表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/520

2-13.追跡

今日は昨日と同じ宿に泊まる。

1泊4銀貨夕食2銀貨朝食1銀貨を払った。

部屋に入り夕食まで休むことにする。

寝たいが寝ると夕食を食べ損ねそうなので寝ないようにする。

昨日はポーションを作ったが今日は作成はやめておこう。


まずは貰ったスクロールだが中身は アイスバースト だった。

これは微妙だな・・・中級で範囲呪文ではあるが発動が術者起点だ。

普通の魔法使いでは敵を引き付けることになるのでタイミングがシビアになる。

私だと使えるけどな。

あの銀色のリビングアーマーの使用する魔法だとすると納得だ。

接近戦をしながら発動すると。

今回はゴーレム相手だったので使わなかったのかな。

後はスクロールの配置場所と落とす可能性がある魔物の配置だが・・・結構多いな。

魔物の名前はないのか。2区から順番で行こうか。

2区は5層の階層ボスだけか。


今日はポーションを錬金術で解凍して使う羽目になったので5個ほど解凍しおく。

機関銃を使ったが弾数が錬金術の修復で元に戻っていなかった。

これも追加してローテーション出来るようにしておこう。

ミニミ機関銃を解凍するが5.56mmだったな。

ただ200発だったので他よりは弾はある。

アサルトライフルと対物ライフルもいっておこう。

特殊部隊用のアサルトライフルにしよう。

サイレンサーが付いてるしレール付きでアタッチメントも後付けできる。

7.62mmだったのでラッキーかもしれない。

マガジンは30発入りが3つか。

対物ライフルは何故か2つあるか両方解凍する。

標準タイプと対空タイプか。12.7mmで10発入りマガジンが2個づつか。

アサルトライフルよりこっちだな。だが2丁しかないのでしょうがない。

後は盾と剣を探す。

よすぎて目立つのはダメなのでLBのレべル制限の一番低いほうから3つずつ選んで錬金術で解凍する。

ついでに同じ条件で短剣も解凍しておく。

MPが結構減っているので今日の検証はここまでにしておく。

夕食を食べてとっとと寝ることにする。


朝起きたら昨日のダメージは残っていなかった。

朝食を食べてダンジョンに向かう。

1つ目の検問はスムーズに通れたが2つ目が少し混んでいた。

まあ初心者が住むエリアがここにあるからしょうがないなと思っていると妙な6人組が身に入った。

全員男で外見は戦士系3人斥候1人魔法使い2人でバランスが取れているように見えるが私に分かる情報がおかしい。

戦士 戦士 戦士 斥候 白魔法使い 職なし なのだ。

職なしだと一般人になるが・・・それに職なし以外の5人に状態異常が付いている。

冒険者ギルド会員ではなく身分証明は羊皮紙だ。羊皮紙を見せた後判定石に触れている。

そのまま1層へ向かうが6人組は職なしが指示をだす以外は無言だ。

貴族が奴隷でもつかっているのかという感じだが身分制度が分からないので何とも言えない。


1層に着いた。6人組は気になるがとりあえず2区の5層にむかう。

妙だ・・・地図情報を見ながら誰にも合わないルートで2区の入り口に移動していたが例の6人組が何故か私に前方にいる。

戦士3人が前衛で職なしと白魔法使いがその後ろで斥候が最後尾だ。

斥候が人がいないルートを選んでいるわけではない。

職なしのリーダーが地図呪文を使えるということか・・・いや・・・探知も使えることになるな。

それだと職なしはおかしいような気がするな。魔法使いでないといけないような。

よく見ると杖を持ってはいるが・・・お腹に抱えるように鞄をかけて左手を入れている。

何らかの魔道具か?6人組はそのまま1区に潜っていく。

少し考え予定を変えることにする。


<隠蔽>

<気配遮断>

<魔力遮断>

<忍び足>


ただのストーカーだな・・・1区でなければ放置なんだが。

まっすぐ不人気の1区に行くのはまともな連中ではないだろう。

・・・よく考えたらわたしもだった・・・悲しい。


少し距離を置いて尾行するが私と全く同じ行動をとっている。

魔物を避けて最短距離を下層に進んでいる。

私と同じ能力を持っているとすれば私の存在に気付いているはずだがそのまま潜って行っている。

距離を追加であける。

念のため罠を探しながら進む。

連中はそのまま10層のボス部屋に到達したがボスは復活していなかった。

連中はそのまま進んでいく。

階層を追加したようだがボス部屋を回避する通路はまだない。

回避通路をさがすそぶりはなかったので明らかに地図魔法を使っているな。


11層に下りると円柱の柱が両脇に並んでいる大きな回廊があった。

そのかなり先で戦闘が行われているようだ。

円柱の陰に隠れながら近づいてみる。

戦士3人と斥候が黒のリビングアーマーと戦っていた。

その後ろで白魔法使いが支援をしておりその後ろに職なしの男がいた。

連携はそうでもないが個々の力量はあるようでかなり押している。

回廊の奥は行き止まりだ。

追加したばかりなのか・・・ダンジョンコアもこの奥なのか。

そう思った瞬間職なし男が叫んだ。


「きたぞ!ダンジョンマスターだ!奴を倒せ!そしてダンジョンコアを破壊しわれらの神にささげるのだ!」


リビングアーマーに紛れて攻撃をかけたダンジョン管理人さんが見えた。

ダンジョン管理人さんが出てくる前に叫んだな。

右には杖を持っているが左手には赤い棒状のものを持っている。

どうやら赤い棒状が魔道具のようだな。

ダンジョンの地図情報や魔物配置だけでなくダンジョン管理人まで分かるのか?

ダンジョンコアを破壊しわれらの神にささげる か・・・思ったよりヤバい奴らだな。

そんな宗教団体があるのか。

まあここのダンジョン管理人はかなり強いし・・・ダンジョンコアさんのハンマーの前には瞬殺だろう。

かなりの時間観察しているがリビングアーマーとダンジョン管理人さんが押されている。

戦士と斥候の動きがよくなっているがリビングアーマーとダンジョン管理人さんの動きに冴えがなくなっている。

もしかすると赤い棒状の魔道具でなにかをしているのか・・・それと何故ダンジョンコアさんは介入しないのだろうか?

ここが抜かれたらダンジョンは終わりだが。

もしかして・・・わたしも戦力に入れてるとか・・・まあここでダンジョンが破壊されたら・・・説教ではすなまいな。

ダンジョン管理人が倒される前に介入するか・・・オールオリハルコンの鎧は錬金術の修復中だから使えない。

そのほかの鎧だと・・・ああ・・・忍者にしとくか。

あの職なしだけをやれば終わりなのではないのかな。

忍者装備に装備変更する。

バフ魔法は探知されそうなのでやめておく。


<縮地><吶喊>


無職の男の後頭部に刀を突き刺すが刺さる前に止まった。シールドか!


「何者だ!なにかがいるぞ!私を守るのだ!」


<スマッシュ>


苦し紛れに技能を使ったら職なし男が吹き飛んで行った。

追撃しようとしたらたまたまそこにいたリビングアーマーの持っていた剣に突き刺さった。あれ?

そのままリビングアーマーたちにめった刺しにされた。あれ?

こちらに向かっていた戦士と斥候の動きが止まった。様子がおかしい。

リビングアーマーも動きを止めている。

ダンジョン管理人さんがリビングアーマーの後ろからこちらを見ている。

なにやってるのこの人。


「いったいなにがどうなっているんだ・・・ここはどこなんだ?」


斥候の男が叫んだ。ほかの男たちも周りをきょろきょろ見ている。


「ダンジョンなのか・・・ダンジョンマスター?くそ!」


そういって斥候の男は10層にむかって走っていく。

それを見たほかの男たちも走って行った。

どうやら操られていたということか?

リビングアーマーも追うことはなかった。

今私の足元にはモザイクが必要なものが転がっている。

とりあえず荷物をさぐるが・・・杖は本当にただの杖だった。

後は赤い棒以外は何もないな。ほかの5人に持たしてしたのか。

赤い棒を拾うとリビングアーマーが話しかけてきた。

ダンジョン管理人さんか。

本当にそっくりなリビングアーマーを作ったんだな。


「どうしてー ずーと見てたんですかー 見捨てられたのかとー 思いましたよー」


・・・声は一緒だが・・・同一人物なのかこいつ?

そこを質問しようとした瞬間ダンジョンコアさんが現れた。

私の手にある赤い棒を見ながら言った。


「どういう経緯かしれないですが・・・ダンジョンを破壊する側に回ったということですか・・・まあいい

でしょう・・・どたまかち割りますか!」


いきなりすさまじい殺気が放たれた。

ハンマーを回しながら近づいてきた。

腰が抜けて座り込んだ。

息が出来ない。

なぜか涙が出てきて前がよく見えない。

鼻水も出てきた。

ダンジョンコアさんの動きがゆっくりに見える。

この世界のことはまだまだよく分からないことだからけだがこれだけは分かる。

俺 いま ここで死ぬんだ・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ