13-1.宿題しないとおやつ食べられなくなったような衝撃
「竜人族が管理している祠がある。そこで才能の限界を調べることが出来る」
「どんなふうに?」
「しらん」
「はぁ?」
「私の場合は潜れないと言われたのでな」
「潜れない?なぜに?」
「ダンジョンのようなものに潜るんだそうだ。そこで自分のやりたいこと、ためしたいことを行うとその人物の限界まで急激に成長する。私の様にすで極めているとだめなんだ」
「限界まで成長するのであれば意味はあるのでは?極めていないスキルが限界まで成長するのでしょう?」
「実際には成長はしない。ダンジョンの様なものではあるが本当のダンジョンに入るのではないということだ。例え腕が飛ぼうが足が飛ぼうが死にはしない。というか死んでも構わない。だが一回しか潜れない制限があるしレベルが高いと入れない」
「精神体と言うか心だけでダンジョンアタックするってことですか?」
「しらんんがそうなんだろうな」
あれだあれ。
ダンジョンでいくら戦おうが今の実際のレベルとは関係なく1レベルから成長する。
で・・・ダンジョンから出るとまた1レベルに戻される。
「つまり竜人族に頼めと?」
「頼んでも利用は出来ない」
終了しました。役に立たんがな。
「私が1回分の権利を持ってはいる」
ちくしょう・・・やっぱ土下座か。
「まあ・・・借りを作ることにはなるんだが・・・」
く・・・いきなりハードルを上げ始めた。寝土下座の準備か!
「今は借りといて相手が物を言いやすいようにしたほうがいいだろうな。ということでクルーソーさん。挑んで見るか?」
借りといたほうがいい?相手が物がいいやすい?
「どうした?」
「あ!はい!よろこんで!」
「そうか。だが条件があるぞ」
ち・・・そうきたか。ぬか喜びしてしまった。
「まずはこれは秘密だぞ。人には言うなよ」
は?
「なぜに?」
「話を聞けば何故自分にその権利くれなかったんだって騒ぐやつが出てくるかもしれんだろ」
「そうですね・・・あ!」
ジークさんとルチアさんが聞いてるやん。
「ジークとルチアは無視して良いぞ」
「ほ?」
「生産技術も極めてるとそもそも入れない。ゴーレムや銃だとかは試せない」
「武器・・・それも特定での武器戦闘スキルしか試せない?」
「武器と魔法だな」
なるほど・・・て?ゴーレムは魔法だし?
「でだ・・・頼みがある」
そうきたか・・・餌には人参だ!違う。人参ぶら下げて走らせるんや。
「だがまず・・・その前にレミジオーノの件を片付けてくれ」
「レミジオーノ?」
「さっき来たはずだ。うちの下水関係の責任者だ」
・・・お?
「ええと・・・来ましたけど?」
「だったら聞いただろ?」
「土や砂を材料に焼き固めて水が通る陶器?素晴らしい?セメント灰?とか言ってたような?」
「そうきたか・・・やっぱり人の話聞いてなかったな」
はて?
「クルーソーさんの作った下水道が水がしみ出すというのは本当か?」
「確認しないと分からないですが染みだす可能性は有りますね」
「それだと不味い。染み出さないようにしてくれ」
「ええとですね・・・下水に流れる水は減る。水自体は処理する必要はないとか言っていたんですけど?」
「処理する必要はない?君もそう思うか?」
ええっと?
「どういう意味で?」
「たしかに水が染みだせば処理する下水の量は減るだろう。で・・・その染みだした水は問題ない?」
むむむ・・・
「綺麗になってるはずですよね」
「ではそれをクルーソーさんは飲めるか?」
そう言う意味か・・・細菌やウィルスで飲めない。が・・・そんなこと言ったら再工事だ。
「距離を取れば・・・というか遠くまで染みて行けば飲めるようになるかと」
「土の層がフィルターになって水が綺麗になる。といいたいのか?」
「おおお!そうですね」
「であるとすればだ・・・その水を綺麗にした土はどうなる?」
「汚染されますね」
「その土は地面の深いところにあるから普段は問題かもしれん。だが工事を追加することもあるだろうし・・・時間の経過でその汚染が広がって行くこともありえるだろう」
「ですね・・・」
「ということで追加エリアの下水を染みる壁から染みないようにしてほしい」
「ええっと・・・石壁を張りなおせと?」
「方法は任せる」
であれば石の粉で表面をコーティングで対応しよう。
「それとだ・・・」
まだあるのか。
「地下道にガスと言うか匂いが溜まっているが・・・確かガス抜きはしてないんだよな?」
「そうですね。よく考えたらその先でガスが溜まるというか発生するんだから下水もガス抜き要りますね」
「まったくだな」
く・・・頼んだほうにも責任があると思うぞ。
「なので下水道もガス抜きをしてくれ。それと地下道の出入り口を開けると匂いが一気に噴き出すらしいのでこれもどうにかしてくれ」
「噴き出す?」
「城門の所に下水道に繋がる穴を繋げてるだろ?その蓋をどけると臭いガスが噴き出したそうだ」
「おおお・・・・そう言えば東西南北の城門の左右に縦穴作って石板で蓋してますな。ガスは軽いのでそこに上がって来てるのか・・・」
ベストは新しいガス抜きを作る。だがあまりにも面倒だな。
「であれば・・・城門の横の縦穴は下水と繋がる所に蓋を追加しましょう。で・・・下水のガス抜きはこの前に作った見張り台もどきのガス抜きに繋いでしまえいいでしょう」
「それだと地下のガスが下水道に流れこむだろう。だめだ」
そうかも。
「では・・・今のガス抜きのトンネルの中に下水用のガス抜きトンネルを通しますんで」
「それは駄目じゃぞ」
なんだと?ジーク?何言ってるんだ?
「それだと出口が一緒になるからどちらかにガスが流れ込むぞい」
む?
下水内は下水が流れ込んだときに圧力は増すはず。
地下空間は・・・下水が流れ込む時にその圧がダンジョン側に行く。
その後ガスが発生して圧は増す。その上ガスは軽いのでガス抜きトンネルから抜ける。
のはずだよな?
「それは本当か?ジーク?」
「木炭用や瓦用の窯で煙突を近くに寄せるとそういう現象が起こる」
くそう・・・実際に起こるのであればしょうがないな。
ジークめ・・・よけいなことを。見張り台を追加で作らないといかんじゃないか。
違うか・・・よく考えたら残り3つ作るのは決定事項だった気もする。
「であれば見張り台を・・・というか角の城塞というか防御設備を追加で作るしかないですね」
「そうなるか・・・であればガス抜きのトンネルと見張り台だけを作ってくれ。場所はそうだな。今のが北西なので南東でいい」
「見張り台だけ?」
「そうだ」
「ええっと・・・10m*10mで高さ50mだけ作ればいいってこと?南東だけでいい?防御施設はいらないと?」
「そうだ。そこから先の部分は石工たちにやらせる予定だ。で条件がある」
「お?」
「クルーソーさんが過去作った城壁はすべて結合されているな」
「そうですね」
まあコンクリートの巨大建築物をイメージしてる。というか巨大ダムかもしれない。
「石工の棟梁からクレームが来てな」
「なんですと?」
石工ってなんだ?棟梁?
「あれでは追加工事も修繕も出来んと言われてな。作業を拒否された」
「作業?拒否?」
「城壁にいろんな追加施設を作る話はしただろ。本当はそっちをやってもらう予定だったんだがな」
「穴掘って行くだけですよね?」
「石を積んでいくのが仕事と言うことだな。穴は掘れんと言うことだな」
「おおお・・・石垣積む専門家ってことですね。ていうか地下の下水とガス抜きをやってもらう訳にはいかんですかね?」
「連中は城壁や城塞しか作らん。堀は作るのだろうが下水はしない」
むむ・・・作れる気はするんだがな。
「なので見張り台だけでいいが石を積んで作ってくれ」
「は?」
「下から上まで一体化した石壁では作るなと言うことだ」
「それだと強度が落ちますよ」
「逆にそれしか利点がないということだな」
「ほ?」
「たしかに石工たちの言う通りに追加やメンテを考えればすべて一体であるというのはまずいだろう。それに強度についてもすべて繋がっているのはまずいな」
「どないな理論?」
「城壁を破壊するような攻撃があったときに被害が繋がっている全体に及ぶよな」
「ほんまやな」
たしかに。どこかの角にドーンとやられた場合にすべての壁にひびが入るかもしれない。
「では・・・いまの城壁やり直しますか?」
「いや。それはいい」
「では・・・南東に見張り台を立てる時には・・・石ころを積んでいけと・・・50mは積めない気がするんですけど?」
「別に結合をするなとはいってない。石工たちも石の結合はしているはずだからな。ただ連中は石を割ったり削ったりの方が多いってことだ」
助かった。50mも石を積んだら・・・賽の河原の子供状態だ。
「では・・・1m四方の石を積んでいくって感じでいいですかね?」
「そこは任せる」
「では・・・」
まずは石の確保だ。一瞬ででっち上げる。で竜人族の祠とやらにゴ-だ。
「まて。何処に行く?」
「まずは石を確保に」
「話は終わってないぞ」
「へ?」
「ここまでは下水道の不具合というか修繕だ」
「なるほど・・・祠に行きたければ俺を倒せ的な何かがまだあると・・・」
「バンパイヤ族との間の街道の件があっただろ」
「ルチアさんに振るってやつですよね?」
「そうだ。そのつもりだったが状況が変わってな」
「といいますと?」
「バンパイヤ族とトロール族が街道の工事を始めているらしい」
「ほう?また何故に?だとしても別にかまわないのでは?」
「街道には休憩所なりを整備するのは分かるよな?街道の分岐点まではそれぞれの管轄になるとは思う。その分岐点を押さえたいということだろう」
「その中間の分岐点をこっち押さえたいと?」
「いや。管理はやるから金だけ出せとか言わない限りはどうでもいい。といいたいがもしかしたらものすごい金を生むかもしれないので放置も出来ん。それより問題なのは・・・」
関税を取れば儲かるかもだがそのそもそこを利用する3者で街道作るのであまり意味ないような気がする。
「これが原因で両部族がもめる原因になるとかは避けたい」
はるほど・・・大人だなこいつ。私なら放置だな。
「では・・・街道を私でつくれと?」
く・・・一日で100km作れば4日で終わる。1時間で4km。がんばれば可能なはず。
「作るフリだけでいい」
「どういうカラクリ?」
「こっちも工事始めたぞというメッセージってことだ。話し合いのテーブルに着かないとこっちもやるぞってな」
こっちもやるぞじゃなくてやってるぞになるのでは。
「競争が加速するのでは?」
「そうなったらこっちで押さえるしかない。が・・・こっちが動けばむこうが折れてくるはずだ」
「なぜに?」
「こっちからのルートが一番楽なはずだ。競争で不利と知ればそうなるだろう」
前に見せられた地図ではそうだったかな?
こことバンパイヤ族の直線距離は700km。予定街道地点を結ぶと1000kmだった。
その後にトロール族が加わったのでもしかするとルートは変わったのか?
中間に作る予定の砦の位置とやらの位置によっては変えるかどうかってことか。
「ではその街道の工事のやったふりを先にやりますか?」
「そこまで急ぎじゃない。下水とガス抜きが終わってからでいい」
「では・・・石取りに行って下水の処理からやります。じゃ!」
「頼んだぞ。それからな」
「お?」
「アイテムボックスは使うなよ」
「え?」
「今から私は弓を持ち歩くことにする」
「え?」
「次アイテムボックス使ってるの見たら射るから」
「マジ?」
「マジ」
冗談だよね。
まさかな・・・本気か?
つまりは使わなければいいのだ。
はははー
まずはダッシュで領地の石置き場に移動。
下水の内部は・・・石を粉にして薄くコーティングして防水でいいだろ。
この分の石についてはアイテムボックスで運んでも構わない。要は誰にも見られなきゃいいのだ。
石を粉にするのがひと手間と言うのか面倒だな・・・
出来るだけ小さな石を選んでアイテムボックスに入れて限界まで薄い石壁を作るやり方に挑むとしよう。
その後下水の壁と結合させれば結果同じになるような気がする。
後は積む石の確保。
地上部分は50m。前回は地下部分を50mにした。
今回は地下50mもいらない。下水道は浅いところで地下10mで深いところで11m。
ガスを抜くだけなら10mでいいので地下部分は10mあればいいのだがそれだとバランスが悪いか?
地下10mで地上50m。割合だと2割か・・・地下は20mにしておくか。
だとすると高さ70m分の石がいる。
石は1mの正方形で作るとするとして高さ1mで36個必要。
なので70mで2520個。
まあ確実に足りない。河原に石を拾いに行こう。
じゃねえな。
内側にガス抜きの円筒がいるのだった。
内側の直径が3mの円筒で円筒の外側は階段にしていた。これは同じ作りにするべきだろう。
ここの円筒部分もバラバラのブロックで作らないといかんと・・・むむむ。
外側5mで内側3mのドーナッツ状のを4等分で・・・いや6等分でいいか。
円筒部分は1m正方形換算だと12.56個。
そう言えば補修や追加がどうのこうの言っていた。
であれば階段や見張り台自体は木製にすることにしよう。
ということで石採集祭りだ。
・エルフとドワーフとドワーフ
「なんかやけに素直に食いついたな」
「そうだな・・・竜人族の祠にそんなに興味を引くとは思わなかった」
「それはそうだと思う」
「何故だルチア?」
「本当に適正が分かるなら食いつくのでは?」
「ああ・・・あれな。実は夢占いと同じだぞ」
「おいおいジーク・・・それ竜人族には絶対言うなよ」
「さすがに連中にそんなこということはない。だがおぬしも信じてはいないのだろう?」
「まあな」
「で・・・街道の話はどうする?」
「ん?」
「最初はクルーソーで・・・その後はルチアでやるということかと言うことだ」
「状況次第だな」
「それだとルチアの仕事がなくなるんだがな」
「それに関しては考えてある。石工の連中の作業を手伝ってもらうか・・・追加エリアの建物を建てるのを手伝ってもらうかだな。というかクルーソーさんが街道に興味を示しているのなら街道はクルソーさんに丸投げいいのかもしれん」
「興味?」
「重機とやらを作っていただろ」
「あれは工事用でなく軍事転用を考えているんじゃないのか」
「そうかもな。せっかく作ったのだからと言う理由でそれを活用する仕事を与えるということだ。それで分かるだろう」
「う?」
「あれは作ってない。ダンジョンから出た物と思う」
「どうしてそう思うルチア?」
「ドワーフ王国でも重機の複製は上手くいってない」
「だとするとあれを保有してたことになる。いくらなんでもアイテムボックスにあれは入らないし運び込んだ形跡もない」
「宝箱で持っていたのなら可能」
「宝箱?」
「ああ・・・なるほどな」
「どういうことだ?ジーク」
「ドワーフ王国のダンジョンで重機が出ると言ったがこの重機がそのまま出る訳じゃない」
「ん?」
「宝箱にこの重機が入ってるんじゃ」
「巨大な箱に入っているということではないということだな」
「そうじゃ。持ち運べる小さな箱に入っている。そこから中身を出すということじゃ」
「・・・初耳だな」
「まあドワーフ王国の機密ではある。冒険者なら誰でもしっておるがな」
「ということはその宝箱が超高性能の収納箱だということだな。中身よりそちらの方が価値があるぞ」
「いや。箱はただの箱じゃ」
「それはあり得ないのでは?」
「一度出すとただの箱になる。一度きりの魔法の箱と言うことになる」
「使いきりか・・・」
「それに出すのに結構な魔力がいる。なので普通はドロップしても中身は出さずに売りに出す」
「魔法の鞄も出し入れに魔力がいる。使いきりの魔道具とすれば魔力がいるのは当然だな」
「なのであれはダンジョンのドロップ品」
「なるほど・・・可能性はあるな。ジーク。どうだったんだ?見たんだろ」
「んん・・・作成者はクルーソーになっておったぞ」
「であればドロップ品ではないということだろ」
「そうじゃな。ただ・・・」
「ただ?」
「ルチアの重機を見て作ったにしては出来が違いすぎる・・・どこかであれを見たことがあるんじゃないかと思ってな」
・最高管理人と部下
「何を集まってるんだい?」
「あ・・・主様。ワーニングの最高記録が出ました」
・・・
「クルーソーか・・・順調に増えてるね」
「順調です?仕事が増えて大変なんですけど。それも全部狙ったようにぎりぎりOKです」
「追加は輪栽式農業。高性能溶解炉によるアルミとアラスの作成。重機の改造」
「もし主様の与えたものでなければ一発でアウトでしたね」
「こっちの監視を知ってることはないのにこれは見事だね」
「・・・そういえば農業が監視項目にあるのは何故でしょう?これは問題ないのでは?」
「場合によっては問題ない。なのでいろいろ条件があるだろ」
「どういうことでしょうか?」
「最終的には収穫量が莫大に上がる技術はまずい。その先にいろいろ繋がるからな」
「・・・」
「肥料や農薬の出現はその先に化学物質の作成が続く可能性がある。それと食料に余裕が有り過ぎると文明や文化が著しく向上する。それが戦争や多量生産の方向に行くのは避けたい」
「なるほど。二次災害ということですね」
「最終的にはそうだ。実際には転移者保護だ」
「異世界技術の流出防止ではなく?」
「それもある。すべての技術はこちらの人間が開発したものならいい。だが技術特に農業技術は転移者が命を落とす原因になりやすい」
「金になるから?」
「結局利益を犯すと消されるということを理解できるかだ。鍛冶や医療、薬品は流石にきずくだろうがな」
「農業の利益では皆が得をするのでは?」
「農業はな・・・失敗したら餓えが待ってる。代用や予備がなければ死ぬことになる。なので過去の経験に基づいて最良のこと以外は絶対にやらないということになる。そのやり方に口を出すのは危険だということだよ」
「今回であれば自分の土地であり失敗しても誰も飢えないから殺されることは無いということですね」
「そうなる。農業改革はもし5年成功しても1回失敗したら全ての信用を失う」
「では農業は放置でいいですね」
「化学的に肥料や農薬を作るかしないかぎり」
「では・・・この高性能溶解炉はどうしましょうか?主様が関係していなければ突撃するレベルです」
「あれは苦労したんだよね。あれはオリジナルとと形や性能が違うんだ」
「それで困っているんですが・・・」
「あれのオリジナルはもっと性能がいいんだぞ」
「は?」
「まさに夢の様な溶解炉だった。まあそれにだ・・・あれは枷なんだ」
「は?」
「もしあれを与えなかった場合だ・・・地力で溶鉱炉を作ろうとするだろう」
「それで構わないのでは?あどうやってもあれほどのものは作れないでしょう」
「それだとどうなるってことなんだ」
「?」
「改良に改良を重ねて次から次に溶解炉を作って行くだろう。その技術の積み重ねで毎日数万tの高炉とかが出来上がっていくことになる」
「・・・」
「であの溶解炉があればだ・・・あの溶解炉以外は使わないし作ることもしないだろう。材料さえ集めればあの溶解炉でも相当な量が作れるかもしれん。だが溶解炉の製造技術が発展はしない。それにあの溶鉱炉クルーソーさん以外には使えないからね」




