表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/536

12-13.なんでそこ掘ったのか

取りあえず飯マズとドワーフは無視だ。

部屋に戻って猫さんの食事を準備する。

パンは昨日多量に作ったのでこれでいいよな。


鉄板が私を待っている。


「どこに行くんだ?クルーソー」


なんの用だ?レオノーラ?

鉄板のじゃまをすると鯖折りするぞ?


「女の子たちの鎧はどうする?」


ち・・・めんどくせーなー。


「なに?」

「いえ・・・今すぐ寸法を取りましょう。対象者は集合」

「はい皆さん・・・気を付け。休め」


むむむ・・・通じてない。

こんままの状態で女の子たちを観察。というか・・・地図情報を使って体を3Dマッピング。


「足を肩の幅に合わせる」

「両手を横に伸ばす」

「右足を上げて膝を90度に曲げる」

「逆の脚」

「腕を前に。肘を90度に曲げる」


こんなものか・・・


技能発動<計測>


いきなり技能が!服サイズを測る技能だと・・・いらん。て言うか服なら採寸じゃねえの?

計測・・・人以外の物も図れるということか?なら役に立つのかもしれん。


「で・・・いつできる?」

「何が?」

「鎧だが?」


せやな。


「前が6着で・・・4日だったっけ?まあそう言うことで十数日かその位かな」


いやいやいや・・・それだと錬金術の枠を革鎧に割かないといかんがな。


「ん?全部新調するのか?」

「まあ・・・鎧ですからね」

「使い回せるようにするって言ってなかったか?」


そんなこと言いましたっけ?でも・・・確かにいい意見だな。


「そうですね。それでもいいかも・・・でも次回からかな」


前と同じものなら工法は確立してるのそこまで時間はかからずに作れるだろう。だが今その時間はない。

さて・・・なんかいろいろやらねばならんことが溜まってきた。

魔石の火薬をもう少しばかり揉んで条件出しと言うか作成法の確定と性能評価をしないといかん。

後は・・・

多量に買ったイモや豆ををどうするかだ。

2袋ずつは間違ったような。大豆は油取って家畜の餌って言ってたな。

豆乳や豆腐をつくるか・・・

いやいや。

日本人ってバレますがな。

油取って素直に家畜を育てるか・・・

雑草と大豆かすとミミズで養鶏で目指せ毎日一人卵一個って感じで。

イモはルチアさんが食べてくれるからいいとして・・・

ちがうか。

逆に定期的に買い出しがいる。

ということは植えて育てたほうがいいのか?

というかこいつらっていつ植えていつ収穫になるんだ?

調べないといけない。


そのためにも鉄板をサクサクと組んでいこう。

まくって行くぞ。


溶鉱炉小屋に行って扉を開けて・・・

ひぃぃぃぃ

ちきしょう。

またもやビビった。蜘蛛型ゴーレムマジでやばい。

地下に潜って鉄板や部品の様子をみる。部品はまだまだ熱い。

て言うか部屋もかなり暑い。

さてと・・・

Ⅰ号戦車のバッタもんを組み立てる。その前にアルミの実験しておこう。

組み立て中は溶解炉は要らないからな。

アイテムボックスの中から以前謎だった鉱石を取り出す。


魔導溶解炉を起動する。


「「モード選択 オート マニュアル」」


オートを選択。


「金属 土 木 その他」


金属を選択。


「「鉄 銅 鉛 亜鉛 錫 ニッケル チタン アルミ その他」」


アルミを押して見る。


「「製錬 溶解 鍛造」」


製錬を選択。


「「ボーキサイトを投入してください。合金にしますか?」」


謎鉱石を投入。


このまま製錬。合金にするのは後回しでいい。

キタキタキタ!


どうやら謎鉱石はボーキサイトだった模様。・・・ちびっとだけって可能性もあるのか・・・


おっと危ない。石で鋳物の型を作っておこう。

石壁魔法で台を作ってその上にインゴットが台形になるように三角形の壁を作成。

謎鉱石がすべてアルミになってもこぼれないようにしておく。

これでいい。後は組み立てるだけだが・・・

場所が無いがな。


マジックハンドを使って全鉄板と部品をアイテムボックスに回収する。


溶鉱炉の西側で作業するしかない。

今はこの作業小屋の東側だけを掘り込んでいるが西側も掘り込んでおこう。

溶鉱炉の前側の壁をトンネル魔法で圧縮しながら・・・


おご!


脳天に激痛が!


西と東を分ける壁として4m*8mの石壁を作っていたが横の壁に融合していなかった。

支えていた地面がトンネル魔法でなくなったのでそのまま落ちて来たと。

くそう・・・

普通なら鞭打ちになるぞ。

ゲームのキャラの状態異常には鞭打ちは無いので大丈夫。のはず。

これはこのまま放置して・・・

それはいかん。

西側から空気を取り込んで東から入るのでこの中央部の壁はいる。

いまこの時点で後ろで溶解炉稼働中やからな。

落ちて来た壁はいったん壁魔法を解除して東側の床から一気に天井まで石壁を作成。

空気穴無いじゃん!


今は両端に空気抗だがここは修正しよう。

今作った壁に床下のど真ん中を中心に半径2mの半円部分を掘削魔法でくり抜く。

これで空気の流れが出来るし出入りも可能になる。

後は西側部分の地下部分をトンネル魔法で限界まで圧縮しながら広げていく。

あぶねえ・・・西側の地上部分の石壁をまた落とすところだった。

ここは石壁に作り替えとくか・・・

面倒だな。


こちらは石壁の下部分を少し内側まで残しておく。

ここでサクッとⅠ号戦車のバッタ物をでっち上げよう。

底板を置いて横板を置く。むむむ・・・どうやってくっ付けるか?

普通な溶接なのか?だがここは錬金術で・・・それはいかんか。

錬金術はいまエンジン部分をコピー中。これが無いと蒸気機関の改造が出来ない。

ということで・・・どうするか?

石壁を融合できるんで融合で行けるか?それとも融合は石壁でないと出来ないのか?

「融合」

魔法発動<融合>

おお!いけた。床の鉄板と横の鉄板が融合している。石壁でなくてもいけると・・・

は!

良く考えたら・・・

鉄を材料に壁魔法。つまり鉄壁魔法で鉄板作れたのでは?

今更か。今度挑もう。


逆側の横板も融合それ以外の板も融合。これでシャーシの箱部分は出来た。

後は転輪をどうするか問題。

一番前が駆動輪。これは弄らない。

その次は転輪がばねで固定。その次は2個セットが2つ。で最後の転輪は少し大きめ。

補助輪は3つ。

他の戦車は最後の転輪は地面から浮いているがこいつは地面に接地している。

ここは少し入れ替えよう。駆動輪の次は2個セットの転輪にする。

この転輪を支えるシャフトを1個転輪を抜いた分だけ前にずらして融合。

そこに転輪を支えているアームになる部品をセット。

その部品に板バネで支えられる部品を取り付ける。この部品で2個一の後ろ側の転輪を支える。

シャーシが床置きなので転輪が付けられんがな。

ジャッキでシャーシを持ち上げて木材を差し込む。これで連輪を付けることが出来る。

その後ろ側に同じようにシャフトと部品をセットする。だがこの後ろ側を一番目の転輪と入れ替える。

これで同じ大きさの転輪が4つ続く構造だ。

ホンで持ってこの余った少し大きめの転輪を誘導輪として一番最後に設置することにしよう。

一番後ろ部分は地面から浮いた状態でシャーシに固定。後は補助輪もシャーシに固定。

これでいいはず。後はギアボックスを錬金術で作れば駆動輪を付けられる。


で・・・

エンジンのフレームは出来てるのか?出来てるやん!

全ての錬金術で作っていた物をキャンセルしてエンジンを作っていたからか?

であれば後は錬金術はギアボックスを全力で作成。

後は蒸気を発生させる窯を作らないといけない。円筒のドラム缶の様なものを作ればいいだろう。

それをエンジンの上に置くようにしてパイプをエンジンの吸気口に繋げばいい。

く・・・

錬金術を使わずに作らないとギアボックスがいつまでも完成しないのか・・・


さきほど一瞬考えた鉄壁魔法に挑んでみるか。

まず上から見て直径50cmで厚さが1cmの鉄壁を作成。

なんと・・・

出来た。

魔力の消費は・・・

もともとを見てなかった。

だがいま5割はあるので最悪でも5割。

厚さ1cmで高さ50cmで直径50cmの円筒形の鉄壁を作成。

出来た。消費魔力は1割程度。体積で比べると石壁や土壁の桁違いの魔力消費だが許容範囲だ。

魔力を回復させながら作業を行う。

もう一度厚さ1cmの直径50cmの部品を作成。今度は魔力消費は5%以下。

後はこれを融合で組み立てて缶を作る。

肉厚1cmで直径3cmのパイプを作成。

高さはどの程度行けるのかと言うか高さでどう魔力消費が変わるか見てみよう。

高さが倍になると消費は4倍くらいか・・・

となるとある程度の高さのものを作って融合したほうがいいということになる。

まずエンジンを車体に取り付けて・・・

じゃない。

こいつは4サイクルのはず。なので細工がいる。

内燃機関はまずピストンが降りる時に吸気口を開けて混合ガスを入れる。

その次は吸気も排気も閉めたまま圧縮してピストンが頂点で点火。

その爆発でピストンを押し下げる。これが動力になる。

その後のピストンが上がる時に排気口を開けてガスを排気。

その後は排気口を閉めて吸気口を開けて吸気の頭に戻る。

なので4サイクル。

1爆発で2回転することになり吸気と排気のバルブの操作も2回転に一度。

蒸気エンジンだと・・・

ピストンが頂点の時に吸気を開けて蒸気の力でピストンを押す。

ピストンが下がったら吸気を閉めて排気側を開ける。

これの繰り返し。でいいはず。

吸気口や排気口はカムで動くはずなので・・・

そこら辺を改造しないと・・・

むむむ?

カムの回転を速くしないといけないのか?

となるとギアを作りなおしか?

いや?

カムの形状を弄るか。

クランクが2回転で1回押すのを2回押す様にすればいい。

ここは仕方ないので錬金術でカムの形を修正。


ほよほよーほよほよー


よし・・・

これでいいはず。

後は混合ガスを入れる場所をいったん鉄板で塞ぎ先ほど作ったパイプを繋ぐ。

車体にエンジンをオリジナルと同じ場所に設置する。

後はギアボックスが完成すれば動力関係はそのまま取り付ければ動くようになるはず。

エンジンの上に少し隙間が空くようにL字の鉄板で脚を作って蒸気の缶を設置。

その缶の下に加熱の魔法陣を設置できるように金具を取り付け。

・・・どうやって水入れるねん!

缶の上部に小さい穴を開ける。

で・・・

前に25mm機銃を船体に取り付けていたボルトとナットを取り出す。

ボルトを錬金でコピーするがねじ山を工夫する。

台形になるように・・・

ナットも作成するがぎちぎちに組み合うように作成する。

後は缶に開けた穴も同じように溝を作成。

缶の中に水をナットをボルトを嵌めた後にナットを缶側に閉めこむ。


魔法陣をセット。

魔石を置く場所を作ってねえよ。

魔石を置く場所を作る。

が・・・

まずは手で魔力を送り込む。

なかなか温まらない・・・

生活魔法の過熱を追加で掛けていく。

お・・・

なんかエンジンが廻り出した。

そのまま構わず加熱。

勢いよく蒸気が排気口から出てくるようになりエンジンが勢いよくまわり出した。

思ったよりすんなり回った。


後は水が減った時にどうやって給水するかだな。

タンクの上に同じ大きさのタンクを置く。それを給水用にする。

上下をパイプで繋ぎ途中にバルブを設置。バルブを開けると給水。

それは駄目か。

バルブひねった瞬間給水タンクに高圧蒸気が廻りその勢いで給水タンク内の全部の水が蒸気釜に回ってしまう。

となると・・・

管の上下にバルブを設置。上を開けて管に水を入れる。

上のバルブを閉めて下のバルブを開けるとその管の中身だけが落ちる。

これなら蒸気が一気に抜けて蒸気圧が急激に下がることもないだろう。

となると・・・

上部の水の量が外から分かれば下の釜の水量調節が出来るはずだ。

水面を見るとなると・・・

ガラスってことになるのか。

今まで後回しにしていたがガラスも作らないといけない。

ギアボックスを錬金術で作っている間にガラスの材料を探しに行くとするか。

材料は・・・

ジークさんが珪砂、ソーダ灰、石灰石って言ってたような。

ギアボックスはすぐには出来ないだろうから試走は明日にするとしてガラスの材料探しに行こう。


あわわわ・・・

目の前には途中まで組んだⅠ号戦車もどき。

ここ地下12mやん・・・

どうやってここから出すんだよ・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ