2-16.仲間が増えるよ
私が悩んでいると狐人の女は話を続けた。
「別にあんたをつけたわけではないんだ。いや・・・つけたことはつけたんだが・・・いや違う。5層のボス部屋への通路から出るのを見てつけて来たんだ」
こいつはなにを言ってるんだ???
通路から出るのを見たってことはボス部屋は見てないのか。
それならいいんだが。
「あんた私と同じ動きをしてるんだよ。魔物やほかの冒険者を避けて移動してるよな。・・・いやそうでなくて5層のボス部屋覗いて生還したよな」
・・・完全に行動を見切られてる。
私の身を守るためにはこいつは処分するしかないのか。
しかしわたしの都合で他人の命を奪うわけにはいかんしな。
「あそこに行って何もないってことはないよな?というか・・・できれば助けて欲しいというのか・・・」
全く話は見えないが・・・石化のことかな?
「結論から言って欲しいんだが?」
「あそこの魔物の攻撃を治せる手段があるなら教えてほしい」
石化でやられた仲間がいるということか・・・
直してもいいのだがここで頼むということはこの街では直す手段がないのかな?
だとすると直すのはトラブルのもとだな。
「やられ具合によるんだが?どういう状態なんだ?」
しまった・・・何を考えてるんだ。直す前提で返事をしてしまった。
狐人の女は眼帯を外した。
右目とその外側が灰色になっていた。本人だったか・・・
「宝箱探してあそこまで行ったんだが・・・覗いた瞬間こうなったんだよね」
「この街なら専門家がいると思うんだが?そいつらの診断は?」
「キュアの最高レベルの呪文がいると言われてな。この街には居ないらしい。というか高くて払えない」
・・・さてどうするべきか・・・
「いつこうなった?」
「もうかなりまえだ」
どうなんだろうか?石化解除で元に戻るのか?
それとも目の機能は死んでるのか。
「もしかしたら治せるかもしれない。だが条件がある」
「金はない。払えるのは体だけだ」
おおお・・・くそ。なんでわたしはエルフ娘なんだ。ちくしょう。
「条件は 私がここの5層から出てきたこと および 石化の対処法を持っていること を他言しないこと。それと目の機能が戻らなくても文句を言わないこと」
「・・・なぜそうなる?」
「薬師や神殿の連中と揉めたくはない。命がなくなるからな。秘密を守ってくれるなら金はいらない。最後は本当に申し訳ないが保証は出来ない。保証できないからタダということだ」
悩んでいるようだ。その隙に・・・
<斥候 Lv59>
思った以上に高レベルだな。
高レベルもしくは気配遮断、魔力遮断を使われると地図には映らないってことかな。
どう対策するかな。
「保証できないというのはどういうことだい?」
「石化は治ると思う。石化を直した後に目の機能がどうなるかは分からない。もしかしたら目の機能を戻すのに呪文や薬がいる可能性がある」
「それならその条件でいいが後から金払えと言われても払えんぜ」
んではいきますか。おっと無詠唱はまずいか。
「石化解除」
< 石化解除>
「えっ」
驚いた顔をしている。何かまずかったか。
詠唱破棄がまずかったかもしれんが呪文を知っているわけじゃないからこれはしょうがないない。
灰色が徐々に肌色に変わっているので石化は解除されたはずだが。
「石化は解除できたと思うが目は見える?」
・・・返事がないな・・・失敗したか。
「ああ・・・見える。ありがとう。すこしぼやけてるが見えるようになった」
ぼやけるのか・・・完全万能薬を使うべきだったかな。
「黒魔法なんだな。白魔法かポーションだと思っていたんでびっくりだ」
しまった。そういうことか。ポーションをたまたま持っていたことにしといたほうがよかったか。
「目はどんな感じだ。まだぼやけてるのか?」
「だいぶ良くなった。大丈夫だと思う」
「助けてもらったついでというかあんたわたしと組まないか?あんたその外見なんでソロなんだろ?」
外見でソロ?・・・確かにこっちもエルフ娘だが・・・
冒険者は男が多いが女性がいないわけではない。
「あんたみたいのをチームに入れると色恋沙汰で崩壊するのが多い。だからベテランはチームに入れない。まあベテラン連中はメンツが確定してるしな。逆にもしあんたが新人なら新人連中の勧誘で困ってるところだろ」
なるほど。体験談か・・・
こちらはソロでいいからいいのだが普通の冒険者には死活問題だな。
女性だけでチームを組むか幼馴染で組むとかになると。
「こっちは斥候でいろんなチームと組んでたんだが目を石化されたんで組めなくなってたんだ」
斥候で片目を失うのは致命的と。まあそうなるのが普通だな。隻眼の達人はそれを突き抜けていった人たちの話だからな。
さて・・・断る理由がないんだよな。
実はめちゃくちゃ強くて魔法のスクロールだけにしか用がないのでソロしてますとは言えないしな。
「一緒に潜っている人がいるんだ。その人に聞かないといけないがわたしは構わない」
よく考えたらアンジェさんが私と無理やり組もうとしたのはそういうことか。
アンジェさんも組む人がいないと。
アンジェさんにこの斥候を組ませればいいな。
「ああ・・・その人は私と同じエルフ娘だ。黙って深い場所に潜っているんでばれるとやばいんだ。だからここの5層に入ったことは秘密で頼む。わたしはクルーソーという。あなたの名前は?」
「そういえば名乗ってなかったな。わたしはレオノーラ」
「よろしくレオノーラさん。今組んでる人は依頼を受けてるからそれが終わったら紹介するよ」
それから2人で1層を抜けて初心者が住むエリアに移動した。
レオノーラさんは今はここに宿を取っている。
昔は私たちの宿の近くに泊まっていたらしいが目の負傷で収入が激減したらしい。
いろいろ情報を聞いた。
メインジョブは斥候 セカンドジョブは白魔法使い。
白魔法使いは数が少ないので目の負傷前はけっこう稼いでいて固定のチームは組んでいなかったらしい。
いろいろ言い寄られて困っていたそうだ。
魔道具や魔法の本の店も聞いた。
冒険者なら知っている店らしいがアンジェさんの紹介の店とは完全にかぶっていない。
「んじゃ相方の都合が付いたら連絡してくれ。こっちの宿は「空腹の獅子亭」だ。今日から眼帯が要らないかと思うと爽快だよ」
「こちらの宿は「木漏れ日亭」だ。眼帯は付けといたほうがいいんじゃないか?」
「ん・・・なんでだ?」
「眼帯付けとけばいいよる男もこないし勧誘もないだろ?」
「ああそうだな。いろいろめんどくさいからな連中」
治ったと宣伝されても困るんだよわたしがな。申し訳ない。
教えてもらった魔道具や魔法の本の店に行ってみることにしよう。
今日は魔法の本の店に行ってみる。
魔法の本屋というか魔道具も売っている店だな。
店員にいかにもこれですよという感じの老婆がいる。
まあ超高レベル魔法使いなんだろうな。見てみるが職業もレベルも見えない。
超超高レベルか妨害技能を持っているかだな。
「うちは魔法使い向けの店だよ。何の様だい?」
いきなり話しかけられた。まあ自由に見て回れって店ではないんだろうな。
さて・・・必要なのは魔法の本だな。
「魔法の本が欲しいんですが」
「うちは才能判定はしないよ。ギルドに行きな」
どういうこと・・・魔法使いと見なされてないのか?
というかどうやって判定している?私自身の(職無し)が見えてるとかじゃないよな。
「魔法使いじゃないやつに本は売らないよ。好事家向けじゃないんだうちは」
冒険者向けであるということだな。
好感が持てるが魔法使いと判定されてない理由はなんだろう?
「魔法使いなんですが?」
「ほほー・・・マジかい。その魔力で魔法使いかい。おもしろいね」
超ディスられました・・・魔力遮断が効いてるのかな。
「魔力は遮断してるんですよ。ほんとうに魔法使いなんですよ」
「んじゃーなんか唱えて見な」
完全に魔法使いでない扱いだな。
どうするかな・・・攻撃魔法はいけないのでこれだな。
「ライト」
<ライト>
「それだと占い師・・・詠唱破棄?・・・ああそういうことかい。ならいいよ。すまなかったね」
ライトの呪文をキャンセルして消す。ライトは占い師つまり生活呪文になるのか。光魔法のはずだが。というかゲームには生活魔法などないので区別はないがな。
「占い師?」
「普通の区分だとライトは生活魔法と言われるんだよ。ライトを使ったってことはあんたの師匠は流派が違うんだろ。魔力遮断なんてだいたいの冒険者は覚えてないんだよ。本当にすまないね」
魔力遮断は有効な技能だと思うのだが・・・
「冒険者はチームを組むからね。一人が魔力遮断を覚えてもしょうがないんだよ。だったら・・あんた向けの本はこれだね」
一人だけ魔力を遮断してもしかたがないと。そうかもしない。
そういわれて出された本を見てみると・・・
読めない・・・が翻訳さんがついてきた「グダール魔法読本」とある。
「これは普通に言われる区分分けの本だね。あんたの知識だとこっちの本になる。冒険者に人気なのはこっちだ。安いからってのもあるがね」
そういわれて出された本を見てみると・・・当然読めない・・・が翻訳さんが「スールグの解読書」と読んでくれた。
「値段がこっちが10金貨でこっちが1金貨だ」
両方とも買うことにしよう。
「両方買っても意味ないよ?」
「違いを把握したいんですよ」
「くくく・・・魔法使いはそうでなくっちゃね」
なんか喜ばれてるな。だがまけてくれることはない。
持っている金貨は半減した。またインゴットでも作るかな。
いや・・・よく考えたら材料はあるんで金貨作れないかな・・・
札なら偽札になるが金貨は同じ重さの金を使えば全くばれようがないような。
普通にせ金貨は混ぜ物を混ぜるから問題なるはずなので・・・
ああ・・・だめか。
何をどんだけ混ぜてるのかまで再現しないといけないのか。
普通にインゴットを作って換金するしかない。
換金屋に持ち金を把握されてしまうのがネックだな。
勝手に定宿にした「木漏れ日亭」に泊まる。
1泊4銀貨夕食2銀貨朝食1銀貨を払う。
ご飯はうまいが飽きて来たな。
部屋に戻り「スールグの解読書」から読んでみる。
じっと見ないと翻訳されないのは不便だ。
前置きが長いぞこいつ。
やっと本題に来たが・・・初級だけが載っていて中級は中級で本があるらしい。
商売がうまいですねというかまあそうだろうな。
白魔法
ライト 灯りを灯す
クリエイトウォーター 水を作り出す
ピュリファイ 清める
マイナーヒール 軽傷を治す
ヒットアップ 攻撃命中率上昇
アタックアップ 武器攻撃力が上がる
プロテクションアップ 武器からのダメージ減
スピードアップ 回避力が上がる
マジックアップ 魔法攻撃力が上がる
マジックプロテクションアップ 魔法からのダメージ減
サイレント 無音空間を作る
セイクリッドライト 聖なる灯り アンデットモンスター弱体化
ライトヒール 傷を治す
マイナーヒールサークル 範囲内の軽傷を治す
キュアポイゾン 毒を治す
キュアパラライズ 麻痺を治す
シールド 魔法の盾を作る
セイクリッドアロー 聖なる矢で攻撃する
生活魔法が白魔法の最初に記載されている。
となるとダンジョンの入り口にいた神殿の連中の占い師は見習いってことであってるな。
ヒール系やキュア系を覚えたないと占い師のまま下っ端が続くわけだな。
なんだか異常に疲れてきた。
翻訳さんで本を読むとこうなるのか。
ほかの魔法は明日にしてとりあえず寝よう。
明日は一度外に出て烈風の様子を見に行こう。
心配になってきた。
そのついでに部屋では出来ない検証をすることにしよう。
朝起きて朝食を食べているとアンジェさんが話しかけてきた。
今日で依頼任務は終わるそうだ。
本当は昨日までだったがトラブルがあり今日まで伸びたそうだ。
そのトラブルというのは奇妙な5人組がダンジョン下層から上がってきてたまたま領主チームに遭遇したそうだ。
身に覚えがあるが黙っておこう。
チームに入れたい候補者がいることを告げると微妙な顔をした。
まあいきなりなのでいい顔をはしないだろう。
今日は外に採取に行くと告げるともっと微妙な顔をした。ここの人たちは外に採取というのはしないのだろうな。
街はすんなり出ることが出来た。
街道は無視して北に進む。
半日ほど進んで烈風と合流することにしよう。
烈風はデカいバトルイーグルなので他人に発見されるのは避けたい。
迷宮都市の北側は木もまばらでなだらかな地形だ。
川が近いせいか湿気が多いような気がするが湿地帯というほどではない。
昼前に移動をやめて烈風を呼ぶことにする。ぴーちゃんもアイテムボックスから出す。
土壁魔法を使い円形で高さ数センチのテーブルを作る。
魔石から素材、長剣、盾、短剣、銃器を並べていく。
木材とゴーレムはテーブルの外に並べる。
キャラクターが装備している武具はアイテムボックスには入っていない。
オールオリハルコンの鎧はキャラクターが装備している状態で錬金術の修復できるということだ。
何気に便利だな。
初めてダンジョンに潜る時に買った串の肉はまだ熱かった。
どうやらアイテムボックスは時間が止まっているかゆっくり流れるようだな。
食べようとするとぴーちゃんに持って行かれた。
そういえばそういうやつだった。
そう思っていると烈風が指示通り超低空で現れた。
二人で串の肉を食べている。
そういえばそういうやつらだった。
魔物の肉を調理して食べる。
が烈風とぴーちゃんは見向きもしない。
どうやら烈風は自分で狩りをしているようだな。
ぴーちゃんはどうなんだろう。
アイテムボックス内ではお腹は空かないのだろう。
か・・・勝手にアイテムボックス内でつまみ食いしてるとか?
そんなことないよね。
烈風とぴーちゃんに呪文をかける。
<隠蔽>
<気配遮断>
<忍び足>
<魔力遮断>
<罠感知>
<マイナーヒール>
<キュアポイゾン>
<プロテクションアップ>
<アタックアップ>
<ヒットアップ>
<スピードアップ>
<マジックアップ>
<シールド>
<エンチャントウェポン>
別に効果を期待してのことではない。
もし呪文をかけられたことで覚えるなら覚えて欲しいということだ。
使い魔にスクロールが使えるならそれでもいいのだが。
烈風はそのまま北に低空飛行で森に返した。
このままではいかんと思うがどうしようもない。
ぴーちゃんもまったく出番がない。
使い魔の扱いについて調べるのを忘れてた。
あとはアイテムボックスの検証を続ける。
一番デカいのはミノタウロスの防具をつけたゴーレムだ。
これだけをアイテムボックス内に入れてアイテムボックス内を移動させる。
アイテムボックスは巨大な正方のマス状になっているが上下左右の端には移動できず真ん中のエリアも置けない場所がある。
どうやら大きさが違うボックスの集合体のようだな。
魔法の鞄 冒険者の家の保管箱 クランの保管箱 ギルドの保管スペースがすべて結合しているが仕切りが存在する。
魔法の鞄と思われるエリアは仕切りがが多い。
仕切りに色でも付けられないかなと思っていると出来た。
仕切りには赤色を付けていくが切りがない。
これも暇を見てすこしづつやって行こう。
錬金術で解凍した魔法の鞄はそのまま使える。
アイテムボックスと容量が共有ということはないようだ。
魔法の鞄とアイテムボックスと間で物の移動はできる。
もちろん鞄に入らない大きさのものは鞄に移動は出来ない。
アイテムをすべてアイテムボックスに収納する。
そろそろ帰らないと日が暮れるな。
先ほどの戦いから学んでメイスとウォーハンマーも追加しておく。
ウォーハンマーを持つと・・・何故か手が震える・・・なぜだろう。
これは使えないな。
街への移動を開始して数時間したところでぴーちゃんから警告がくる。
地図にはなにも反応がないが・・・
そう思った瞬間地図に反応が現れ攻撃を受けた。
攻撃は見えずなにかが多量に当った。
小さい苦無というか棒手裏剣のようなものだ。
これいいな。回収しよう。
そう思っていると体が動かない。麻痺か?
<キュアパラライズ>
動けるようになった。敵は12人のようだ。
盗賊か人さらいというところか。
外見はエルフ娘なのでそれ専用の人さらいかもしれない。
全員ボコって引き渡せば賞金がもらえるとかいうやつだな。
<プロテクションアップ>
<アタックアップ>
<ヒットアップ>
<スピードアップ>
<シールド>
麻痺していると思っているのか続きの飛び攻撃は来ない。
このまま先頭の奴からボコッっていこう。
<縮地><吶喊>
避けられた。マジか。
<アイスバースト>
これは当たり固まった。
大剣で足でも切っておくかと思うとまた飛び道具が多量に飛んできた。
一部はシールドで止まったがシールドが破壊されそのまま命中しそのまま麻痺した。
<キュアパラライズ>
<シールド><シールド><シールド>
「時間は短いが麻痺は効いているぞ。攻撃し続けろ」
多量の飛び道具が飛んできた。
シールドが破られてまた麻痺が発生する。
きりがないな。
というかまじでやばいかも。
ゴーレムを全部出す。
<キュアパラライズ>
<シールド><シールド><シールド>
これで一息つけるはずだな。
吶喊がよけられるのではしょうがないので武具を盾と長剣に装備変更する。
ゴーレムは敵の数より多いからこのまま数で押す。
と思っていたらゴーレムがぼこぼこにやられてる。
「そこ下がれ!教皇様より賜った技を使う」
いきなり危険探知を感じた。
その瞬間左の肩に激痛を感じた。
左肩を見たら血が噴き出していた。
盾に大きな切り目があった。
<マイナーヒール>
<マイナーヒール>
<マイナーヒール>
血が止まらない。
なんかめまいがしてきた。
出血が何故止まらない。
よく見ると骨まで切断されて腕が斜めにぶら下がっている状態だ。
右手で左の腕を持ちあげてくっついた状態で呪文を唱える。
<マイナーヒール>
<マイナーヒール>
<マイナーヒール>
とりあえず出血は止まったようだが左手は動かない。
めまいはひどくなっている。
出血しすぎたか。
出血しすぎを対処する呪文は知らないな。
ゲームではそんな状態にならないな。
教皇様だと・・・また宗教がらみか。
ゴーレムがどんどんやられている。
支援しないとまずいな。
そう思っていると多量の飛び道具が飛んできて麻痺が発生する。
<キュアパラライズ>
<シールド><シールド><シールド>
危機探知を感じた。これはまずい。
巨大化したぴーちゃんが飛び込んできた。
どうやらわたしの左の肩を切った敵に突撃したようだ。
ゴーレムを支援しないと全滅する。
そうなると私がやばい。
また多量の飛び道具が飛んできてシールドが破られて麻痺が発生する。
<キュアパラライズ>
<シールド><シールド><シールド>
完全に行動を封じられている。
どうにかしないと。
めまいがひどくなってきた。
ぴーちゃんがめった切りにあっているのが見えた。
また飛び道具でシールドが破られ麻痺する。
その瞬間コブリン、オーク、スケルトン、巨大スコーピオン、巨大蟹が現れた。そのまま敵に向かっていった。
明らかに敵は動揺している。
巨大蛇、巨大蟻、巨大カマキリ、ガーゴイルその他の魔物も現れて敵に突撃していった。
これは・・・もしかして戦闘精霊か?
だが最初に出現した魔物の戦闘精霊は倒されて消滅している。
やられて数が減ると追加で戦闘精霊が出てくるようだ。
その間も麻痺を解除とシールドの張り直しで何もできない。
動かなくなったぴーちゃんのもと這うように移動する。
どうやらまだ生きているようだ。
アイテムボックスに格納する。これでOKのはずだ。
周りにはゲームでの英雄が戦っていた。
全身金属鎧のドワーフが敵をハンマーで殴り倒し 革鎧の大剣使いの人間が敵を切り倒し、エルフの刀使いが敵を切り刻む。
5人以上いる気がするがゲームでは戦闘精霊は1人しか呼べなかったはずだが。
気がつけば戦闘は終わっていた。
戦闘精霊はもともと3分で消えるからな。
それとも敵がいなくなったから消えたのか。
ゴーレムも全滅している。
戦闘精霊の画面を呼び出してみる。
上から3分の1が真っ黒になっていてその下の3分の1はグレーになっている。
この画面のグレーは見たことがあるが黒はない。グレーを押してみる。
<クールタイム中です>
押したくないが黒も押してみる。
<死亡しました。再召喚しますか?再召喚すると忠誠値レベルはリセットされます>
・・・やってしまったようだ。
ゲームでは戦闘精霊は死亡しなかったのだが。
なにが全員ボコって引き渡せば賞金だ・・・わたしの慢心で戦闘精霊を多量に失ってしまった。
どこの宗教団体か知らないが潰す。
構成員信者丸ごと皆殺しにしてやる。
そいつらの信じている神とやらも殺す。
力が入らなくなって後ろに倒れこんだ。
左手が紫色をしているのが見えた。
もしかして毒か。
(キュアポイゾン)
<キュアポイゾン>
全く効かない。
(キュアポイゾン)
(キュアポイゾン)
(キュアポイゾン)
(キュアポイゾン)
発動できない。めまいがひどい。
ぴーちゃんにポーションを使って外に出すか。
アイテムが使えない。
ぴーちゃんを外に出すことも出来ない。
ぴーちゃんはほぼ瀕死だがこのままでは・・・
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<デット。12時間以内に蘇生出来ない場合は灰になります>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡しました。1分以内に蘇生を行ってください。
蘇生石を使用しますか?街に強制帰還しますか?(デスペナルティーが発生します)>
<死亡。蘇生処理が行われない場合最後によった拠点に転送されます。
その場合ペナルティーが発生します>
烈風・・・達者に暮らせ。
ごめん・・・ぴーちゃん。




