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16.今さらの説明会

全層のボスと戦いながら検証を行う。

魔石と武具の回収も行う。

リビングアーマーの両手剣、大盾、鎧も回収できたのにはびっくりだ。

材質も魔鉄のようなので大当たりだ。

技能で分かったことは

・攻撃魔法はアロー系しか使えない。

・白魔法は初級しか使えない。

・武器技能はスラッシュ、中段回転斬、下段回転斬、縮地しか使えない。

・両手武器を片手に持つ片手武器技能は使える。右手に両手剣、左手に刀の二刀流も使える。

・右手に両手剣、左手に刀で同時にスラッシュが使える。

初級だけだが技能、魔法の同時起動でなんとか戦える。

数の暴力というやつだ。誰も見ていなければだな。

人目のあるところではもちろんアウトだろう。

魔法使える人なら誰でも出来るとかなら別だが。

人外として排除されるというテンプレだな。


最後のボスを倒し扉を開けると白い部屋に繋がっていた。

ボス行脚は終わりだ。

ダンジョンコアさんにこの世界の説明とかをしてもらえるだろうか?

とっとと出ていけという可能性もあるが。

白い部屋にはダンジョンコアさんが待っていた。


「ありがとうございます。やっとダンジョンを本来の形で立ち上げることができます。主様からこの世界についての説明を行うよう仰せつかっております。お聞きになりますか?」

「おねがいします」


即答だ。

何気にディスられてるが説明してもらわないと困る。

主様の命でなければ説明しない気満々だな。


「この世界は黒猫武蔵様の知識にある剣と魔法の世界です。政治形態はそちらの世界でいう中世?ですか、その認識であっています。」

「次に転移者についての情報ですが、」


ざっくりすぎないですかダンジョンコアさん!


「いろんな世界からたまに落ちてこられます。気圧、重力、大気組成がだいたい同じでないと落ちてこれないのでヒューマン族の方がほとんどです。ヒューマン族とは人族、エルフ族、ドワーフ族、小人族、獣人族、とうの総称になります。」

「黒猫武蔵様は地球から落ちてこられたということですがその地球から落ちてこられた方は過去数人しかいません。違う地球の方なら結構います。パラレルワールドというやつです。この概念を知っておられるので説明が早いですね。」


はしょりまくりだ・・・ヤバイな・・・嫌われてるのか?

このままではいかん。質問して流れを変えよう。


「質問いいですか?ダンジョンコアさん」

「はい。いつでも承ります」


説明はざっくりではしょる。

が質問は受け付けると。

マジで気を付けないと重要な情報を聞き漏らしてしまう可能性があるな。


「最上位管理神様から私がいた座標と時間は分からないと教えられました。私の地球とパラレルワールドの地球の存在が分かるのは何故でしょう?」

「転移者が落ちてきた元の世界を調べることは禁じられていますしその必要もありません。過去黒猫武蔵様と同じ状況で落ちてきた転移者が地球から落ちてきたこと、黒猫武蔵様の持っている情報から地球から落ちてきたことが確認できます。パラレルワールドの地球については落ちてくる状況が違うのに地球から落ちて来た方がいらっしゃいます。詳細を聞けば違う地球だということが分かるということです」


説明に矛盾はないような・・・「調べることは禁じられていますしその必要もありません」は突っ込まないほうがいいのだろうな。


「では説明の続きよろしいですか?」

「はい。お願いします」

「黒猫武蔵様のおられた地球が一番この世界から遠いと推測されています。なぜなら黒猫武蔵様のおられた地球からの転移者が異常に技能を受け取る容量が多いからです。たとえは違いますが位置エネルギーが運動エネルギーに変わるという説明でお分かりでしょうか。」

「この落ちる上下に優劣があるというわけではありません。黒猫武蔵様がこの世界から昇って元の世界に戻ることは不可能です。ただしこの世界から落ちて行った先に黒猫武蔵様の世界があると考えられています。過去にこの世界から落ちた後、この世界に落ちた実例があります。」


異世界への落下を自力で引き起こせるなら異世界を自由に移動できる可能性があると。


「この世界の説明としては以上ですが何か質問はありますか?」


はしょりレベルが高いよダンジョンコアさん。震えるな。どうしよう・・・


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