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13-8.頭に人参がぶら下がってると言うことはいくら走っても喰えない

まずはストックしてあるアルミを確認。

1mの正方形のアルミが36個積んである。

全部ジュラルミンにしてやんよ。

それにはどの位の比率で亜鉛とマグネシウムと銅を使うかだな。

取りあえず一個だけ魔導溶解炉に突っ込んでみよう。

あとは亜鉛とマグネシウムと銅を・・・アルミの30%ぐらいぶち込んで出来るかどうか調べる。

それは無理か・・・亜鉛と銅がそこまで無いんだよな。1個なら出来るかもだがな・・・


であればその前にさっきたまたま思い出したニッケルクロム鋼ってやつを先に試すか?


いやいや。取りあえずアルミでジュラルミンをやろう。

アルミの1m正方のインゴットをいったんアイテムボックスに入れてそれを魔導溶解炉に入れる。

その後に亜鉛とマグネシウムと銅を適当に入れる。

たぶん数%なんだよ。たぶん・・・まあ入れられる分だけ入れてみる。

亜鉛と銅は使用頻度が高いんだよな。真鍮が亜鉛と銅の合金。弾丸は鉛に真鍮のコーティング。

今の所ほとんど作ってはいないが薬莢自体がが真鍮。

適当に材料を入れたから余った分は横から出てくるはず。

今のうちにその排出口の所に石製の受け皿を作っておこう。

もし追加した添加物の金属が足らなかったらどうなるのか?

作れないのか?

それとも余った分のアルミが出てくる?

まあいい。試してみよう。

スタートボタンをぽちっとな。

・・・今思うに不気味な装置だよなこの魔導溶解炉。

見るたびにメニューが増えていくし・・・は!

日本語表示だよこいつ。翻訳さんが日本語に変換している訳ではない。

むむむ・・・このメニューもしかして私にか見えないとかだったりしてな。

であれば機密保持には都合がいいけど。


しもた。製品をうける型枠を作ってない。

ということで2m*2mで高さ1mの石製の箱を作成。いくらなんでもこれなら溢れないだろう。

よし・・・出てきた。

後はこれを冷えるのを待つのみ。

その間に翼の形状を考えよう。


先程作った木製の翼をそのままジュラルミンにする・・・

なんか捻りが足らんな。

確か昔見たTVで旅客機が滑空すると失う高度に対して進む距離との比が1:10位だった。

あれは旅客機でグライダー飛行させた話だった。

ということは上空1万mまで昇れば100km飛べる。

グライダーだとこの滑空する比率が30や40になる。300や400km進めることになる。

なのであればグライダーを作ればいいって話だが実物を見たことない。もちろん凍結されている航空機の中にグライダーはない。

であれば出来るだけ滑空率がよさそうな飛行機を真似ればいいのかな。

それだと飛行機になってしまう。翼だけで十分だけど・・・

は!

いつから翼だけでいいと決めた?

飛行機でいいのだよ。

て言うか一人乗りのグライダーでいい。

だがグライダーは無いので・・・

それに代わる物・・・

燃費がいいってことで置き替えられえる気がするな。

ということであれば・・・

凍結されているモノ達で選ぶなら輸送機だろうな。

戦闘機は特に燃費が悪いはず。

もしくは・・・・旅客機。

なぜかジェットの旅客機があるんだよな。これは兵器じゃないんだが何故あるのだろう?


おおおお・・・あれだな。

有名な旅客機の模型のシリーズの初号だ。

初号は宣伝を兼ねるので安いんだよ。たしか298円だったような。

民間で銭儲けで運用してるのだからこういう機体の方が燃費とかはいいだろう。

燃費がいいってことが滑空比が良いんだと思われる。

であればこいつだな。翼の形状はこいつを真似る。

で・・・胴体は小さく細く・・・じゃねえな。

形はあまり替えないほうがいいだろう。

この胴体の先端部に脚伸ばして寝るように座った状態になる様に大きさを小さくすればいいのだ。

10分の1くらいでいいか?であれば胴体が縦80cmで横が60cm。

羽の横幅が6mで飛行機の全長が7m。


これでは小さすぎるかな?普通飛行機って大きさどん位だ?

零戦が幅12mで全長9m。F15が幅13mで全長20m。

F-2が幅11mで全長15m。F22が幅13mで全長20m。

であれば幅は12m位でいい。と言うことは5分の1で作ればいい?

こいつはエンジンが4つだがこいつは外すというのか・・・


そもそもそれが間違いだな。グライダー飛行じゃなくてもいい。

浮遊と風流も魔道具を使えば普通に飛べるんじゃ。

となれば・・・まず浮遊と風流の魔法陣をコピーするところから始めよう。

こいつはエンジン4つなので4つで・・・

むむむ・・・

羽根の下にぶら下げる形式だと操作する機構を作らないといかんうえに魔法陣に直で魔力を流し込むのが出来なくなる。

て言うか動力があるのであれば滑空の良いとかは無視でいいな。

無視はまずいのだがそれより優先すべきことがある。

兵器なら搭載量とかも考慮しないといけないが私一人が乗れればいいのでそれは無視。

最優先すべきは速度だな。であれば形状を真似るべきは戦闘機と言うことになる。

戦闘機であればさっきの零戦ってことになるが・・・これは駄目だな。

浮遊はどの形状でもいいが浮遊を使うのであればプロペラ機は難しい。

ジェット機の形状がいいだろう。

翼に乗っけるかぶら下げる方式でもいいが手の届くところに魔法陣を置きたいので胴体にジェットエンジンがある形状がいい。

後は双発であること。単発はなんかあった時にリカバリー出来ないからな。


ということで・・・手っ取り早くF15を真似よう。

いや・・・F22でいいのかもしれん。

後に出来た機体の方が空力とかの性能はいいはずだよな。

このF22は自衛隊が導入するって噂が出たときに出たモデルだったが実際に導入されることはなかった。

メーカーが予測で先走ったってことだ。やっちまったね。

だがその後に新型ヘリコプター護衛艦にF35を付けたプラモデルがあったがこれは大当たりになったからな。

おっと。F14ってのもある。

空母艦載機か・・・そっちの方がいいのかもしれん。

ん・・・F14のなかになんか混ざってるな・・・

お前アニメのロボットに変形するやつだな。

流石にこいつはいらない。て言うか空母艦載機も必要ない。


というかこいつらを直接は凍結されている兵器の中に実際にあるので解凍すればいい。

たしか航空機って軽いはずだよな。

F22は20t。F15は13t。

Ⅰ号戦車3台分じゃん。

て言うことは解凍が出来ない・・・

がー

先ほどの零戦でのテクニックが使えますな。

部品を解凍した瞬間その部品を繋いでいる部品を解凍するか切断する。

F22で挑んでみよう。

ぐーと・・・

あれ?

解凍される面積が異常に少ないような?

もう一度零戦を解凍して消費される魔力を確認する。

確認した後でF22を解凍・・・

明らかに解凍する時間が遅くて魔力の消費が多い。特に魔力は二桁逝くんじゃねというくらい。

・・・F15も逝っておくか。

これも同じく解凍に時間が掛かり魔力消費が多い。

だが二桁と言うほどではない。10倍ほどか?

うむむ・・・技術レベルで解凍の困難さが変わるのか?

そう言えば前にアニメのロボットの解凍が全くできなかったというのがあったような。

零戦は・・・皇紀で00年ってことだった。

が・・・皇紀・・・はて?

たしかニイタカヤマノボレが1941年で昭和16年。その2年前のはず。

であれば昭和14年。つまり1939年。

F15はF15-EXを正式採用した時に50年前って言ってたから1972年。

F22はF15から25年と言われていたので1997年。

33年で10倍で58年で100倍・・・

おおお・・・時間経過に対してその時間の2乗で魔力消費が増えるってことか?

であれば辻褄は合うな。アニメのロボットは相当先の未来ってことだな。

おおう・・・

Ⅰ号戦車ってそれよりかなり古いよな?ってことはそれより新しい戦車の解凍は絶望的じゃね?

むむむ・・・

あれ?

そう言えば前に戦車に搭載されている機銃を多量に解凍した時には時代による差はなかったはずだ。

どういうこと?

開発された時代によるのか?

あれ・・・

対空機銃の20mmバルカン砲のVADSを解凍した時の消費魔力は4割ほど。

VADSは弾薬込みで2t程度。これってかなり時代的には新しいはず。

Ⅰ号戦車は6t程度で・・・

しまった。

Ⅰ号戦車はたしか4人での集団詠唱を行い魔力4割消費だった。比較できんな。


・・・

ジェット戦闘機を解凍するのは難しいようだ。

ということ初心に戻ろう。

先程作ったジュラルミンの様子を見る。

まだ熱々だがもう良いだろう。

型枠を破壊してジュラルミンを取り出す。

板状に切り出しておこう。

厚みは・・・1cmでは厚過ぎかな。

フレームでもそれは重いだろう。表面というか外板は1mm以下でいい。

とはいえ1mmを大剣で切り取るのは流石に歪みそうだな。

必要な分だけその都度ディメンションカッターで切り取って錬金術を使って修正していこう。

F22を真似ようかと思ったがなんだか形状が複雑だ。

ということでF15を真似よう。

F15は幅13mで全長20mで13t。

ここまでの大きさと重さは必要ない。いまジュラルミンが3tほどあるので出来ればそれだけでおぎないたいというかおぎなおう。

まずエンジンは要らない。ここは風流の魔法陣を入れればいい。

ということで風流の魔法陣は二つ要る。

錬金術で風流の魔法陣のコピーを開始する。風流二つの後に浮遊をひとつでいいだろう。


エンジンは二つで3tなのでまずこの分が浮く。

ていうか兵器を搭載しないのだからこの大きさである必要が無い。


むむー

方針を変えて真面目に設計すべきか・・・

滑空能力のグライダー。燃費の旅客機。速度のジェット戦闘機。それらの長所を融合・・・


設計能力がある訳ではないので少しづつ形状を変えて行ってどの位の差が出るか調べていくという工程になる。

いくら時間があっても足らんな。


であればやはりF15を真似るしかないがサイズは替えることにする。

どの程度小さくするか・・・


これは運転席を自分に合わせて作って見てそれに胴体と翼を取り付けていくことにしよう。

脚を伸ばして斜めに座る状態で乗ることにするとして・・・

ぎりぎりに寸法を詰めれば全長は5~6m位。

まずその状態の椅子を作成。椅子を覆う様に円筒状の外板を作り固定する。

この円筒はそのまま絞りながら前に出す。F15ならレーダードームだがそこには自分の脚を収納。

椅子の上はちゃんと全面にキャノピーを入れる。

これは型を作ってガラスを流し込んで作ろう。

F15だと上に開くがさすがにそれは難しい。レール式にして前後にクライドさせる方式にしよう。

むむ?これだと着陸用のタイヤが足の下になってしまうが入らない。

さすがに小さくし過ぎたか。

いや・・・離着陸用のタイヤはいらない。そもそも空港がないじゃろ。

胴体の下に2本のそりを2本左右につけよう。そのそりにはハマコロを取りつける。

そりは胴体から下に飛び出る方式にすれば草原とかであれば着陸できるだろう。

というか着陸する必要ないじゃん。

着陸する寸前でアイテムボックスに回収すればいい。

となるとキャノピーの開閉ができる必要もない気がする。

下側の椅子の前部分を開閉できるようにしておけばいい。

出入りはここから行うことにすればキャノピーは嵌め殺しでいい。

よし・・・運転席の椅子とその周りは一応完成。


キャノピーは石で型枠を作成する。思い切って継ぎ目なしで一枚でいこう。

魔導溶解炉でガラス種を熔かして流し込んで押さえ込む。

余り出来は良くないが何度も作ってやり直す。


むむむ・・・

1枚でキャノピーは流石に無理か・・・

前と後ろは分離して3枚にしよう。型枠を作り直して試作を繰り返す。

よし・・・板ガラスほどではないがまあまあの出来なものが出来た。


おごごご・・・板ガラスやった。

忘れてた。

航空機はいったんここで作業を止めよう。

機首だけは完成。胴体作って翼を付ければ完成。ラダーとエレベータ―もいるのか。


北の領地に移動して魔樹を2cm*3cmで切り出す。

この木材の3cmの面の真ん中に幅1cmで深さ1cmの溝を掘って行く。

ガラスは1m*1mなので枠は1m2cm*1m2cmになる。

木枠は上下に嵌めるものに凹の溝を掘る。

左右に嵌めるものに凸の細工をしてガラスを嵌めて木を嵌め込んでいく。

窓があるのはトイレとシャワーの部屋以外なので・・・46か所。

南北になって一か所に2枚なので184枚。面倒だから200作っておこう。

じゃねえな。

温室を作るって話だった。

高さ5mで40m*40mだったな。

ということは2400枚追加。

ちくちくと作って行こう。終わらない作業など無いのだよ。


・・・は!

意識が飛んでいた。

は!

作業が終わっている。


妖精が来て作業を手伝ってくれた・・・ってことはない。無意識に作業を終わらしたと。

なんか怖いよ。


さて・・・航空機の胴体でも作るか・・・


朝じゃん。

おいしくなーれおいしくなーれおいしくなーれおいしくなーれ


魔法発動<おいしくなーれ>


「いただきます」


さて・・・ということでガラス窓を嵌め込んでいこう。

こいつは家の中で作業するのでアイテムボックスで窓ガラスを運んでいいだろう。

工房に移動して窓ガラスを回収する。


窓には外側に溝があって木製の戸が引き戸で嵌めてある。

内側の下部に窓を閉めた状態で隙間が開かないように幅3cmで深さ1cmの溝を掘る。

上は真ん中はぴっちりと嵌る様に調整して溝を掘る。

その両端は窓枠を斜めに嵌め込めるように余裕を持って掘り込んでいく。

同じ作業を行ってすべての窓にガラス窓を嵌めていく。

作業後窓ガラスをいったん開けて外の鎧戸を開けて窓ガラスを閉める。

はれ・・・

良く考えたら冬以外窓ガラスって要らなくね?

まあいいか。先に準備しておくってことで。

久しぶりに家の中を見て回ったが大広間は暗い。

天井の板に私がライトを掛けていたのだがだいぶ光量が落ちている。

夜はそう暗いとは思わなかったがどういうカラクリだ?

もしかして暗闇でも目が見える私だからということか?

実はみんな暗いと思ってるとかかもしれん。

といってこれは窓を増やしても解決しない。大広間は北側にしか窓がないからな。

おおおお・・・

今何かが天から落ちて来た。

天井に窓ガラスを嵌めればいいんじゃない!

天才か!


天井に窓ガラスを嵌めるとすると・・・そのまま嵌めると雨漏りする。

であれば2階を作って床を無しにするみたいな・・・

工事がめっちゃ大変やな。


むむむ・・・

は!

またなんか降って来た。瓦をガラスにして瓦を支える板に穴開ければいいじゃない。

これなら瓦を入れ替えるだけ。入れ替える時に穴開ければいいからな。


これだ!

ということでもう一度工房に移動。


さて・・・瓦をガラスで作ればいいと言ったがそれは嘘だ。

流石にそれは強度的に問題があるだろう。

まずは同じ大きさの瓦を作成。その瓦の中心部を掘削魔法で円形に削除する。

石壁魔法で型枠を作成する。

ガラス種を魔導溶解炉で溶かして瓦の穴に投入して型枠で押し付ける。

ここは隙間が出来なければいい。

光が通りさえすれば少々の出来の悪さは無視だ。


まずは廊下だけでいい。それも今使っているところだけの南側だけでいい。

なので22ブロック分の88m一列だけでいいだろう。

ということで176枚穴あき瓦を作ってガラスを流し込んでいく。


農地の家の屋根に飛び乗る。

南から4ブロック目廊下の真上部分2枚目の瓦を持ち上げて引っ張り出す。

そこの板に穴を開けた後にアイテムボックスからガラス窓付きの瓦を取り出し上の列の瓦を持ち出し差し込む。

よし・・・太陽光がうまいこと室内に入り込んでいる。ばっちりだな。

後は同じことを繰り返すのみ。


いでぇ!

ケツに激痛が!

なんか刺さってる?

見てみると・・・矢?

矢羽が見える・・・?

どういうこと?

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