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3-2.お堀

「この都市はみんな城壁の中に住みたがるせいか土地不足なんだ。私の屋敷は城壁外の北側エリアにあるんだが誰もついてこないんだ。タダでいいって言ってるんだけどな」


それはスタンピートが怖いからでは・・・というか城壁外だと魔物の脅威もある。

それなのに領主が城壁外・・・頭おかしいのか・・・


「アルゴラン様の屋敷が城壁外にあるのは問題だと思います」


アンジェさん・・・私もそう思います。


「スタンピートが起きる時はこの都市が機能していないということだ。屋敷が城壁内にあってもしょうがない」


スタンピート以外は無視すると。

まあ普通の魔物は軽く処理するだけの能力があることを証明することにもなるのか。

やはり脳筋なのか。


「ダンジョン入り口の城壁と都市の城壁の間に初心者エリアにしたり、都市側の城壁を増築したりしてきたがこれ以上はさすがに厳しい。別に私の屋敷の周りも城壁が無い訳じゃない。すこしばかり低いだけだ」


さて・・・永住する気はないので領地貰ってもしょうがない。

ただ癒し草を農業的に育てることが出来るかとダンジョン産の癒し草を外に植えたらどうなるかは調べたいのでとりあえず土地だけもらって農業試験場にするか。

おおお・・・領地があれば自然に外に出れる!

北に数十kmとかにしとけばバトルイーグルの烈風を呼んでもOKかもしれない。


「城壁外に領地を貰って住居を立てて住む。その先駆者になれってことですね」

「・・・まあそういうことだ」

「義務や納税はどうなりますか?」

「義務はない。税金もそうだな・・・10年は無しで」

「場所に指定はありますか?」

「指定はないというか選択の余地がない。南と西は湿地だ。東は街道だ。正門は動かしたくないので北側になる」

「薬草を人工的に管理して育ててみたいのでいい場所があればそれもいいですね。ただ出入りが大変になるのでは?東の正門は都市のかなり南ですし」

「北門は常時開いてる。別に誰が使ってもいい。いまはうちら以外は使わないがね。では一度北門に行ってみるかね?」


一度部屋に戻りLBのガチャで当った斥候の装備セットを錬金術で解凍する。

初心者から中級者まで使える便利セットだ。

入手時にはもうかなりのレベルだったので使わずにとって置いた物だ。

革鎧だが防御値はけっこうよかったはず。

北門に移動した。左右に建物がありその奥には塀があるが高さは2m程度だ。

都市の城壁は十数mなのでかなり差があるな。


「左が私の家だ。役所も兼ねている。右は孤児院だ」


アンジェさんとレオノーラさんが苦虫を噛んだような顔をしている。

さすがにイケメンエルフが空気を読んだ。


「準備した家を見に行こう」


その準備された家は近くにあった。

結構な豪邸だ。

この地域はグランドホテルの近くなので高級住宅地になるのだろう。

家には案内人がいて説明をしてくれた。

アンジェさんとレオノーラさんははじゃぎ回っている。


「北門から北の土地を見に行くけどどうする」

「いってらっしゃい!」

「・・・2,3日したら戻ります」


北門に再度移動しその外側の門から外に出る。

出るのは正門と同じように出来る

植物を採取しながら北に移動することにしようと思うが都市の近くには無いようだ。

都市から1時間ほど歩いたところからぼちぼち癒し草が見つかる。

移植用に土ごと採取してアイテムボックスに格納した。

?はいった?土ごとだと生き物扱いで入らないのでは?

もう一株採取して魔法の鞄に入れようとしたが入らない。

アイテムボックスには入った。

動物でも検証するか・・・ついでに魔法も確認しておくか。

地図で周りで検索すると魔物はいないが普通の動物はいる。


<隠蔽>

<気配遮断>

<忍び足>

<魔力遮断>


反応あった地点に近づくと角の生えた兎がいた。


(パラライズクラウド)

<パラライズクラウド>


うごごご・・・

兎も麻痺したが自分も麻痺した・・・近づきすぎた。


<キュアパラライズ>


さて・・・麻痺している兎を魔法の鞄に入れようとしたが入らない。

アイテムボックスにも入らない。

一角兎か・・・動物を倒した時に経験値はいるか試してみるか。

・・・一角兎が涙を浮かべている。

食料が無い訳でもない。無益な殺生はやめとくか。


<キュアパラライズ>


一角兎に呪文をかけた瞬間目と目の間を角で突かれた。

超激痛だ!

ヘルメットをしていなかったので死ぬところだった。

ちくしょう・・・恩を仇でかえしたな・・・いや・・・相手からしたら明確な敵か。

このとき見逃した一角兎が超進化をとげ・・・その復讐でクルーソーは人生を終えた。

とかはないよね・・・なんかドキドキしてきた。

気を取り直して検証を続ける。ディメンションアローとディメンションストームとカウンター攻撃。


「カウンターディメンション」


反応なし。


「ディメンションカウンター」

<ディメンションカウンター>


発動した。実証がいるな。


<クリエイトクレイゴーレム>


ゴーレムを作成し石を渡す。


「私目掛けて投石しろ」


スコーンと顔面に命中した。どうやらタイミングを合わせないといけない呪文らしい。

投石に合わせるのは難しいな。


「わたしをパンチで攻撃しろ」


ゴーレムの右ストレートに対して


「ディメンションカウンター」

<ディメンションカウンター>


ゴーレムの右ストレートが後ろに弾かれた。

攻撃にあわせて発動が必要であると。

使うのは難しいが効果は絶大になりそうだ。


はご!


ゴーレムの左ストレートを顎に喰らった!なんだ!

右フックも食らった。たまらずダウンした。

ダウンしたところにゴーレムにマウントされた。

このままぼこぼこに殴られる。

手でガードするがその隙をついて殴ってくる。

ゴーレムの反乱か!・・・そうか。


「攻撃中止」


ゴーレムは何事もないように立ち上がり直立不動だ。

たしかに攻撃を命じれば敵が全滅するまで止まらないのでわたしを攻撃しろと言えば攻撃し続ける。

命令を間違ったというのはあるが攻撃がえらいアグレッシブだったな。こんな利口だったっけ?

ゴーレムに採取用ナイフを渡す。


「癒し草を根っことともに採取しろ」


ゴーレムは行動しない。さすがに無理か・・・地図情報に癒し草を表示する。

ゴーレムは一番近い癒し草を採取して止まった。

採取しろと命令したから採取して行動停止か。

ゲームでは採取は出来なかった。

利口になっているは間違いない。

ただ採取のレベルは低い。

ゴーレムを回収し癒し草の採取を続ける。

もし人工的に育てるのが失敗した時に備えコロニーの半分は残すように採取をする。


出発して数時間後にいろんな種類の樹木や野草が生えている丘に着いた。

ここいらでいいか・・・ここにしよう。

領地は堀と土壁で囲んどくか。

大きさは10km*10km位でいいか。

距離をどう測るか・・・地図表示でどうにかならないかな?

地図上に目盛りを表示できるようだが問題があった。

迷宮都市の東西が3kmほどしかない。

さすがに迷宮都市よりでかいのはまずいかな。


この丘が真ん中になるように3km*3kmを囲んで掘を作ることにする。

堀の深さ2m幅2mで内側に高さ2m幅2mで土壁呪文をかけていく。

昔なら数日かかっていたであろう工事量だがものすごい速度で進む。

魔力が増えているのと呪文を唱えることのできるキャラが複数いるからだろうか。

試してみるか・・・


<土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁><土壁>


11回唱えられた。

前回は生活魔法だったが・・・わたし本人も魔法が唱えられるようになったようだ。

そうこうしてるうちに堀が一周して繋がった。

まだ昼前だ。・・・よく考えたら何やってるんだろ。


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