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昔からヤバかった②

運「大杖から大盾に装備変更して大盾でパリィですね。左右の肩の後ろに大杖が浮いてるのは詠唱中ということです」

運「何が何だか?」

運「どこがですかね?」

運「突っ込みどころ満載です」

運「ルール的にはどこもおかしくないですが」

運「ええっと・・・まず魔法ってパリィできるんですか?」

運「出来ます」

運「見たことないんですが」

運「条件が厳しいですから。まずは武器に魔法攻撃力があることです。後は普通のパリィと同じですが魔法は速度が速いですからね。そっちの条件はシビアですね」

運「何故に大盾なんですかね?大杖でも出来るのでは」

運「そうです。あの大杖は限界まで耐久力削ってるのではと推測されます。なのでパリィをすると数回で壊れます。それと大盾だとパリィの成功率が高いんです」

運「なるほど。じゃなくてですね。あの浮いてる杖は?」

運「装備変更の仕様ですね」

運「は?」

運「魔法の発動に杖は必須ですが、実は詠唱の開始時と発動時にしか杖持ってるかどうかのチェックはしてないんですね。なので詠唱中は武器を替えてもOKです」

運「それって・・・バグでは?」

運「開発者が仕様と言ってるんで仕様です」

運「杖が肩の後ろに浮いてるんですよ?」

運「それは詠唱中であることを示すサインですね」

運「?」

運「もしあの杖が浮いてないとどう見えます?」

運「ああ・・・なるほど。詠唱中かどうか分からないですね。ということはあれはわざとと言うことですか?」

運「いえ。詠唱中に武器を変更すると当然持っている武器は変わります。でも詠唱中であることを示すサインは詠唱中である限り残ります」

運「やっぱバグでは?」

運「開発者が仕様と言ってるんで仕様です」

運「それより・・・詠唱中にパリィが出来るのはおかしいのでは?」

運「スキルの同時起動は出来ないのでは」

運「無詠唱や短縮詠唱のスキルを使っている時にパリィのスキルは使えないのではってことですよね。通常の詠唱はスキルでなく詠唱です。パリィもスキルでなく手動で行っているのでスキルではないです」

運「・・・」


運「エバ選手アローを4本発射!おっとまたもや魔法攻撃をパリィ」

運「魔法の種類を変えているようですが通じませんね」

運「魔法の強度は装備とレベルで決まるので今弾ける以上初級は全部弾けます。それより速度が早いとか軌道が違う魔法にするべきでしょうね」

運「それにしても黒猫選手詠唱が長いですね」

運「まあ頭の中で違う物語を朗読している訳ですから遅くはなります。もしかしたらとんでもない魔法を詠唱しているのかもしれません」

運「とんでもない?」

運「一撃・・・まあ二撃でとどめを刺すつもりなのでは」

運「こうなると一転エバ選手不利ですね」

運「まあアロー打つだけではどうにもならないことは確かですね。冷静になれば突破する方法はいくらでもありますがね」

運「おっと!エバ選手。黒猫選手に走り出しました」

運「魔法は弾かれる。何らかの魔法を詠唱している。となれば詠唱を妨害するしかないということです・・・悪手ですね」

運「どういうことでしょう?」

運「たぶん見ていれば・・・エバ選手が大杖で殴りかかった瞬間短剣に装備変更して短剣で杖を受けました」

運「おっと大杖も消えました。これで詠唱の妨害には成功しました」

運「ただ重要なことを忘れています」

運「黒猫選手は戦闘スキルも多量に持っていることで有名。と言うことは」

運「そう言っている間にエバ選手に短剣が多量に叩き込まれる、これは短剣のスキルですね」

運「千手攻ですね。二刀流を持ってるんだからある意味当然です」

運「おっと!エバ選手がいきなり消えました」

運「どうしたんでしょうか・・・判定きました。エバ選手強制ログアウトしたとのことです。」

運「ということで黒猫選手決勝に進出です」

運「しかし強制ログアウトとはいったいなんだったんですかね」

運「今来たデータによると・・・葉物が突き刺さることによる恐怖反応の様ですね。この試合は痛感度固定ですから」

運「なるほど。いつもは後衛でかつ痛感度を下げていたと」

運「殴られる覚悟が無いのに対戦に出て来られてもですね」


いきなり敵が消えた。いったいなんだ?

私の勝か?ならいい。

次が本番だ。

くくく・・・マサカドよ。お前に(ry


さて決勝だ。

なんだと・・・マサカドがミスリルの全身鎧だと。

いつもこちらの先を行くなこいつ。

だがぶちのめす。

魔導溶解炉はいただく。


運「さて決勝です」

運「おっと。マサカド選手全身白銀の鎧ですね。それに白い盾に巨大メイス」

運「データによるとこれはすべてミスリルですね」

運「そうなんですか?ミスリルってあるかどうかわからない謎金属ですよね」

運「採取されているのは確認されていました。武器も流通しています。だが全身鎧が確認されたのは初めてです。これは全サーバーで初です」

運「ということはこの分野は日本が先行したと」

運「それは分かりません。隠し持っているのか知れませんからね。ですが表に出たのは最初と言うことです」

運「それに対するのは黒猫選手。革鎧に大剣です。が先ほどの試合を見る通り武器は何を使うかわかりません」

運「おっと何か言ってますね」


「来るのはマリーンと思っていてこの装備にしたんじゃがな」

「お?」


運「どういうことでしょう?」

運「対魔法使い装備ってことですね。ミスリルは物理も魔法も防御が高くなります」


「まあいい。いい試合にしよう」

「おぉ?高みからかたってるんじゃねえぞ。今日がおめえの命日だ。溶解炉は渡さん!」

「くくく・・・出来るもんならやって見ろ」


運「いきなり先ほどの試合を超えるディスり合いから始まりました。生産者っていい人たちと言うのは私のイメージなんですが」

運「そうですね。問題を起こされることは有っても起こすことはないんですがね・・・」

運「ということは関わったことが?」

運「そうです。常識人で礼儀正しい人たちなんですがね・・・まあいいでしょう」

運「え?」

運「ロールプレイってことなら何でもいいんです」

運「え?」

運「黒猫選手大剣のままマサカド選手に突撃」

運「意外ですね」

運「?」

運「武器は替えるかと思いましたが」

運「替えるなら直前で替えるでしょう。情報を出す必要が無いですからね」

運「おおと?今黒猫選手に魔法が発動しましたね」

運「ログによると支援魔法ですね」

運「複数じゃなかったですか?」

運「マジックアップ、スピードアップ、プロテクションアップ、ヒットアップ、アタックアップです」

運「今分かっている全種じゃないですか?それにしても早すぎ」

運「マジックプロテクションアップで全種です。短縮詠唱です」

運「縮地!からの・・・武器変更。これはスマッシュの溜めですね」

運「この武器はなんでしょう?」

運「モーニングスターですね」

運「え!」

運「マサカド選手盾で受けましたが・・・モーニングスターの柄が折れてトゲ付きの球が後頭部に炸裂」

運「これは・・・モーニングスターではないですね。フレイルです。鎖の先にトゲ付きの球が付いているんです。最初から頭を狙ってたんです」

運「スタンが入ったんですかね?黒猫選手ハンマーに装備変更してマサカド選手を滅多打ちです」

運「と言うことは・・・最初まっすぐだったのは?」

運「そう言うギミックでしょう」

運「汚い!あまりに汚い」

運「ルール上はOKなのでOKです。それにギミックのある武器自体は存在しますので」

運「それはそうですけど」

運「おっと。マサカド選手メイスで反撃!ぎりぎり避けた黒猫選手距離を取ります。」

運「距離を取る?畳み掛けるチャンスだったのでは?」

運「直撃すればノックダウンの可能性が高いです。そうなれば終わりです。もしかすると一撃死かも」

運「黒猫選手また少し遠い間合いからフレイルで攻撃。マサカド選手盾を高く上げて受け止めます」

運「間合いを詰めれば反撃を喰らいますのでこれしかないんですが初見でないなら対処されます」

運「またもやフレイルで攻撃。マサカド選手が盾で受けた瞬間フレイルを左手に持ちかえた?右手で持ったウォーハンマーでマサカド選手の足先を攻撃」

運「これも予想してなかったんでしょうか?まともに食らって膝をつきました」

運「そこを狙ってもう一度フレイルで攻撃。これはマサカド選手盾で防ぐ・・・フレイルはダミーです。投げてました。横に回り込んでウォーハンマーで後頭部を強打。これは綺麗に決まりました」

運「黒猫選手フレイルを拾って!おっと。フレイルの先をマサカド選手が握っています。マサカド選手がフレイルを振り回すと黒猫選手吹き飛ばされました」

運「いきなり黒猫選手ピンチ!だがマサカド選手追撃しません」

運「スタンが残っているのか?それとも先ほどの足先への攻撃が効いているのか?」

運「立ち上がった黒猫選手またもや突撃。マサカド選手立てません」

運「何か持ってますね?」

運「これは・・・レイピア?両手持ちですね。データではエストックです」

運「エストック?」

運「両手持ちの刺突専用武器。金属鎧でも貫通可能」

運「マサカド選手盾で弾きます!が弾いたエストックが顔面に突き刺さった!」

運「外を見るスロットに刺さりましたね」

運「黒猫選手そのまま回しながらエストックを押し込んでいきます」

運「会場から悲鳴が上がっています」

運「マサカド選手が武器ごと黒猫選手をメイスで吹き飛ばしました。エストックが折れました」

運「二人とも起こません。おっとマサカド選手が起き上がりましたが膝をついてます」

運「黒猫選手起き上がりました。またもや突撃」

運「マサカド選手も立ち上がり迎え撃つ」

運「急停止した黒猫選手が何かを投げつけました。マサカド選手の足元に絡みつきました。これは?」

運「ポーラですね。おっと。マサカド選手転倒」

運「黒猫選手グレイブを取り出してマサカド選手を滅多打ち」

運「会場からはブーイングが上がっています」

運「黒猫選手がグレイブでマサカド選手の盾を引っかけました」

運「マサカド選手グレイブごと振り回した!」

運「グレイブごと・・・いやグレイブだけ飛んで行った」

運「黒猫選手ハンマーを取り出しマサカド選手の顔に突き刺さった折れたエストックを殴っています」

運「マサカド選手がピクリとも動かない」

運「会場からまたもや悲鳴が上がっています。というか怒号ですね」

運「いやーここまでくるとすがすがしいですね」

運「え?」

運「溶解炉を景品にした甲斐がありました」

運「あまりの発言にドン引きです」


運「勝負付きました。黒猫選手本部門の優勝です」

運「黒猫選手ガッツポーズ。手を振りながらスキップしながら去って行きます」

運「あまりの惨劇に引きました」

運「大丈夫でしょう。他の部門ではこうならないでしょうから」

運「問題はそこじゃねえよ」

煽られた時に昔と同じ返しをしてるよ。

ってことでしたがそもそもその元の話を上げていなかったという落ちでした。

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