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22-6.なんかいろんなこと忘れる

あわわわわわわわ

どどどうしよ?


ゴーレム作れなくなったら私ただの役立たずじゃん?


「あわわわわわわ・・・」

「?」

「ゴーレムなくなったらただの役立たずじゃん?どどどうしよ?」


「とう!」


いて!


「お気を確かにクルーソー様!」

「とう!」


いて!


「とう!」


いて!


「うりゃ!」


いて!

いやいやいや!

何故殴るし?


「とう!」


さ!

避けたぞ。殴って来るのが分かっていれば避けるのはげふ!


「とう!」


いて!


避ける!


「とう!」


さ!

避ける!


「とう!」


さ!

避ける!


「とう!」


さ!

避ける!

来るなら来い!

あ・・・武器を装備するのはなしな。そうなったら逃げる。


「とう!」


さ!

避ける!


「とう!」


さ!

避ける!


くくく・・・どう来るコンちくしょうが。


「落ち着いたようですな。クルーソー様」


最初から(略

だが私は大人なのだ。これぐらいでは怒らんぜよ。


「でさーゴーレム魔法が使えなくなってさー役立たずになってるんやけどさー」

「とう!」


いて!


「とう!」


いて!


「うりゃ!」


いて!

*最初に戻る


くくく・・・さあどっからでも来い。


「落ち着いたようですな。クルーソー様」


おのれ・・・


「でさーゴーレム魔法が使えなくなってるんやけど」


「とう!」


さ!

避ける!


「とう!」


さ!

避ける!


「ち・・・」


今の「ち」は何だ?


「まあ・・・本当に落ち着いたようですな。クルーソー様」


最初から私は冷静だ。とはいえそれを言うとまた殴られる。学習したのだ。


「でもさー本当にゴーレム魔法が使えなくなってるんやけど?」


さあ来い!


・・・あれ?


「でどのようにそれを確認したので?」


あれ?

うーん・・・


「クリエイトゴーレムの作成限界です。作成をストックします と言っていたような?」

「それはゴーレム魔法が使えなくなってはなくないですか?」

「うい?まあそうやけど・・・実際に作れんし」

「魔法が発動しないのか?それとも発動してストックする?と言うのは違いますが」


うーむ・・・作れんのやから同じやと思うが。


「それを回避すると言うか解除する方法ですな・・・」

「うーん・・・多分レベルが上がれば解決すると思うのだが・・・は!」

「?」

「そのレベルは私のレベルが上がったのか?それともゴーレム魔法か?」

「確定は出来ませんがゴーレム魔法では?」

「だとしたらゴーレム魔法はゴーレムを作ったことに関してしか上がらんのでは?」

「その可能性もあるかもしれません。ただゴーレムたちが経験を得れば上がるかもしれません」

「うーん・・・」

「どちらにしても時間が解決するのでは・・・」

「それは1日にか?1年か?それとも十年かかるかも」

「それはそうですが・・・おかしいですね」

「はぬ?」

「最初ここの砦を作るときや迷宮都市に塀を追加するときにゴーレムを多量に作ったはずです。その数は今の比ではないはず」


・・・は!

確かに。最低の魔力ではあるが数を作ってでっち上げたはず。


「確かに。今以上の数を作っていたはず。となると・・・作った数ではなく唱えた数?」

「唱えた数だとすれば クリエイトゴーレムの作成限界です。作成をストックします とはならない筈です」


うーむ・・・そうか・・・


「実は埋まってるゴーレムはまだゴーレムだったりして」


ゴーレム魔法は解除しているはずだが・・・


試してみるか。


いったん外に出て確認する。


確か・・・内塀と外塀の間の地面はゴーレムを魔法解除して隙間を埋めたはず。

まずは何か感じるか?むむむむ・・・

あれ?

何か感じる?

魔法をいったん掛けてみるか?


「クリエイトゴーレム」


あれ?反応が無い?


:対象を指定してください


反応のあった床をターゲットに魔法をかけてみる。


「クリエイトゴーレム」


おおおお・・・石の馬ゴーレムになった。

あれれれ・・・解除したのに生きてるん?

それにクリエイトゴーレムで作るん?


「作れたようでようですな」

「うーむ・・・過去作ったゴーレムを魔法解除して素材にしたはずなんだがなんか出来たな。それも過去作ったやつが」

「?」

「何を作るのかは指定しなかった。ということは・・・解除しても・・・お?」

「?」

「ルチアさんが素材にする土を持ち運んでいるといってた。もしかするとその素材に何かゴーレムの情報が残っているのかも」

「だとしてもゴーレムを作れるようにはなりましたな」

「前作ったのを復活させるだけだ。同じ材料で同じゴーレムだ。馬ゴーレムだらけになる・・・」

「作り直しが出来るかですな」

「それだ!」


また同じように魔力を探す。

来た。

そしてそれを材料に


「クリエイトゴーレム」


何が何だか分からないが普通の人型ゴーレムを作った。

出来た!勝った!

なんに買ったは知らんが勝った。

んん?


作ったゴーレムが四つん這いに歩きだした。ぐぐぐ・・・

そこは覚えてなくていいのに・・・

うーん・・・


「これは?」

「前のゴーレムの記憶が残ってるようだな」


うーむ・・・まあ何でも上手くはいかん。

いったんゴーレム魔法を解除。

そして


「クリエイトケンタウロスゴーレム」


来た来た来た!


「出来たようですな」

「馬に人の上半身だからな。出来る気はした。後は・・・」


盾と槍を取り出す。

渡すと・・・なんとか受け取った。

ギリギリなんとか。持ってるだけ。戦いになったら話にならない。


「これで訓練を繰り返そう。まあ受け取れたんだから訓練は意味あると思う」

「そうでなければ全く動かせない筈ですからな」

「そうだ。で・・・そうだ。所属を変えよう。訓練中だから・・・それもめんどいか。第8師団で」

「所属を変えると言うことは任務も変えると?」

「いや。ただめんどいから。将来的には外征軍・・・でもいいがそうなったら第7師団をつれて行って第8はここの防御に回す」


よし!後は魔力の残りを探そう。

む・・・

そのままゴーレムにしたらその分体積が減ってしまう。

ゴーレムの魔力の中心というか核と言うかそれだけを取り出せないだろうか?

それが出来れば作ったゴーレムの回収が楽になる。

魔力の探知を行う。より細かく・・・細かく細かく。

おおお・・・これが魔力の中心。この魔力をぐーとぐーとぐーと小さくして・・・引き抜く。

げろげろ・・・

バレーボール並みになってしまった。

次はもっと小さく小さく小さく・・・

ここだ!


ソフトボール位になった。

むう・・・もっと小さく・・・もっとだ。

良く見ると小さな違いが良く分かる。

小さいいのや大きいの。

これをぎゅーと固めて・・・いけ!

ピー玉みたいになった。

もっとだ。もっと。


探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。

探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。

探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。探して圧縮して引き抜く。

・・・


よし・・・おはじき位になったぞ。

調子が出てきた。

もっと・・・あれ?

なにしに来たんだっけ?


いったん家に帰る。


「ええと・・・どこまで話したっけ?」

「ゴーレム魔法が止まったとこまでですな」


そういうこと聞いてるんじゃないんだ。何をはなしたかってことだ。

それとも何を話したかって聞くべきか?うむむむ・・・


「ゴーレム魔法についてはゴーレムの元と言うか種みたいのを作ることに成功した。これを回収して作成して訓練していこうと思う。それには最初のゴーレムを訓練しないといかんが・・・」

「それについては考えがあります」


なんだって・・・マジか。


「ゴーレムたちが訓練しています。それに加えてもらえばいいでしょう」


ゴーレムたちが訓練?


「訓練てなに?」

「行軍訓練。打ち合いなどの軍事訓練も含まれますな」

「ほほう・・・それはいいな。ただレベルが違うはずだからそこは考慮がいる」

「お任せくだされ」


うむむむ・・・すこし不安だが任せるしかない。


「それと・・・88の解凍だな」

「88と言うのは?」

「対空砲だな。88mmだから88」

「対空砲と言うと127mmがありますが?」

「確かに。だが127mm砲は艦船用で持ち運びじゃない。88は一応は持ち運び用だ。だが弾が少ないはず。予備兵力になる」

「・・・」

「それと新魔法の発見」

「新魔法?」

「魔法なんだがメッセージが出なかった」

「スキル化されていないと」

「ああ・・・そういうことな。ファイヤーボールという。あっ」

「?」

「トーテンポールという魔法もあった」

「とーてんぽーる?」

「敵のヘイトを集めてこっちにしか来させないつうやつだが・・・詠唱中動けなくなってな。困った。もしかすると武技技能かもしれん」

「どういう仕組みでヘイトを?」

「分からん。敵じゃないから・・・は!」

「は?」

「重大なことがあった。魔力と言うかMP回復にする技能があるのだがそれを使ってる時に気を失ってるかもしれん」

「今まで気が付かなかったので?」

「そういえばそうだ。つうか戦闘中に使ったのは無かったかも」

「そのスキルは?」

「明鏡止水という」

「それならば確かに数分間動作が止まりますな」

「知ってたんだ」

「動きがないことは知ってましたが意識までは分かりませんな」

「そりゃそうだな」

「調べる方法はありますぞ」


なんだと!


「すけさん・・・天才やな!で?」

「これを使うのです」


キドキド・・・


「砂時計だと・・・」

「そうこれです。時間が測れますぞ」


・・・

違うだろ。そう言うのじゃないんだ。


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