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9-3.いつもと逆をやられる

おっと。忘れていた。


「フェルナンドさんは負傷者とともに移動してください」

「クルーソー様。わたしは同行します。お前たちは負傷者とともに移動してくれ」


ほえ?


「迷宮都市の軍人としてクルーソー様だけを行かせるわけにはまいりません」


そう言うことになるのか・・・

虎一さんとフェルナンドさんとわたしの3人で進むことになることになる。

他の人たちは負傷者の虎之助さんと帰還する。


「お!」


忘れていた。


「どうなされた?」

「虎一さん。さっきの虎二さんの話からすると・・・このまま虎之助さんと虎二さんが帰還するのは問題があるのでは?」

「・・・たしかにそうなるが・・・と言って治療を受けさせない訳にはいかぬ」

「それでしたら先ほど皆さんがおられた救護室に移動させるのはどうでしょう?あそこは下級兵士と徴兵された労働者用なので気づかれないでしょう」


蟻人さんの兵士がそう発言した。むむむ・・・そうだったのか。

虎之助さんと虎二さんは私たちが治療を行った部屋に運ぶことに決まったようだ。一部の兵は走って虎二さんを運んでいる集団に追いついて指示を伝えるように虎一さんが命令を下した。


兵士たちが移動していく。ここからは三人だ。

流石にこの状態はまずいのか。


「ゴーレムを出します。先行させます」


元リビングアーマーのゴーレムを4体出す。

黒魔鉄ゴーレム32体はなしでいいだろう。どうせセイクリッドライトでケリが着く。


「このゴーレムは?今作ったと?」

「いいえ。魔法の鞄から出しました。魔鉄製なのでそこそこ強いです」

「ああ。なるほどな」


そのまま順調に3人で進む。というかこの方向でいいのか?

その敵がどこにいるのかはよく考えれば知らんのだが・・・


「この先に三の丸があるはずだ。その手前の広場で先遣隊が強力なアンテッドにあって大被害を受けたという。そこに行けば!」


おっと!なんか多量になんかいる?地図情報には反応が無い。

地図情報は怪我のレベルで色指定していた!

当然アンテッドは出ねえ!

これは詳細なルール付けを行って表示を行わないといけない。


むむむ・・・


どうルール付けするか?

昔に人は青で魔物は赤・・・違うか。

この前怪我の状態で赤黄青にしたので毎回上書きされているということだ。

とりあえずアンテッドを設定しないといけない。魔物を赤。アンテッドを黄色。人族を青にするか。

それだと怪我の具合が分からんので・・・怪我のランクで青黄赤。それだとかぶるのか・・・


いやいやいや。今はそうでなくて。

まずアンテッドをどうにかしないといかんのか。

ゴーレムで一匹一匹ぶちのめすか。

違う違うそうじゃない。


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>


天井に向け扇状にセイクリッドライトを打ち込む。

光を浴びたアンテッドはそのまま崩れ落ちるように倒れていく。

前回はこの後焼き払ったがどうするか?

指示も何もないしここは地下都市なうえに木造の建物が多いんだよな。

焼くのは止めておこう。辺り一面火の海になりそうだ。

少しばかり待つと私たち以外に動くものがいなくなった。

元アンテッドを慎重に確かめていく。

地図情報が正確であればアンテッドはすべて浄化されているはずだが・・・


ん・・・


何か違和感があるな?

なんだ?

虎一さんとフェルナンドさんも元アンテッドを調査してる。

そうか。武器を奪われたとか言っていたな。ここにいたアンテッドが持っているのかもしれない。

焼き払ったらぶん殴られるところだった。

まあいい。この違和感は・・・!


「蟻人族でない遺体がありますね?虎一さん?ここには蟻人族以外も住んでいたんですかね?」

「いいや。ここは本家の城であり住処だ。商人もここには普通はいれない」

「ということは・・・?」

「ここに異変があったときに先に他の部族が調査に来ているはず。傭兵を雇った部族があるのかもしれん」


なるほど・・・?こことは迷宮都市しか付き合いが無いんじゃなかったっけ?

虎一さんのとこの部族は迷宮都市しか付き合いがない。他の部族はそうではない。ということか?

こちらの武器を奪ったアンテッドが出てこないのそのまま進む。


「そういえばその刀を奪ったアンテッドと言うのはどんあアンテッドか分からないんですかね?」

「私にはわからん」


虎一さんはそう答えた。まあ奪われたことすら知らなかったのでそうなるな。


「先遣隊は白と青の鎧を着た強力なアンテッドに襲われたということですあ・・・もしかするとそのアンテッドかもしれません」


フェルナンドさん情報だが・・・


「何故そのアンテッドだと?」

「そのアンテッドは武器を使用して戦っていたそうです。奪った武器を使っているということであれば可能性があるかと」


ん・・・その理論は分からん。スケルトンは武器持ってるよな。


「アンテッドは生前持っていた武器を使用することがあります。奪って使った言うことであればもともと武器を使っていたことになります」


もともと刀か両手剣を使っていた。なので奪って使った。ということか。

おっと。またいるな。


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>


元アンテッドを見て回るがそれらしきアンテッドはいない。

おっと。またいるな。


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>


元アンテッドを見て回るがそれらしきアンテッドはいない。

おっと。またいるな。


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>


元アンテッドを見て回るがそれらしきアンテッドはいない。

なんか同じことの繰り返しだ。くそう・・・今何時かもわからんな。


また発見。


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>

アンテッドが崩れるように倒れる。もう飽きて来たな。


お!

いた!


白と青の鎧で大刀持ち。


むむむ・・・セイクリッドライトの光を浴びてゆっくりだが動いてるぞこいつ。


「あれですな!」

「そうみたいですね。とどめにセイクリッドライトをぶち込みます」


「セイクリッドライト」

魔法発動<セイクリッドライト>


白と青の鎧の直前にセイクリッドライトを作成する。

これで死ぬはず。というかもともと死んではいるのか。

白と青の鎧はセイクリッドライトを掴んだ。


「ほえ!」


変な声でた。

白と青の鎧はセイクリッドライトを自分の胸に押し当てた。

一体何?自殺?というかもともと死んでる。

白と青の鎧の胸にセイクリッドライトが吸い込まれた。白と青の鎧が腰を落として大刀の鍔に手をかけた。


危機探知!


どういうこっちゃ?セイクリッドライトを吸い込んだ?

とりあえず避けないと!あれ・・・体が動かん。

これは時間がゆっくり流れる・・・人生走馬灯状態!ヤバス!

いきなり元リビングアーマのゴーレムから脇腹にエルボーを喰らった。

ちくせう。いかれたか?それとも強力なリビングアーマー相手なので乗っ取られたか?


武技発動<飛天次元斬>


誰だ?


もしかして虎一さんとか?

振り返ると虎一さんにフェルナンドさんがつき飛ばされていた。

虎一さんの胸から腹にかけて深い傷が入っていた。

と言うことは白と青の鎧が武技を発動したのか?

右を見ると盾とが真っ二つで左腕が肩から切断された元リビングアーマーゴーレムと真っ二つになった元リビングアーマーゴーレムがいた。

残り2体の元リビングアーマーゴーレムが白と青の鎧に切りかかった。

白と青の鎧は信じられない速度で後退して攻撃を躱した。


「フェルナンド!生きてるか?」

「はい!」

「虎一を抱えて撤退しろ!」

「しかし!その腕では!」

「命令だ!」

「は!」


フェルナンドさんが虎一さんを抱えて撤退を開始した。


ガキン!


音につられて前を見ると元リビングアーマーゴーレムが左腕を切り飛ばされていた。

明らかに格上。うちのゴーレムでは力不足なのか?数の力で押しつぶしてやんよ。

魔鉄ゴーレムを32体を追加で投入。


「全方位から連続攻撃!」


これでいけるはず!

あわわわ

魔鉄ゴーレムさんが紙切れのように切り捨てられてますがな。


「敵の行動妨害に専念しろ!」


隙を見て私が切り込むしかないのか。

立ち上がるが体のバランスが悪い。


ん・・・・


おや?


右腕がひじから先有りませんがな?

下を見ると右手のひじから下が落ちてる。


「これこれ。右腕さん。勝手に出かけてはいけません」


えーと・・・

まずなにをしよう?

敵をドつくには右腕がいるんですがね。

それとも魔法でケリを付けるか?


むむむ・・・


まず右腕をくっ付けよう。

右腕を拾って傷跡にくっつける。


無詠唱 (マイナーヒール)*10

魔法発動<マイナーヒール>*10

無詠唱 (ライトヒール)*10

魔法発動<ライトヒール>*10

無詠唱 (ヒール)*10

魔法発動<ヒール>*10

無詠唱 (シリアスヒール)*10

魔法発動<シリアスヒール>*3

無詠唱 (リジェネレイト)*10

魔法発動<リジェネレイト>*3


どうやらくっ付いたようだな。

次はオリハルコンの鎧と大剣に装備を変更する。

戦場を確認するとゴーレムは20体ほどしか戦闘をしていない。

その20体も腕が切り飛ばされたりしているのが大半だ。

オリハルコンで切り合うのは危険か?

となると魔法と言うことになるが・・・


ん?


そういえばこいつセイクリッドライトを吸収したよな?ということはアンテッドではない?

というかアンテッドでなくても吸収する必要はないよな。

それともやはりアンテッドでセイクリッドライトを嫌って消去したということか?

よく分からんがとりあえず動きを止めよう。


「そいつから離れろ!」


武技発動<縮地>

無詠唱 (アイスバースト)

魔法発動<アイスバースト>


とりあえず脚はとめた。これで袋叩きにすれば!


あぶねえじゃ!


いきなり切り払われた。

オリハルコンの大剣で受けるも吹き飛ばされた。

近寄るのは危ないな。


鎧なら電撃が効くかな?


およよよ・・・


氷漬けになった敵の足元が急激に溶けていく。

というか最初は気配も魔力もなかったのに今こいつ魔力が増してきているな?

そんなことがあり得るのか?


武技発動<飛天竜真激>


またもや敵が武技を発動した。

敵の正面にいたゴーレムが5体バラバラに切り刻まれた。

これ・・・あかんやつな。

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