣地構築用の魔法が弱い訳ではないということか。それならそれでいい」


論点が違ったようだが収まったようなのでこれでいいか。


アンジェさんとレオノーラさんにはこの工事が終わるまではダンジョンに潜れないことを伝えるとイケメンからこの二人には今回の件の依頼を出すと言われた。

今の段階では知っている人数を絞りたいとのことだ。

アンジェさんレオノーラさん・・・仲良くなって名ペアになってください。


「北に移動するなら馬がいるだろう。使っていいぞ」


馬の世話の仕方など知らない。たぶんこちらでは常識なんだろうな。


「いえ。試したいことがあるのでいいです」

「試したいこと?」

「4本腕4本脚のゴーレムの話を聞いたのでいけるのではないかと思いまして」


ここまで乗ってきた馬をイメージする。

いや・・・もっとでかい黒いあれをイメージする。戦国時代のやつでも世紀末のやつでもいい。


「クリエイトゴーレム」

魔法発動<クリエイトゴーレム>


馬型のゴーレムが出来た。出来たが・・・馬というより・・・超デフォルメされたラバ。

後ろで皆が笑いをかみ殺す音がする。

何事もなかったようにラバに乗り土壁魔法をかけて道を作りながら北上する。

ある程度距離が離れてから土壁魔法の速度を加速させる。ギャロップ以上の速度は出ないようだ。

これがゴーレム魔法の限界なのか?それとも数作ればよくなっていくのか?

次に土や石を多量に運搬する必要がある時は馬型でやってみるか。

かなりの距離離れたところで馬ゴーレムをアイテムボックスに回収する。

全速力で土壁魔法で道を作りながら北上する。


領地にはもんさんが待っていた。なんだろう?


「銃を使ってみました。大体特性は捉えたと思いますがどうも威力にむらがあるようです」


・・・拳銃2丁とマガジン8個を渡したがもう打ち終わったと。

まあ使うペースについて指示は出してないからな。威力にむら・・・やな予感がする。

拳銃を受け取り錬金術での補修を開始する。次はアサルトライフルを渡すか。

前回錬金術で解凍したアサルトライフルを出す。これはまだ一度も撃っていない。

弾を取り出し弾頭を外してみると中には粒上になった火薬が入っていた。

つまり・・・初期では普通の火薬が入っているが錬金術で補修すると黒色火薬になるのか・・・むむむ。

これは錬金術のレべルの問題なのか?それとも補修した場合黒色火薬になるのか?

これは後で検証だな。

このアサルトライフルは7.62mmなのでやめておくか。

もっと段階を踏もう。45口径の超有名な拳銃を錬金術で解凍する。

これも4丁でマガジン8個だった。そのうち2丁とマガジン8個を渡す。


「次回はいろんな状況で戦ってみてくれ。デーモン形態で接近戦闘、魔法戦闘、人間形態での接近戦闘、魔法戦闘、銃での戦闘。特に人間形態での接近戦闘、魔法戦闘に力を入れてくれ。今度他人と一緒でなくダンジョンに潜る時に時にはもんさんとの戦闘の連携を試してみたい」

「ダンジョンの奥まで連れて行ってくださるならデーモン形態でも構わないと思いますが?」

「万が一誰かに見つかった時デーモンだと大騒ぎになる。人型なら二人で潜っているように見えるだろう」


もんさんは再度殺戮に出かけていった。本来は促成方針とかを決めて面倒を見たほうがいいのだが。


さて・・・どう堀を掘っていくかな。迷宮都市の正面は見つからないように夜がいいだろう。

ならば・・・このまま西に迷宮都市城壁から500m地点のライン上に移動する。

そこから南に高さ2mで幅10mの土壁を作り10m*10mの堀を作成する。

作成しながら最大速度で南下する。迷宮都市の西門のところを避けてまた南下する。

迷宮都市から南500m地点のラインで東に方向転換し土壁と堀を作っていく。

迷宮都市の南門をさけるため一度止まったがまだ日が高い。

このままでは南側の工事が終わった後北上するときに商人とかに見つかるな。どうするか。

迷宮都市の南側は湿地でその先には山がある。なんかにおうなあの山。


地図表示を見ながら鉱石反応を探すが距離が遠いようだ。一度見に行っておくか。

加速をかけて全力で南下する。数十キロ程度山に近寄ると鉱石反応があった。

よく考えたら銅ならゴブリンファイターを倒せばいいし鉄の武器を持っている魔物もいるだろうからそれらを倒すほうがいいのか。

反応には魔鉄やミスリルそれ以上の金属もあるので掘れる可能性もあるな。掘っておくか。


鉱石の反応が強い場所に移動したが結構深いようだ。トンネル魔法で潜っていくか。

後で再利用することは考慮しなくて・・・いや。

一度で掘りきれないだろうがら使えるようにしとくか。

段差の大きい階段状になるようにトンネル魔法を斜めに作った後トンネルから少しずらしてトンネル魔法を使う。

鉱石の層まで来た。さてどうするか。まず土をゴーレム化する。

馬ゴーレムにしたいが馬ではこのトンネルを登れない。太っちょゴーレムにしておく。

太っちょクレイゴーレムを作り外に移動させ待機させる。

後は・・・いくらなんでもこの鉱石をすべて持ち運ぶわけにはいかない。

やったことはないが鉱石からアイアンゴーレムを作ってみるか。たぶん行けるはず。

鉄でできたゴーレムをイメージする。


「クリエイトゴーレム」

魔法発動<クリエイトゴーレム>


成功した。魔力はクレイゴーレムの数十倍だがかなりの数を作っても大丈夫だろう。

・・・しまった。これではだめだな。

これでは残った石がクズ石なのかほかの金属が含まれるのかが分からない。

前回、土を材料にゴーレムを作って塩を抽出できたのでその手を使うか。・・・違うな。

石でゴーレムを作った場合には金属が含まれていてもそのままゴーレムになりそうだな。

アイアンゴーレムはアイテムボックスに回収しておく。

クレイゴーレムを作って外に整列させる。鉱石はアイテムボックスに格納していく。

限界まで格納したら後はまた来ることにしよう。

限界が近いので採取はここまでにしておこう。

外に出したクレイゴーレムを呼び戻し人が通れる幅だけ残して掘った跡を埋めていく。

結局外に出したゴーレムはすべて呼び戻す羽目になった。

外に出てトンネルの入り口を土壁魔法で埋めて偽装を行う。


地図に反応がある。山から魔物がこちらに下ってきている。

見晴らしのいい場所に移動し探した。遠目で発見からの鷹の目表示。

<猫 Lv67>

どう見ても茶トラだが・・・猫が魔物なのか・・・いや。ここは油断したらいけない。

バトルイーグルも想像の10倍の大きさだった。

猫も10倍ならば虎やライオンに匹敵する強さになるだろう。


魔法発動< プロテクションアップ><アタックアップ><ヒットアップ><スピードアップ>

<マジックアップ><マジックプロテクションアップ><シールド><シールド><シールド><シールド>


鎧をオールオリハルコンに変えてオリハルコンの両手剣と刀を装備する。

ここは盾と剣のほうがいいのか・・・

装備を変えた瞬間猫の姿が消え音もなく目の前に着地した。

常軌を逸した大きさだ。どうやらこの世界では虎を10倍にしたら猫になるようです。


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