2-8.第1層
人物鑑定では 盾士30レベル に見えるはずだったのでは・・・
メインジョブやセカンドジョブって話はなかったはず。
人物鑑定では か・・・
もしかしたらカードでの技能か?
カードの説明は読んだがなかったような気がする。
ここはどう返すべきか・・・メインジョブ戦士 セカンドジョブ黒魔法使い です。にするか・・・
ダンジョンコアさんの鑑定では
盾士30レベル 戦士41レベル 魔法使い35レベル 斥候33レベル
薬師45レベル 職人45レベル
で人物鑑定では 盾士30レベル に見えるだったはず。
だとするとメインジョブは盾士でないとつじつまが合わない可能性が出てくるな。
メインジョブは盾士でセカンドジョブを戦士にするか・・・
いや・・・アンジェリカさんはメインジョブは聖騎士 セカンドジョブは白魔法使い だ。
聖騎士は騎士と白魔法使いのレベルがある程度以上でなれるのではないと推測される。
騎士は戦士もしくは盾士の上級職ではないか。
メインを近接系にしたらセカンドは支援系や魔法家ににするのが常識とならメインジョブ盾士のセカンドジョブ戦士はまずいかもしれない。ここは正直にいこう。
「わたしのジョブは盾士です。メインジョブやセカンドジョブってなんですか?」
「え・・・メインジョブは今就いているジョブでセカンドはそれ以外の過去就いていたジョブでよく使っているものが設定されます。ハンターギルドカードは全機能があるって話なのでクルーソーさんが知らないのはおかしいですよ?」
そう言って冒険者ギルドカードを操作して見せてきた。
聖騎士 白魔法使い と表示されていた。表示設定がなんとなくわかる。
今のジョブとその次のジョブを表示しているようなので説明通りだ。
自分のハンターギルドカードを出して念じてみた。
(職業表示)
盾士 戦士 魔法使い 斥候 薬師 職人 戦士 侍 黒魔法使い 聖騎士 賢者 黒魔法使い 戦士 白魔法使い 忍者 白魔法使い 斥候 黒魔法使い 黒魔法使い 黒魔法使い
おう・・・バカバカバカ何やってんのハンターギルドカード。
鑑定レベルが私より高いんじゃね?賢者ってなに?
「カード見せてくださいよー」
いきなりアンジェリカさんが覗いてきた。
きゃー。お願いだから表示消えてくれ。
「ほんとですね。盾士ってでてますね。全機能があるって話は嘘なんですかね・・・」
やるじゃんハンターギルドカード。
見なおした。
さん付けに少し近づいたぞ。
表示調整できるかな。最初と最後を表示
(最初と最後を表示)
盾士 黒魔法使い
「設定できるみたいですね。」
これで誤魔化せたな。表示を変えたカードを見せる。
「設定変更出来るんですね。さすがですねー。」
君付けしてあげようハンターギルドカード君。
今後は自己鑑定はハンターギルドカードでするか。
いや・・・ハンターギルドカードをアイテムボックスに収納する。
念じてみる。
(ステータス画面)
ハイエルフ 解放率 1%
筋力 120
生命力 110
素早さ 160
器用さ 160
感覚 170
魔力 180
精神力 180
これは前回と一緒だ。念じ方を変える。
(職業画面)
クルーソー(黒猫武蔵) 1レベル
WE ハイエルフ 118レベル 盾士30レベル 戦士41レベル 魔法使い35レベル 斥候33レベル 薬師45レベル 職人45レベル
LB エルフ 152レベル 戦士152レベル
LB エルフ 98レベル 侍98レベル 黒魔法使い30レベル
LB エルフ 60レベル 聖騎士60レベル 白魔法使い30レベル
LB エルフ 119レベル 賢者119レベル 黒魔法使い30レベル
LB エルフ 121レベル 戦士121レベル 白魔法使い30レベル
LB エルフ 60レベル 忍者60レベル 白魔法使い30レベル 斥候30レベル
PP エルフ 総合レベル368 黒魔法使い60レべル
PP エルフ 総合レベル3 黒魔法使い1レべル
PP エルフ 総合レベル3 黒魔法使い1レべル
つまりやり方が違ってていたと。いつの間にか賢者になってるな。
白黒どっちも使えるから賢者なのかな。
だったらWEの魔法使いは賢者になるのでは?
魔法使いと白魔法使い、黒魔法使いの差は何だろう?
「私が聖騎士、白魔法使いでクルーソーさんが盾士、黒魔法使いなので・・・盾士?盾士?」
今更ですな。まあ盾持ってないしな・・・錬金術で解凍しようにも魔法使い用の大盾だしな。
いや・・・PPにあった騎士が大盾装備だったからあるにはあるか。
「技能が取りたくて盾士をやってたんですよ。」
これで探りを入れよう。技能と職業についての関係や考えが分かるだろう。
「盾士は私もやってました。冒険者の間ではまったく人気はなかったのですが、アルゴラン様がチームで役割分担するを広めてたのと騎士団員が最初盾士をやることから今は少しはいます。盾技能はものすごく有効なんですがどうしても攻撃重視の冒険者が多いんですよね。装備は両手剣で黒魔法を使えるんですよね。二人ではバランスが悪いので潜らずに1層で魔物狩りでいいですかね。」
聖騎士で白魔法 盾士で黒魔法 だとそうなるな。どちらかというと戦闘を避けて潜りたいな。黒魔法の達人と思われても困るので初級しか使えないことを教えとくか。
「黒魔法は初級くらいしか使えないので計算にいれないで欲しい。斥候技能が初級ならあるから潜るのは可能だ。」
「斥候・・・本当ですか?」
これはいけなかったが・・・ただダンジョン移動すれば斥候もってることはバレるしな。
「資源や素材を回収するのに斥候は必須だからね。すべてのことを最低レベルだが出来るようにしている。」
「・・・ハンターギルドの人がなんでもできるというのは本当なんですね。冒険者だと選んだジョブを伸ばすためいろいろ手を出さないのが普通なんです。」
まあそれが普通だな。うまいこと誤魔化せたな。
ハンターギルドのおかげだな。
前方に明かりが見る。やっと1層に着いたらしい。
地図を表示して見ると1層が1部屋しかないが異常に広い。
奥行き十数Km幅も十数kmの楕円状で大きさ形の違う柱が多量にある。
左右に数キロいったところに下層への入り口があり数キロおきに入り口がある。
全部で12個だ。これは全踏破に時間がかかりそうだ。
下り坂が終わった付近に人がたくさんいるようだがなんだろう?
下り坂が終わって1層に入ってわが目を疑った。そこは峡谷があって青空が広がっていた。
木で作った馬防柵のようなものがあり真ん中にはテントがありカウンターでなにかやり取りをしている。右側では冒険者が集まっている。左には小さい子供たちが大人たちに混ざって立っていた。
何故に子供?というか空?地図ではダンジョンのはずだが?
「ここに最初に来られた方はもっと驚かれるんですけどね。この空は天井がそう見えます。幻影魔法だといわれていますがよく分かりません。」
いったい何のために・・・これなら地上でいいんじゃね?
わざわざダンジョンに地上を再現するって?
「真正面にあるのが冒険者ギルドの出張所です。右は臨時でチームを組みたい冒険者があそこで交渉をします。あそこ以外で交渉してはいけないことになっています。まあ強引にチームを組もうとする連中もいますからね。右は荷物持ちや雑用で雇われるの待ってる冒険者たちです。これもあそこ以外での売り込み禁止です。こっちはそうしないと収拾がつきません。」
「どう見ても子供なんだが?」
「ここに来るしかなかったということですね。昔は荷物運びで雇われたのに囮や足止めに使われて死ぬ子供が多かったので規則が出来ました。あの子たちは冒険者ギルドの準会員という扱いです。」
「準会員?」
準会員?規則?
「この規則はアルゴラン様が提案しました。冒険者ギルドの会員を雇って囮や足止めに使えばギルドと敵対することになります。まあそれとアルゴラン様に喧嘩を売ったということにもなりますね。」
・・・もうなにも言うまい。
「今日は様子見なので二人でいいでしょう。荷物持ちはいりませんのこのまま行きましょう。」
そのまま進み柵から外に出て剣を抜く。
様子見にダンジョンに来るまでが異常に長い。
やってられないな。




