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17.ダンジョンの秘密

「次は技能と魔法にしましょうか・・・まったく使いこなされていないですね。時間がかかりそうなので最後にしましょう。」


こちらの返事をまたず話が進んいく。


「魔物とダンジョンの説明を行いましょうか。魔物とは魔石を体内に持つもの。です。魔石を持たなければ動物、魔石があれば魔物になります。瘴気を貯めこむと魔物になります。」

「瘴気とは生物が殺されたときとかに発生する負のエネルギーです。魔物の以外にもアンデッドを発生させる原因にもなります。そのため魔物は破壊衝動しかないようなものが多いです。」


まあ想定外な設定ではないな。


「魔石を持たないゴブリンやオークとかが存在するということですか?」

善良なゴブリンやオークを虐殺してしまうと言うのはテンプレだしな。

「魔石を持たないゴブリンやオークは存在しません。魔石を持つ魔物になりゴブリン、オークと呼ばれるということです。」


なにから魔物になったのかは聞かないことにしよう。戦えなくなりそうだ。


「次はダンジョンの説明をします。ダンジョンとは地脈を流れる魔力に含まれる瘴気を消し去る装置です。具体的にいうと瘴気から魔物を作成して地脈の魔力から瘴気を抜きます」


ダンジョンコアさんは前に(主様の命により)と言った。

ということはダンジョンは主様とやらが管理している。

主様は転移者に技能を与え支援を行うのでこちかが勝手にいい神様と思っていたと。


「黒猫武蔵様がなにを考えているかはわかります。長くなりますが順を追って説明しましょう」

「昔ここから数千キロ北の中規模の魔力の源泉 吹き出し口ですね に魔導帝国と呼ばれる国がありました。今のヒューマン族とは比較できないほど栄華を極めていたようです。その魔導帝国は生物兵器の開発を行いました。大規模の魔力源泉を手に入れるためそこを守る神龍に挑むためと言われていますがよく分かりません。神龍はいわば神が遣わした戦士ですので何をしようが勝てません。そこら辺のドラゴンとは違います。先ほどの質問に戻りますが動物のドラゴンと魔物のドラゴンは両方存在します。」


ドラゴンはいいやつ悪いやつがいる。神龍さんは別格と。


「勝てなくて焦ったのか彼らはやっちまいました。瘴気を取り込んだ生物兵器に手を出し案の定暴走して魔導帝国は消滅しこの惑星も消滅するところでした。その時に主様が直接介入し瘴気の塊とかした生物兵器を瞬殺しました。この惑星ごと破壊しないよう攻撃したため世界中に瘴気のかけらが飛び散りました。世界中に飛び散った瘴気のかけらのほとんどは主様の聖なる気で隔離されて浄化されています。ですがほんの少し漏れ出す瘴気があります。魔導帝国の跡地には最大の瘴気のかけらがあり魔力の源泉であるため地脈の魔力に瘴気が混ざりこんでいます。そのためダンジョンを瘴気のたまりやすい地に作り地脈の魔力の瘴気を消し去っています。瘴気がたまると魔物やアンデッドが徘徊する死の土地になり自然発生ダンジョンが誕生します。かけらの中には一部隔離が間に合わず自然発生ダンジョンになった場所もあります。」

「瘴気を消費・・・」


経験したことのないプレッシャーが襲ってきた。殺意というやつだ。

場を和ませようと軽くジョークを入れようとしたがすべった。


「何か質問は?」


ダンジョンコアさんはにこやかにだ。

二度とやりません。ごめんなさい。


つまり魔導帝国が魔力の源泉欲しさに生物兵器を作り暴走して自滅。

最高神が介入するが今その後始末をしていると。あくまで主様サイドがそう言っている。


「その事実はヒューマン族には知られているということでしょうか?」

「いえ。このことを知る者はほぼいないでしょう。数千年前の話ですしその時にこの惑星の生物は壊滅的な被害を受けていますので情報の伝達も行われていないでしょう」

「なぜ知らせないのでしょうか?」

「その必要がないからです。過去の先祖の罪なぞ彼らは信じないでしょう。それに惑星を滅ぼすほどの力を作り出すことが可能であることを知らせることにもなります」


多方面からの検証はできないと。

この話に穴はないような気もする。

これは覚えておいて後で地道に検証だな。


「生物兵器を瞬殺できるのであれば最高神様が介入すれば瘴気のかけらは処理できると思うのですが?」

「出来る出来ないでいえば出来ます。ただ主様が直接介入すると惑星の全生物が全滅する可能性があります。実際にその時は主様の介入で壊滅的な被害を与えました」


生物兵器の暴走でなく最高神の介入で被害甚大と。


「ダンジョンを使って地脈中魔力の瘴気を消さないといけない理由は分かりました。なぜ魔物を作るのでしょう?魔力を使って消せるのでは?」

「地脈の魔力を使って瘴気を消すことはほぼ不可能です。全魔力を使っても瘴気の数十分の一も消せません。それに地脈の魔力を使うことはできません。地脈の魔力で生態系は維持されています。ダンジョンの運用は地脈の魔力に含まれる主様の聖気を利用しています。単純に聖気を利用して瘴気を消すこともできますがそれだと瘴気より先に聖気が尽きます。魔物を作り出して瘴気を処理するのは効率的に最善です。」

「その作った魔物はどうするのでしょう?生物が死ねば瘴気を生むのすよね?」

「ダンジョンのある場所によります。ダンジョンを資源として利用する勢力があるのであれば勝手に間引いてくれます。死ねば瘴気を生みますが魔物を作る瘴気のほうがはるかに大きいですしダンジョンだと即回収できます。ダンジョンに挑む勢力がいない場合は魔物を定期的に放出します。その地域の動物魔物に処理してもらうということです。食物連鎖なら瘴気の発生は少なくなります。」


次から次と来るので情報が整理できないな。

といって放置すると次の説明に行かれてしまう。


「このダンジョンは新ダンジョンということでしたが今でも新ダンジョンを作り続けているということですか?」

「いいえ。今回はこの北300kmほどのところにあるダンジョンが機能停止をしたのでこの地に新たにダンジョンを作成しました。そのダンジョンは利用する勢力があったので資源ダンジョンとして稼働していたのですがその利用がなくなったようなのです。そのためダンジョン内に魔物が増え続け魔物の制御が出来なくなり魔物によるダンジョンコアの破壊が行われました。」


ダンジョンコアの破壊つまりダンジョンコアさんを倒す魔物がいるのか!

その魔物はなに?

というかそんな魔物を間引いていた連中って!


「ダンジョンコアさんを倒せるほどの魔物を作成していたということですよね?そんな魔物を間引く連中がいたんですよね?」

「ダンジョンは通常自動で運用されています。今回の新規作成時とかでないと私たちはいません。本来なら状況が変わった時点で設定変更を行うのですが今回はその前にオークによりダンジョンコアが破壊されました。ダンジョンコア自体に戦闘能力はありません。」


ハンマー暴力幼女のダンジョンコアさんとダンジョン自動制御するダンジョンコアは違うと。

まあ実際は天使だしな。


「コアが破壊され機能停止したダンジョンはどうなるのですか?魔物は?」

「ダンジョン構造はそのまま残ります。ダンジョンコアを破壊すると貯まっている瘴気、聖気が一瞬で放出されます。通常はコア破壊者は耐えられませんがそれに耐えた場合魔物は魔王の称号を得ます。魔王が発生しない場合は魔物はそのまま放出されます。魔王がいる場合全魔物はその指揮下で進軍することになります。今回は魔王が発生した模様です。」

「魔王が発生して魔物を指揮して進軍だとそのダンジョンを利用していた勢力とやらは大変なことになるのでは?」

「ダンジョンの間引きに失敗して魔王発生もしくは魔物のスタンピートが起こる。それはダンジョンを利用する以上避けられません。まあヒューマン族ならば先祖の罪を清算したということでしょうか。」


魔物の扱いも酷いがヒューマン族の扱いもかなりだな。


「では技能と魔法の説明にしましょうか?よろしいですか?」


私への説明も同様だ。


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 本文と前書きを入れ替え無断転載対策を実施しています

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