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2-14.状態異常

「どうして泣いてるんですか?何かやましいことでもあるんですか?」


一ミクロンもありません・・・


「結局ーあいつらってーなにものなんですかー?」

「ダンジョンを破壊するのを教義に掲げている宗教団体です」


さきほどの殺意はなんだったんでしょうか・・・


「それはいいんですけどーあれはなんなんですかねー連中は動きがいいしーこっちは動き悪くなるしー」

「あの魔道具でしょう。回収できたのは初めてですね」


赤い棒を2人が見ている。


「材料がダンジョンコアです。相性がいいのでダンジョンから情報を取り込めると。・・・後はいろんな機能が付いてます。地図、探知、マインドコントロール、マジックシールド。マイワールド。マイワールドは味方にバフを、敵にデバフをかけます。戦闘が長引けば差が開いていきます。作りとしてはハンターギルドカードと同じですね。全部こちら側の技術です。超やられてますね」


震えも止まってきた。さきほどの威圧は幻覚だったのか。質問するか。


「どうして介入しなったのですか?それとマインドコントロールとは?」

「介入は禁止されいます。わたしの任務はダンジョンの監視と設定ですので。マインドコントロールはなんとなくそうでないかなーと勘違いさせる魔法ですね」

「勘違いでダンジョンには潜らないのでは?」

「時間をかけて教義を刷り込んでいたのでしょう。あってる気がする。なんとなく正しい。正しい。絶対に正しい。正義だ。命を懸ける価値のあるものだと」

「普通ならそこまで呪文を上書きでかけられないですが魔道具で常時かけてるので効いたのでしょう」

「もしかして教義を刷り込んだのでなく自分に従うように誘導したのかもしれません」

「この魔道具はどうしますか?研究用にいります?」

「もう見たからいいです。ご自由にしてください。黒猫武蔵様も使えますよ」


地図、探知、マジックシールドは使えるが一応使っておくか。

まったく同じのようだ。

マインドコントロールはどうしようか・・・この二人には効かないだろうから自分にかけるか。


<マインドコントロール ダンジョン管理人さんは赤い>


・・・おお・・・一瞬赤い気がしたな。

あきらかに嘘だと解けると。

話術と併用ですこしづつか。使えんな。


<マイワールド>


回復スクロールみたいなものだな。徐々にバフとデバフか。

もともと持っているバフと併用できるなら長期戦前提で使えるかも。


「もってるとその宗教団体に探知されませんかね?それとかその連中の信仰している神とかに」

「たしかにそれを見ればその団体は分かるでしょうから使えばばれるかもしれないですね。彼らの信仰している神は最高神様らしいのです」


それはおかしいのでは・・・ダンジョンを作ってるのが最高管理者なんだが。


「最高神様からみれば信者は声を聴くことが出来る巫女だけです。それ以外の信者はどうしようもありません」


信じてるというのに許可はいらないと・・・確かに。


「どうやら覚えたようなのでダンジョン管理人に渡せばどうでしょう」


魔道具使っただけで覚えるのか?スクロールで詠唱しなくても覚える?

魔道具をダンジョン管理人さんに渡す。


<マインドコントロール ダンジョン管理人さんは白い>


おお・・・詠唱できた。


<マイワールド>


詠唱できる。

スクロールで詠唱しなくても魔道具でもいいと。

焼却棒でファイヤーサークルが習得できるってことになるので使おうかと思ったがやめておく。

ぶん殴られる。


「私は戻ります。この魔道具を無効化しなしといけないので」

「無効化はやめたほうがいいのでは?」

「どういう意味ですか?」


ダンジョンコアさん・・・殺意はやめてください。

ちびりそうです・。


「無効化すればすぐに気付いて次の手を打つでしょう。なので入った瞬間分かるようにしたほうがいいのでは。でマイワールドを無効化するか逆に作用するようにする。それか地図でこの連中用のキルゾーンに誘導するとか」

「そういうことですね。たしかにそうですね」


そういうとダンジョンコアさんは消えた。


「相談があるんですけどいいですかー」


・・・わたしはダンジョン管理人ではないんだが。


「さっきの人たちが逃げたんでーここのルートがダンジョンコアだとばれたと思うんですよーそれと私の格好もばれたんですよー」


確かにそうだ。しゃべり方があれだが頭は悪くはないと。


「格好に関してはあなたの格好のリビングアーマーの団体をダンジョン中に巡回させればいいんじゃないですか?1区はダンジョンコアがあるから宝箱もなく不人気になるようにしてたんですよね・・・ここから下の階層は12方向とかに分岐してみるとか?それとトラップと隠し通路で道順を掴ませないようにするしかないのでは?」

「おおーなるほどですね。階層が複数に下りていくのはいいかもですねー」


頭はもしや悪いのか・・・そう言うと消えて行った。

ダンジョン管理ってこんなのでいいのか。


初期の目的に従って2区の5層に移動するとしよう。

WEの装備に戻して魔物を避けて2層まで戻ったが何故か人がいる。

避けて1層には出れそうもない。

このまま出ていくのは不自然かな?何もないので不人気な1区だからな。

人がいなくなるのを待つことにするか。

その間に階層主とのゴブリンケンプファーを倒しとくか。

よく考えたらケンプファーって戦士だよな。

ファイターも戦士だよな。

ああ・・・自動翻訳が訳しているのだから本来の言葉の違いは分からないと。

剣と盾装備に変更してゴブリンケンプファーに挑むことにする。

ゴブリンケンプファーはボスエリアに存在した。

短剣を両手に持ち胴に革鎧を装備している。

まず敵の攻撃を避けるのではなく受けるか弾くことで処理しよう。

ゴブリンファイターとは比べ物にならない速さで攻撃を繰り出してくる。

武器の威力は大したことはないようだ。

盾と剣ですべての攻撃を弾く練習をする。

いろんな技巧やフェイントが使われているのではとも思うがよく分からない。

攻撃は完封出来ている。

魔法はともかく剣術についてはどうにかして学ぶ機会を作ったほうがいいのかもしれない。

だが下手に学ぶと正体がバレかねない。本とかで学ぶしかないのか。

盾の武器技能が使えるか試すことにしよう。


(シールドバッシュ)

<シールドバッシュ>


攻撃を仕掛けていたゴブリンケンプファーを吹き飛ばした。

そのまま剣で切り付けたが即死はしない。

ゴブリンケンプファーの攻撃を受け流しながら攻撃を行い止めを刺した。

ほぼなぶり殺しだな。

2層からほぼ人がいなくなったようだ。

そのまま1層に抜け2区に移動する。


<隠蔽>

< 気配遮断>

< 魔力遮断>

< 忍び足>


2区はそこそこ人がいるので呪文を唱え魔物も人も避けて移動する。

2区の2層はジャイアントバットとゴブリンが徘徊している模様だ。

階層ボスはフローボールだ。

2区の3層はジャイアントスパイダーとワイルドドックが徘徊している。

階層ボスもジャイアントスパイダーだ。

2区の4層はジャイアントスコーピオンが徘徊している。

階層ボスはマンティコアだ。

2区の5層はハーピーとフングスが徘徊している。

戦闘をさけて進んできたが5層は人がいない。

魔物は毒持ちだらけだ。5層の階層ボスも毒を与える系なのだろう。

ボス部屋の前の角で宝箱の罠解除道具を取り出す。

先端に鏡が付いている棒を角から出しボス部屋を覗く。

冒険者の姿が見えた。地図に人の反応はないし動くこともない。

・・・石化している。いきなり石化か。ハードル上がりすぎだろ。

鏡の角度を変え魔物を探す。

発見した。

牛のような魔物カトブレパスだ。

これが石化の原因か・・・石化ブレスだったっけ?

それとも目があったら石化だったかな?

ん・・・いま何か光ったような?もしかして。


(ステータス画面)

ハイエルフ 石化中

筋力 120

生命力 110

素早さ 160

器用さ 160

感覚 170

魔力 180

精神力 180


おう・・・落ち着け。

石化解除の呪文はなんだ・・・なんだったっけ?

・・・おおおお・・・体が動かん。


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