2-15.石化
(キュアポイゾン)
<キュアポイゾン>
違う。毒やない。
(キュアデシーズ)
<キュアデシーズ>
病気やない。
・・・いかん。マジで思い出せない。
石化はなんやったっけ?・・・状態異常を回復させる呪文・・・まじでやばい。
目が見えなくなってきた。
閃いた!・・・最終手段だが課金アイテムの完全万能薬を使おう。
完全万能薬を検索して錬金術で解凍する。
マジックハンドで蓋をあけるが・・・口が開かない。
掛けて効くのだろうか?・・・頭に少しづつ掛けてみる。
これで効かなければ石像になってしまう。
目が少し見えるようになった。
口も少し動くようになったので完全万能薬を飲み込む。
危なかった。状態異常を回復する呪文はなんだろうか?
(リフレッシュ)
(リストア)
発動しない。・・・
目があったら石化もしくは光線を食らったら石化だが進行の速度が遅い。
魔法のスクロールを手に入れるために戦ってみるべきだろう。
完全万能薬を5つほど錬金術で解凍する。
オールオリハルコンの鎧は使えないがオールオリハルコンの大剣は使えるので装備変更する。
(プロテクションアップ)(アタックアップ)(ヒットアップ)(スピードアップ)(マジックアップ)
<プロテクションアップ><アタックアップ><ヒットアップ><スピードアップ><マジックアップ>
(シールド)(シールド)(シールド)
<シールド><シールド><シールド>
(ライトニングアロー)(ファイヤーアロー)(エアーアロー)(ストーンアロー)(ウォーターアロー)(マジックアロー)
<ライトニングアロー><ファイヤーアロー><エアーアロー><ストーンアロー><ウォーターアロー><マジックアロー>
目を合わせないようにカトブレパスに攻撃する。
魔法のダメージは少ないようだ。
焼却棒を使う。
<ファイヤーサークル>
魔法の範囲から飛び出し私に突撃した。
まあそうなるな。
縮地を使ってカトブレパス後ろに飛んだ。
振り向いて突進してくるタイミングに合わせて貰ったスクロールを使う。
<アイスバースト>
先ほどよりはダメージが入りカトブレパスの脚が止まった。横に回り込む。
(スマッシュ)
<スマッシュ>
ダメージが入ったが剣が打ち込めず表面で止まる。
金属で出来ているのではないのかというくらい硬い。
(アイスバースト)
<アイスバースト>
中級魔法だけはある。
ダメージも入るし行動阻害も入る。
(スマッシュ)
<スマッシュ>
やはり剣が表面で止まる。
(アイスバースト)
<アイスバースト>
魔法で相手の行動を制限しながら剣で殴る。
時間はかかるがこれでタイマンなら完封出来るな。
(大地斬)
<大地斬>
地面に相手ごと突き刺す技能だがやはり刺さらない。
(アイスバースト)
・・・何故か発動しない。クールタイム待ちなのか?
黒魔法を唱えられるのはWEのハイエルフ LBの侍 LBのビショップ PPの3キャラだから6回はいけると思っていたが。
PPの2キャラは1レベルなので中級魔法は無理なのか。
それでも4回はいけるはずだが。
ファイヤーサークルか縮地でWEのキャラクターのクールタイム中なのか?
(スマッシュ)
<スマッシュ>
スマッシュは出来る。
相手の様子を見ながらアイスバーストを唱えるべきだったな。反省。
(アイスバースト)
発動しない。クールタイムはどのくらいだったかな。
もともと使い込んでいないのでさすがに覚えてない。
(スマッシュ)
<スマッシュ>
(スマッシュ)
武器技能もクールタイム中らしい。
通常攻撃を叩き込むがダメージはあるが切れない。
スマッシュと大地斬はクールタイムは別扱いかな?試してみる。
(大地斬)
出来ないようだ。
魔法はクールタイムが別だった気がするが。
武器技能は4回使えるということはWEのハイエルフ LBの戦士 LBの侍 LBの聖騎士 LBの戦士 LBの忍者 の中で2キャラが武器技能が使えない状態だ。
WEは縮地でLBの侍が魔法のせいか。
通常攻撃のみで攻撃し続ける。
いきなりカトブレパスが振り向き角で弾かれた。
体勢を立て直そうと起き上がった瞬間思わず見てしまった。
狙ったかのように目が光っていた。
しまったと思った時には体が動かなくなっていた。
先ほどよりも速度が速くね・・・鏡越しだと進行が遅くなっているのか。
突撃からのヘッドバットを食らって吹き飛んだ。
こちらが動かないのを確認したのか追撃はない。
マジックハンドで完全万能薬を取り出すが蓋が開けられない。
というかマジックハンドが1つしか出せない。
マジックハンドで蓋を持って瓶を頭に叩き付ける。
何度か繰り返すとやっと蓋が外れた。薬が頭にかかり石化が徐々に解除される。
さすがにクールタイムは終わっているだろう。
縮地でカトブレパスの後ろに飛ぶ。
(アイスバースト)
<アイスバースト>
(スマッシュ)
<スマッシュ>
(スマッシュ)
<スマッシュ>
(スマッシュ)
<スマッシュ>
(スマッシュ)
<スマッシュ>
後はカトブレパスを観察しながら通常攻撃を続ける。
魔法が解けそうになったらアイスバーストを唱えその後スマッシュを4連発。
倒すまでにアイスバーストを16発唱えた。
いい加減疲れた。経験値はやはり1だ。割が合わん。
時間が掛かった理由は
敵が硬かった&こちらの攻撃力が足らない。
武器が大剣なのがダメなのかもしれない。
ハンマー系の武器がいる。
魔法防御が高い もしくは アイスバーストへの耐性が高い。
これは仕方がないのか。
エアハンマーやファイヤーサークルでは連続で動きを止めることはできないので効かなくてもアイスバーストを唱えるしかない。
!・・・ゴーレム出すのを忘れていた。いやマジで・・・
とりあえずファイヤーサークルとアイスバーストを覚えることが出来た。
エアハンマーはバトルイーグルに食らって覚えたが・・・これは元々キャラクターが覚えていたからかもしれない。
バトルイーグルに雷を食らってライトニングアローが出来るようになったがあの攻撃がアローだったとは思えない。
バトルイーグルの雷攻撃が種族固有だったか私が覚えていない呪文だったのかもしれない。
もしくは何らかの雷系呪文が使えるようになっているが呪文を思い出せないだけか。
(ライトニングボルト)
(サンダーレイン)
どうやら違うようだ。
後は攻撃力不足の武器技能だが・・・WEだと両手剣の技能はほとんど覚えていないが。
LBやPPのもあるはずだな。
(スタン)
使えない。まあ気絶させる攻撃はどちらかというと当った場所によるだろうな。
(バッシュ)
<バッシュ>
おお・・・なんか使えた。
バッシュは・・・ダメージが減るが吹き飛ばしが増えるのか。
微妙だな。今欲しいのは攻撃力なんだが。
カトブレパスを解体するかと思っていたら死骸がスクロールに化けた。なんじゃこれ?
「あのー」
「ひゃっ」
腰が抜けた・・・真後ろにダンジョン管理人が立っていた。
気配なしで後ろに立つんじゃない。
「どうしましたーちょっといいですかーここは初めて突破されたんですよーアドバイス欲しいなーと思ってー」
アドバイスが仕事ではないんだが・・・有料制にしたいなこれは。
「ここは上の層は冒険者が多いんですけどーここはほとんどこないんですよねー」
「石化した冒険者はいますよね?一度来て偵察してから挑戦する人はいなかったんですか?」
「ここのボスエリアに入って生きて帰った冒険者はいないんですよねー覗いただけならいるかもですねー」
そりゃそうだろうな・・・毒祭りの後に石化だと初見殺しになる。
「いきなり石化の状態異常なので対策できないで全滅するんですよ。この奥に同じ大きさの部屋を作ってカトブレパスを奥の部屋に配置して戦闘が始める前にはこちらに来ないようにすればいいのでは。そうすればこの石化した冒険者を見て石化対策をして攻略に来るのでは。それとカトブレパスはいきなり強すぎません?コカトリスとかがいいのでは?」
「ああ・・・いきなり石化なので対策不可能になってたんですねー魔物を変えるのはどうですかねーいきなりボスが変わるのもおかしいですしーコカトリスだとブレスなので一瞬で全滅ですよー」
視線さえ合わせなければ硬いだけの牛だからブレスよりいいのか・・・たしかにそうだな。
おお・・・スクロールに変わっていたのを聞かないと。
「今カトブレパスの死骸がスクロールに化けたんですけど?」
「ダンジョンでは魔物を倒すとー確率でアイテムに変わることがありますー武器だったりー防具だったりー魔道具だったりースクロールだったりー階層ボスは変わりやすいですねー」
なるほど・・・魔物がスクロールを持っているのかと思っていた。
「とりあえずー部屋を奥につくってみますーここの下層は状態異常で攻めるつもりなんですよー」
そういうとダンジョン管理人は消えた。
ここを人気の層にしたいのか冒険者を殺したいのか分からないなあいつ。
この層にはもう用はない。装備をもとに戻す。
5層の普通配置のハーピーとフングスで新しいスクロールを試すことにする。
地図に1つ反応があるので近づいてみる。
角から覗くとフングスだ。
簡単に言うとキノコ人間だが・・・状態異常を持っているのか?
毒持ちで毒を喰らうとフングスになってしまうのか。
(石化)
<石化>
・・・フングスが石化したが・・・経験値が入らない。
これは使えん。というかまだ死んでないから倒したことになってないのか。
解除できないかなこれ。
(石化解除)
<石化解除>
おお・・・解除できた。
フングスが襲いかかってきたのを避けて魔法を唱える。
(アイスバースト)
<アイスバースト>
一撃で倒れた。経験値は1。
これはいいのを覚えたかもしれない。
わたしなら石化しても石化解除を唱えられるのでは。
攻撃としては微妙だ。
レジストされれば無駄になるし経験も入らない。
そのまま地図を見ながら戦闘を避けて1層まで戻る。
今日はこのまま宿に戻るかと考えていたが
「あのー」
「ひょっ」
ちびりそうだった。
気配なしで後ろに立つんじゃない。え・・・というかここで?
振り返ると眼帯をした狐人の女が立っていた。
黒のハードレザーを装備し短剣を両脇に差していた。
私の目には斥候の表示が見えるが地図にはさっきまで表示がなかった。
超美人で超ナイスバディーだ・・・。
なんでわたしはエルフ娘なんだろうか。ちくしょう。
「なんでしょうか?」
何事もなかったように返事をする。
「話があるんだがいいかい」
なぜここで話しかけてくるのだろうか?
勧誘ではないよな?禁止されてるって話だったし。
「あんたここの5層から出て来たよな?」
地図には表示がなかったので無人だと思い込んでたな・・・
ダンジョン管理人と話をしたのを見られてたらまずいな・・・




