3-1.領地
ダンジョン入り口からは馬車で移動し宿は定宿をでなくグランドホテルになった。
レオノーラさんもだ。
宿泊料は領主持ち、つまり監禁だな。
個室にアンジェさんレオノーラさんと3人でフルコースだ。
無言で黙々と食べる。
この街での頂点のご飯になるのだろう。
値段を聞くのが怖いな。
だが日本のいい居酒屋で好きなものを頼んだほうがまだうまい。
ほぼなにも語らず部屋に戻りタイムストップを唱え寝る。
夜明け前に目が覚める。
さて検証の時間だ。
マジックプロテクションアップとパワースマッシュが出来ることが判明した。
マジックプロテクションアップを唱える。
<マジックプロテクションアップ>
効力最大に設定変更
<マジックプロテクションアップ>
消費MPが数倍になった。
ほかのバフ呪文と同じだ。
パワースマッシュは後でどこかで検証だな。
デーモンの爺から パラライズクラウド ディメンションアロー ディメンションストーム を喰らった。
これが唱えられるなら攻撃されても唱えられるのが確定するがこれも後で検証だ。
ポーションを多量に使ったのでポーションでも作るか。
すり鉢、すりごき、鍋、七輪を出す。空瓶も錬金術で解凍した。
ダンジョンの1層で採取した癒し草をすり鉢ですりつぶしクリエイトウォーターで作った水と混ぜて鍋に入れる。
前回はヒートで過熱して混ぜたが初級の中しか作れなかった。
直接ヒートがまずかったのかもしれない。
魔導溶解炉をだすか・・・あれは火力が有り過ぎだし溶解する材料がいるな。
鉄鉱石を濃縮した時に出たくず石を七輪に入れる。
<ヒート>
くず石を温めて鍋を温める。
魔力を込めて癒し草を煮詰めていく。
これで魔力が干渉しないはず。
大きな鍋に水をはりアイシングで冷たくし余熱を取る。
やはり初級の中レベルのポーションになった。ゲームでは初級の上を作れたはずな。
作ったポーションを瓶に入れないといけないが回復ポーションは初級の上で統一していた。
前回と今回分の初級の中を分けておくのも管理がめんどくさいな。
今回分は薬瓶の大に入れておこう。
薬瓶の大はジョークアイテムで作ったのだが重宝している。
回復量の多いMP回復薬を作れと竜人のボスに指示されたがそんな簡単に出来るわけもない。
その時に容量が4倍と16倍の薬瓶を作成しMP回復薬をパンパンに入れてクラウンの保管所に入れておいた。
4倍MP回復薬と16倍MP回復薬と書いておいた。
もちろん一度に飲める薬の量は普通の瓶の量になり多量に飲むと中毒が発生する。
ジョークだったが逆鱗に触れた。
竜だけにな。新しい技の的として町中を追い回された。
衛兵に竜人が捕まらなければ死んでいたかもしれない。
作ったのはジョークだったが作り方は通常の瓶と同じだったため腐敗防止と破損防止のエンチャントありでいろいろと便利だった。
中と大の薬瓶を10本ずつ錬金術で解凍しておく。
少し考えてこの間フィールドで採取した癒し草で回復薬を作ると初級の上が出来た。
これは通常の薬瓶に入れる。
アイテムボックス内を探してゲーム時代の癒し草を錬金術で解凍する。
それで回復薬を作ると初級の上が出来た。これは通常の薬瓶に入れる。
どうやらダンジョン産の癒し草だと初級の中になるのは確定のようだ。
あとは・・・金貨を解凍してインゴットを作っておくことにする。
前回と同じくらいの大きさで固めていく。
100枚ほど作ったがあまり魔力が減らない。まあいいか。この状態を覚えておく。
アイテムボックス内のデーモンを見てみると・・・半死のままだ。
どうやら名前をつけないといけないようだ。
なんてつけようかな・・・海軍の戦闘機にしておくか。
よく見るとぴーちゃんがこちらを見ている。
出入り自由なんだよなぴーちゃん。
もしかっこいい名前を付けると目玉から脳髄までえぐられるな・・・そういう気がする。
「命名 もんさん」
どうやら脳髄えぐられえずに済んだようだ。
半死のデーモンが少しずつ再生されいるようだ。
これはとりあえず放置だ。
ぼこぼこになったWEの水竜革の鎧を錬金術で補修する。
けっこうな魔力を消費したが完全に治しておく。
木材の乾燥と選んでいた肉の乾燥は終わっているようなのでこっちは術を解除しておく。
その分オールオリハルコンの鎧の修復を加速しておく。
後はマジックハンドを唱えて訓練を行う。そろそろ朝ごはんだな。
!は!・・・鎧を修復したのはまずかったな。
一晩あけると新品はまずいな。
鎧をつけず服だけで朝飯を食べに行くと個室に通された。
そこにはアンジェんさんとレオノーラさんと・・・イケメンエルフが。
まあそうだろうな。事情聴取ってやつだな。
雑誌で見たような豪華な朝食が運ばれてきた。
そのまま食べ始めるがイケメンエルフは手お付けず話し出した。
「なんかめちゃくちゃ気分が悪いのでわたしは食べないので気にしなくていい」
2人が私を見る。見つめるなよはずかしい。
「お邪魔したのはほかでもない。昨日わたしが気を失っていた時の話だ。結局あいつはどうなった?」
ああ・・・わたししか見てないのか。
イケメンエルフの目に魔力が籠っている。
いったいなんなんだろうなこれ。
「わたしが見たときには領主様はアローとストームを喰らっていました。私はその隙に剣と魔法で攻撃し敵を行動不能に追い込んだのですが・・・敵から剣が浮いて出てきてそこからあの爺が生えてきました。
爺は「「最近の若いのは根性がないのー・・・まあこのいまいましいエルフをやれたからいいとするか」」と言いました。「「ついでにお前も死んどけ」」をわたしも攻撃されました。その瞬間爺は消えました」
事実だけを述べてる・・・よな・・・嘘はついてないはず。
「私の気配が薄くなって・・・敵の気配が変わってクルーソーさんの気配が薄くなり・・・敵の気配がなくなったと聞いている。辻褄はあうな。敵は攻撃を反射しなかった?」
「ああ・・・魔法が反射されましたね。剣は反射されませんでした」
「なるほど・・・知らずに同時攻撃したということか」
「アルゴラン様はあれの正体を知っているのですか?」
アンジェさんが質問する。
「あれは煉獄にいるデーモンという魔物だ。昔煉獄で戦ったことがある」
煉獄?
「ここから東に数か月いったところにあるダンジョン都市だ。デーモンというのは異次元にいる精神体でこの世に受肉して現れる。倒しても死なずに元の世界に帰るだけだ。発生したばかりの個体はダンジョンから出れるが少しでも強くなるとダンジョンから出れなくなる」
最低であれなのか・・・そこをどうにかしないとこの世界滅びるのでは。
「それだとするとあれが最低の強さということになります。その都市は運営できるとは思えないのですが?」
アンジェさんが質問する。今日はアグレッシブだな。レオノーラさんは黙々と食べている。
「いや。戦ったデーモンは実際には闘将というクラスだな。あの剣が分体であのデーモンは下っ端を使役したんだろう。ダンジョンを出ることが出来る個体だと呪文を唱えない。攻撃をカウンターするのもそうだ。一度攻撃を当ててカウンターさせてから攻撃しないといけないので大技を使えなくて困ってたんだよ。こっちもデーモンと戦える装備でもなかった」
「それだと最低限の以外は出れないという話と矛盾するのでは?」
「昔戦ったので武器を憑代にするやつがいた。それと同じ能力だろう。分体はダンジョンから出れるがダンジョン外では使った魔力を補充できないのでデーモンを使役して移動はそいつで行う。戦闘もそのデーモンを支援する形で行う。・・・連絡して殺してもらうしかないな。外に出れないのは本人というかデーモン自身が言ってるから本当だ。人間に協力的なデーモンがいてな。そいつが言ってることなんだ。裏の領主と呼ばれるデーモンだ。なので武器を憑代にするデーモンが出て来た時に騒ぎになってな。共同で討伐した」
「人間に協力的な裏の領主と呼ばれるデーモン?」
「人間の文化風習が好きなデーモンで食料やら衣服を入手するために人間と取引をしている。デーモンは魔石が超高品質で大きい。都市は魔石で潤っているんだ。でだ・・・アンジェさんとレオノーラさんはギルドの依頼ということになるがそれ以外にこれを受け取ってほしい」
イケメンエルフが袋を3つ取り出しひとり1個づつ渡した。結構な量だ。
「今回のことは他言するなということですね?」
「そうだ。申し訳ないがそうしてもらいたい。いろいろと問題がある」
黙ってるのはこちらもそうして欲しい。実はデーモンやったのは私とかなるとめんどくさい。
「それとこれを」
そう言って袋を渡してきた。中身は空の薬瓶だ。返ってくるとは思わなかったのでありがたい。
「すべて初級の上だったと聞いている。薬瓶もエンチャント有の高級品。支払うので請求してくれ」
「薬瓶が返ってくるならタダでいいです。採取すればただで作れるので」
「あれはクルーソーさんが作ったと?」
しまった・・・ついゲロッてしまった。
「あ・・・はいそうです」
イケメンエルフは悩んでいるようだ。あの目が魔眼とかなら嘘は付けない。
「ダンジョンで取れる癒し草でも作れるということか?」
「いいえ・・・ダンジョンのだと中になります。同じレシピで外のだと上が作れます。産地の違いで作り方を変えないといけないのか検証中です」
「なるほど・・・薬師ギルドの婆さんもそんなことを言っていたな。信じてなかったよ」
「だとすると・・・こまったな。実は君たちがチームを組んだとの話だったので家を準備したんだが・・・工房がいるということだな。工房付きはむりなんだよな」
いたせりつくせりだな。
だが永住する気はないが・・・いや水洗トイレでここに永住すると誓った気もするな。
「クルーソーさん。相談だが・・・領地いらないか?」
・・・領地ってなんですか?
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