8-16.久しぶりに物作り邁進
ギギギギ・・・・
ゆっくりと振り返ると予想通り薬師ギルドの婆さんがいた。
やっほーい。勘が当たった。冴えてるね。
後ろにはアンジェさんとレオノーラさんと孤児院の女の子たちが6人ほど。
役に立たねえなアンジェとレオノーラ。こういう時には知らせろや・・・
が!
足の甲に杖がめり込む。
「前も言ったと思うんじゃがのう・・・ここの子たち孤児院の子たちはまとめて魔法を教えるという話だったよな?」
「ええっと・・・たしかにアルゴランぐが!」
杖が喉に突き刺さった。
「最近の若い奴は減らず口ばかりじゃのう」
喉を突けば減らず口を叩くこともない。真理ですな。
「まあいい。今日はその話ではない。・・・後で孤児院の子たちにも教えて足並みをそろえろよ」
いで!
眉間を突かれた。
「お前に言うておるのじゃ?分かっているのか?」
「は゛い゛」
「前にこの子らの武器防具の調達を頼んだよな?どうなっておる?」
「中古か何かを買う。調整はこちらでする。でしたよね?」
「そうだ。調達は終わっておるのか?」
「ええと・・・調達はそっちと言う話だったのでは?」
「薬師ギルドで武具の良しあしを判断しろと?調整できるかどうかもか?」
「そうですね」
婆さんならそれ位は出来るんじゃね?
「たわけが!」
言葉とは裏腹に杖で突いてこない。
「いくぞ」
「どこに?」
「買いに行くんじゃ。おぬしに任せると・・・やっときますと言うだけでいつまで経っても先に進まんからな」
何故わかった!まあ買ってくれるので有ればいいか。
「何をやってる?」
「へ?」
「お前が選ぶんじゃ!」
「私が?」
「当たり前じゃろ!」
何故当たり前なのかが分からない。杖で顎を突かないでください。マジで痛いです。
仕方がない。婆さんを先頭にダンジョンエリアに向け移動する。
そういえば初心者エリアに武具の店があるんだったな。
おのれアンジェとレオノーラ。ち・・・目をそらしやがった。
「そう言えば・・・なんでドレス着てるんだ?」
何言ってる婆さん?おおおお・・・昨日からずっとドレスを着ている気がするな。
「これはですね・・・」
そう言えば極秘ってイケメンエルフが言ってたような。
「えーまあそのー」
「ああ。あっちの方を振られたのか。まあよく無事で・・・おまえさんなら大丈夫か」
もしかして危ないって認識はあったのか?まさかな・・・むむむ。
まあいい。そういえば聖水がどうのこうの言っていたはず。どうにか作成方法を聞きだそう。
「そう言えば聖水がどうのこうの言ってましたけど?あれって蟻人さんですよね?」
「聞いておったのか。そうだ。あやつだが・・・詳細は知らん」
「ギルド長にも内緒の案件なんですか・・・」
「いや。詳細はアルゴランも知らんはずじゃ。イルゼは余計なことは言わんからな」
誰やねん?
「イルゼ?」
「お前が案内したんじゃなかったのか?」
・・・チン!
「あの蟻人さん?」
「そうじゃ。あやつは上から言われたこと以外は言わんからな」
「この都市にやってきているということは・・・外交官みたいなものですよね?それでは駄目なのでは?」
「外交官?・・・まあそういう考え方もあるか。連中は身分制度が厳しいらしくてな。イルゼは優秀だったので労働者階級から戦士階級に上がったらしいが・・・危険な伝令についているということらしい。言われたこと以外は言わん」
「身分制度?」
「親の職業に子供もつくということじゃ。人族でいうところの宗教も絡むらしいがの」
ということは女王蟻がいて皆女王の子・・・ではないということだな。
「伝えてきたのは聖水とポーションの購入と白魔法使いの派遣じゃ」
「それって・・・」
「そうじゃな。アンテッドの異常発生じゃろうな」
聖水はアンテッドにぶっかけるということか。
もしかするとゾンビ化を防ぐのにつかうのかもしれん。さすがにこの話だけでは分からんな。
「物を売れなら理由黙ってていいですけど人員を寄越せならそこら辺は説明無いのはあかんのでは?というか領主がキレませんかね?」
「報酬は言い値でと言ったらしいからな。蟻人は希少金属をこちらに卸している。というかここだけに卸すと言うべきかの。魔鉄。ミスリル。アダマンタイト。ジークたち鍛冶連中からみれば超優先客先じゃ。まあそれでうちらが駆り出されるのは・・・都市としてはしょうがないの」
魔鉄。ミスリル。アダマンタイト。バンパイヤでなくこっちに絡むべきだったな。
というかオリハルコンは出てこないな。
「で聖水を薬師ギルドで作ったと」
「なにを言っておる。聖水はうちらでは材料しか作れん。分かっておろう?」
ぐ・・・話からすると瓶とかだけ準備するということか。
「もしや分かっとらんのか?おまえアンテッドに有ったらどうするんじゃ?」
「ええと・・・魔法で一発ですけど」
「アンテッドは魔法耐性が高い。何を使うんじゃ?」
「セイクリッドライトですけど?」
「・・・たしかにそれならそうなるな」
なせか婆さんが黙り無言状態が続く。何かまずったか?
「クルーソーよ。その魔法を使えることは言わん方がいい」
あいた!・・・セイクリッドライトがヤバかったと。
「まあお主には関係ないことじゃが・・・人族の宗教団体の連中はセイクリッド系の魔法を使えるものは神のしもべであるとしている。セイクリッド系も白魔法なんじゃが・・・連中は聖魔法とわざわざ区分して分ける。ここではないがよそだと攫ってでも配下にする」
「ほえ?」
「神のしもべなのだからその団体に所属するのは当然だということじゃな」
「それって普通に人攫いですよね?」
「ここだとそうなるな。よそではそうとも言えんのじゃ。その地域で宗教団体の勢力が強ければそのまま入信じゃ」
「親や親族が文句いわないですかね?」
「おぬしには分からんじゃろうがそれが人間と言うものじゃ」
・・・おう!わたしは見た目はエルフだったな。
「で・・・聖水との関係は?」
「ポーションに使う清らかな水にセイクリッド系の魔法を込めるのじゃ。通常はピュリファイを込める」
・・・込める?
「ピュリファイをエンチャントするってことですかね?」
「そうじゃ。セイクリッドアローやセイクリッドライトならよりうえの聖水になる。エンチャントとピュリファイが使えるのは救護団に少ししかいない。聖水の製造能力に関しては宗団体の連中のほうがはるかに上じゃ」
「と言うことはその人たちに協力を仰いだと」
「いいや。連中は自分の得にならないことは絶対にしない」
「蟻人は超優先客先なんですよね?」
「蟻人が連中の信者になるのであれば協力するじゃろう。でも・・・蟻人に布教するのは不可能だろうしその気もないだろう」
「むむむ・・・でもこの都市の超優先客先ですよね?」
「連中は自分たちはすべてのことに置いて優先されるべきと信じている狂人なんじゃ。でこの都市に来てそれが通じないと知って最初暴れるんじゃ。連中はこの都市に不満があるんじゃが布教のためにここにいる。だから迷宮都市としての協力は望めない。連中は布教対象の冒険者にしか物を売らないし治癒魔法もかけない」
なるほど・・・政教分離はないんだな。
「なるほど。ということは救護団で聖水を作ったということですね」
「いいや。そやつらは今回派遣人員で送り出した。聖水は軍団のストックをそのまま持たせた」
「なるほど・・・なので私に作れるか聞いたんですね」
「そうじゃ」
「作るのを見れば作れそうですね」
「そうか?ということはエンチャントがつかえるんじゃな?」
「まあ・・・職人なんで」
は!・・・しまった。私が思っているエンチャントとここのエンチャントは違うのかもしれんな。
「まあそれはどうでもいい。アルゴランがどうにかするじゃろう」
いいのか?まあいいのであれば・・・それだと聖水の作り方を学べないんだが。
まあそこは隠れて実験してみるか。
ダンジョンエリア手前の初心者が住む商店エリアに到着。
商店街ということか。貧民街・・・という訳でもないか。活気はあるな。
武器の店を見て回る。むむー。防具の店を見て回る。むむむ。
ゴブリン相手ならこれでいいのか?布に骨貼り付けた防具て・・・ゲームかよ。
これだと修理が・・・いいのか。骨が折れたり砕けたりでショックを吸収するのか。
革でなくて布の装備もあるが高いのもあるんだよな。
これは・・・樹脂の様なものを浸み込ませているのか。むむー。
棍棒や素手のゴブリンならこれでOKだが武器を持ったゴブリンファイターとかになるとかなりヤバいんだろうな。
「どうした?ここの店は全部回ったぞ?」
「初級者エリアと言うのがあるんですよね?そっちに行きましょう」
「おいおい・・・ただダンジョンに様子見に行くだけの装備でいいんじゃぞ」
「ここのでは修理が難しいというか使い捨てになります。孤児の子たちで使いまわしていきたいので金属の武器と革鎧が良いのではと」
「そんなものか。ならば移動するぞ。アンジェ・・・では分からないか。レオノーラ案内してくれ」
「初級者も最初はだいたいここら辺で装備をそろえる。そのレベルだと都市に入った南西エリアになる」
ということで移動開始。
「初心者の装備はあんなものなのか?」
婆さんや?私に分かるはずがないだろう?
「最初は魔物の素材をそのまま使った武器や防具が多い。それの次が金属の武器防具か革鎧。それを過ぎると魔物の素材を材料に使った武具になるぜ・・・です」
レオノーラさんが答えてくれた。もともと私への質問ではなかった。よく考えればそうだな。
「金属の鉱石が取れる所もあるんですかね?」
「ある。銅。鉛。鉄。階層が深いしとれる量が少ないがミスリルもあるらしい。だがミスリルゴーレムが出て倒したって話が出たんでな。そちらの話で持ちきりだ」
「鉱山としての利用は少ないということですか?」
「金属が欲しければその金属の武器を持つ敵を倒せばいいことだからな。魔物がうろうろする中で鉱石を張るのは大変だろ?それにあれってほとんどが石なんだろ?ミスリル以外は割が合わないので初級者が少しやるくらいかな」
「掘るのが大変で割が合わない・・・だからミスリルゴーレムが話題なんですね」
「それもあるんだが・・・合同でミスリルゴーレムを倒した連中が報酬の分配で揉めてるってことで話題なんだ」
ほほーん。まあ世の中そんなものだよな。あれ・・・どこかで聞いた話様な・・・気のせいか。
迷宮都市内の武器防具屋を見て回るが・・・金属の武器や防具。革鎧。すべて店が違うのか。
めんどくさいな。
というより・・・思ったより性能が悪い。
煉獄ダンジョンのある都市で敵から剥ぎ取った武具は今思えばそこそこだったということか。
値段は・・・よく分からん。
ただゴブリンの魔石で銅貨数枚と言うことを考えれば・・・もしこの都市に金無し装備無しで来たらここで買い物するのは数年かかるだろうな。どっちにしてもレベルは1だけどな。
武器は手持ちの中からどうにかしよう。鎧は金属鎧は重過ぎるか・・・といっていい感じの革装備はない。
「武器は私の手持ちでどうにかしましょう。もうちょっといい感じの革鎧の店有りませんかね?」
「おおお?・・・これ以上だと・・・高級店になる。オーダーになるんだよな・・・」
「では・・・素材の革を売ってる・・・」
お!そういえば五眼猿の皮が多量にあるな。いい感じのもないし作るか。
「皮は私のストックがあるんで・・・作ります」
「はお?」
「職人なんで」
婆さんが連れてきた女子は6人。じーとみてサイズを頭に焼き付ける。
エルフ娘でよかったね。男だったら通報されてる。
「ここまでひっぱておいて・・・まだ時間をかけるというのか?」
・・・婆さんが激オコ寸前だな。めんどくさいな。
「安全にかかわることなんで」
「・・・たしかにそれならそうなるな・・・わかった。じゃが期限をきらしてもらう。5日じゃ」
「了解です」
錬金術の前では5日なぞ永久のようなものですな。
みなでぞろぞろと農地エリアに移動する。
五眼猿の皮は北の拠点の家の周りで蟹の甲羅と一緒に干していたな。回収しに行こう。
おや・・・ない。家の中にもない。見張り台の土台を倉庫にしていたな・・・こっちか。
あった・・・が?一枚だけだな?それも・・・塩が塗りこんである。
「ぴーちゃん様がゴーレムに命じて作業させておりましたな」
おう!・・・すけさん・・・後ろに立つなと・・・腰が抜けそうだ。
「ぴ-ちゃんが?塩?」
「そうですな」
「ぴよぴよ」
お・・・ぴーちゃん登場。というか・・・雀ってぴよぴよなん?
「革工場を見学して再現したそうですじゃ」
工場見学?雀が?
「職人がそうしていたということか・・・塩?」
ゲームでは・・皮剥いで謎の液につけて・・・しもた。
謎の液の正体が・・・私もこっそり工場見学に行くしかないのか。ピンチ。5日しかないぞ。
「ぴよぴよ」
「皮を塩につけんで寝かして洗浄。裏を削って液に付け込んだ後洗浄後乾燥だそうです。液はこの葉を使って作るようですな」
ぴーちゃんが葉を咥えている。これはいったい?食ってみろと?
もぐもぐ・・・えれえれ。
渋すぎで全リバース。
「アイテムボックスに多量に採ってあるそうですじゃ」
むむむ・・・まあ謎液の謎は解明したのでいいのか。
「塩はなんだろう?」
「たぶん腐敗防止ですな」
「知ってるのかすけさん?」
「魔法のスクロール作成もしておったからですな。皮の処理はしていませんが見学には頻繁に言っておりましたな」
「・・・皮が腐らないように塩につけると言うことか。この葉は?」
「皮紙まで作った状態て納入されたので詳細は分からんのですが・・・腐敗防止で塩付けはあっておりますな。脂が腐って行くので脂の層を排除。その後はの処理は製品によってまた違いますな」
なるほどな。何故にぴーちゃんが革の細工をやろうとしていたのかは分からんが都合がいいのでOKだ。
皮から脂の層を取り除くのをどうするかだが・・・ん?そんな層はないような?
そう言えば前に炸薬を作る際に脂は錬金術で剥ぎ取ったのだったな。
となると塩を洗い流してぴーちゃんが集めた葉で作った液につけとけばいいということだな。
石で大き目のバケツを作り塩につけてある皮を洗う。
汚れを落とした時に出た塩水は・・・錬金術で塩を抽出。水は外にまく。
葉をすりつぶして付け込む液を作成して今作った石のバケツに入れる。
ここに洗った皮を・・・その前に毛は剃っておくのか?
今着ている革鎧が・・・おっとまだドレスだった。革鎧に着替えておこう。
こいつは毛が無いので剃るのが正解だろうな。すべての毛を剃る。毛は回収してこれで糸を作ろう。
皮をバケツに付け込む。ここで何日浸けるか何か月なのかは分からんが・・・
くくくそこは錬金術でどうにでもなりますな。
他の五眼猿の皮も・・・やめておこう。とりあえず1着作ってからにしよう。
1着作れば後は錬金術でコピーすればいい。
というか他の五眼猿の皮はどこにあるんだ?アイテムボックス内に甲羅と一緒に入っていた。
いつ入れったっけ?覚えがないな。というかこの塩はどこから?
葉っぱはどうやってアイテムボックスに入れたんだ?
「ぴーちゃん様は自分が出し入れしたと言われておりますな」
そうなんだ・・・おっと。いい時間だな。一旦帰って夕飯の準備をしないと。
石のバケツをアイテムボックスに格納する。
加速を使って農地を爆走する。久しぶりの爆走だな。
いつものように夕食の準備を行う。もはや目をつぶっても出来るな。
夕食後部屋に籠って皮の浸漬時間を加速して様子を見るが・・・
数日では変わらない気が。よく分からんな。
とりあえず1週間、2週間、・・・おっと子猫が起きた。食事をてんこ盛りに食べさせて寝かしつける。
3週間、4週間・・・変わらないような。しまった。乾燥させないといけないのか?
定期時間ごとにサンプルをとって置けばよかった。
まあいい。今からそうしていこう。4週の時点で一個部品を作る。
次の部品は5週、その次は6週と言うようにする。今回は4週間で一部を切り取り乾燥処理を行おう。
と言う前にデザインはどうするか?アイテムボックスに入ってい革鎧を解凍して手本にするか?
それとも今日店で見た革鎧にするか?
違った。技能と言う意味でいえば過去作ったデザインの革鎧以外は作るのは難しい。
何かを真似て作るならそれをいったんバラバラにして同じものを作らないとレシピとして登録されないだろう。
となると今私が来ている革鎧をベースにしないといけない。
この革鎧は全体のデザインはヘリからロープで降下して強襲する特殊部隊のようになっている。
まあたまたま持っていた資料がそれだったというだけの話なんだが。これのコピーにするか。
成長も考えて調節できるようにするか?それだと使いまわせるようにできるな。
むむむ・・・それは次の課題にしよう。まずは今着ている革鎧の簡易板で一着作る。
この鎧はあちらこちらにミスリルの板で補強をしているが・・・今回これはオミットするしかない。
こっそり黒魔鉄で補強を入れるか・・・むむむ。それだと重くなるか。
頭だけに黒魔鉄で補強を入れることにしよう。
で大きさは6人の女の子のうちの・・・違うな。
まずは1着私用に作成だな。それで使えるか確かめないといけない。
もし満足いく性能が出なければ何度でも再作成していかねばならん。
革鎧を脱いで手本にする。まず靴の分の皮を浸けてある分から切り取って乾燥させる。
次に錬金術で1週時間を追加してズボンの分を切り取り乾燥。
次に錬金術で1週時間を追加して腕の分を切り取り乾燥。
これは左右の腕だけが繋がっているだけの部分。
何故腕と胴の部分を分けたのだろうか?覚えてないな。
次に錬金術で1週時間を追加して胴の分を切り取り乾燥。
次に錬金術で1週時間を追加して頭の分を切り取り乾燥。
錬金術での乾燥は時間は加速するがあまり早くしないようにする。乾燥している間に糸を作っておこう。
さっき刈り取った毛をよって糸を作るか・・・あれ・・なんか違う。これだと毛糸になるのか。
こうやってよって糸にするのは綿とか絹のやりかたになるのか。
むむむ・・・糸はあるのか?アイテムボックスを探すと結構多量に出て来た。
WEで革製品作成や布製品作成で多量に作っていたからな。錬金術で解凍しておく。
五眼猿の毛はこのままよって行って毛糸に・・・むむむ。なんか布状になっていくな。
ついでだ。このまシート状にして革鎧の内側に入れ込んで吸収材として使おう。
ねりねりもみもみ・・・毛が互いに絡んでシート状になるようにしていく。
オリジナルはポケットを多量につくりこんでいるが今回はこれは作らずシート状の毛の塊を入れ込む。
これで縫って仕上げていく。
頭の防具も作りミスリルの代わりに黒魔鉄で補強。フェイスガードも黒魔鉄。
いつもは付け忘れるがこの革鎧もフェイスガードはある。
首回りも同じく黒魔鉄で補強を入れる。ついでだからブレストプレートをつけておくか・・・
むむむ・・・やはりやめよう。
よし・・・出来た。後は寝て明日テストだ。あれ・・・なんか東の空が明るいような気がする。




