表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/536

7-2.軽慮浅謀

魔鉄ゴーレムを32体に囲まれ農地の家に移動する。

よく考えたら農地の家に帰るのは非常にまずいな。

もし襲撃されたら女の子たちを巻き添えにしちゃうじゃん。なんでここにしたんだろ?

拠点からアイアンゴーレムを30体呼び出し護衛を水増しする。

そう言えばこいつらは鋼に変換済みで目下黒魔鉄に変換中だった。

アイテムボックスを確認すると10体黒魔鉄に変換が終わっていた。

呼び出したゴーレムと入れ替えて黒魔鉄化を開始する。

農地の家で少し休むことにしよう。やることはないはず・・・

パン生地が出来上がっているようだ.

パンを焼くことにしよう。考えるに魔法の鞄に入れて置くのであれば毎日焼く必要はないな。

明日から数日分ずつ焼くか・・・違うか。まとめて焼く利点はないのか。

パンを焼いてから自分の部屋で休憩する。


今日の戦いの反省をするか。最近魔法の習得に力を入れていたのが裏目に出た。

最初の魔法での攻撃で敵の4人のうちの3人は無効化出来た。これはいい。

勇者ダイゴは魔法を弾いていた。

魔法を弾くのであれば物理で殴るしかないがバフ魔法気功術全乗せの武器技能発動で少しめり込む程度。

勇者ダイゴは最初の謎の宣誓以外で魔法も武器技能も使わなかった。

もし使われていたらかなりヤバかったということだ。

もしかするとそのためのあの3人だったということか。

となると最初にあの3人を無力化出来たのは幸運だったな。

こちらはオリハルコンの大剣をつかったのでこれが私にとっての物理での最大火力と言うことになる。

となると剣術や武器技能のレベルを上げるしかない。

違うか・・・勇者の装備がオリハルコンより上の素材だった可能性もある。

ん・・・イエメンエルフは魔鉄で勇者の鎧を切り裂いていたな。

むむむ・・・単純に腕なのか。勇者の装備をどうにか回収して調べないと分からんな。

といって自分の剣術や武器技能の上達には時間がかかる。

ミスリルを入手予定だが武装の大幅の強化は難しい。

となるとゴーレムと言うことになるが魔鉄とミスリムを切り裂く敵だとどうにもならん。

いかんな・・・なにこの手詰まり感。

被害を無視してゴーレムを突っ込ませるべきか。

成長するゴーレムだという話だったのでそれはもったいない。

おおお・・・飛び道具で飽和攻撃でいいのか。投石用の球を多量に準備していたのだった。

まあ今回投石ではダメージは与えられない可能性が高いが。

ゴーレムに槍を追加するにするか。今回のような場合は槍を投げるか間合いを取って攻撃。

元リビングアーマーゴーレム4体と黒魔鉄ゴーレム32体は大盾に大剣装備だがこれに槍を追加しよう。

盾を改造して大剣と槍を取り付けられるようにする。

投石用のポーチを作って球を持ち運べるようにもしよう。

威力のことを考えると鉄や魔鉄がいいのか・・・回収の手間を考えたら石でいいのか。

今黒魔鉄に変更中の拠点防御用ゴーレムも同じ装備にするか。

いま長剣と槍装備なのでこっちは盾を追加する。

こいつらの槍は先端以外が木製なので・・・あれ?全て金属になっているな?

先端だけが金属なのは拠点防御用のストーンゴーレムの装備だった。

ストーンゴーレムの装備はどうするか・・・同じにして槍もすべて金属製にするか。

16800体に大盾と槍・・・

どっちにしても鉄が足らない。一度掘りに行くしかないが・・・猫さんにしばかれるんだよな。

そういえば全力動作を命じるとゴーレムは出力が上がるな。

たぶんその分魔力が減って行くと思われるが今回の場合は有りだな。

普通のゴーレムは魔石ありで運用されているという話だった。

デーモンの魔石が多量にあるので実験してみるか。

魔石を薄く加工してゴーレムに貼り付けて通常状態での出力が上がるかどうか?

全力状態での出力も上がるかもしれない。

明日はゴーレムと魔石の実験をして鉄鉱石でも掘りに行くか。

おお・・・大事なことを忘れていた。命を狙われているのだった。連中は何者だ?

それに勇者ダイゴって・・・もしかして日本人じゃね?

となると転移者か転生者で最高管理者から特典を貰ったということか?

それだとするとあの戦闘能力は分かるが・・・

最高管理者が私の命を狙ってるとか・・・はないか。そんな面倒なことはしないだろう。


およ・・・誰か来たな?誰だ?

レオノーラさんとアンジェさんか・・・何しに来た?


「なんのようで?」

「チョーク買って来いって言ったよな?」


チョーク・・・おおお。そういえば頼んだ気もするな。


「このゴーレムたちはなんですか?」


ん・・・いつもは無手の大きさが小さいストーンゴーレムが40体だが今は黒魔鉄ゴーレムが騎乗で32体と拠点防御用ゴーレムが騎乗で30体なので目立つことは目立つな。


「こっちの32体は私の護衛です。こっちの30体はここの護衛の追加です。30体の方はここに駐在させようかと思っています」


女の子たちを集めて読み書きの学習を開始する。講師はレオノーラさんとアンジェさんで私は見学だ。

黒板に文字を書くとまずは記号として認識される。だがすぐに読み方の日本語に変換される。

これは厄介だな。文字を覚えるのは難しそうだな。

アンジェさんに頼んで数字を書いてもらうがこれもすぐに変換される。まいった。

だが数値は根性で覚えよう。

木材を取り出し文字と数字を書いてもらう。これは教室に常時飾っておくようにしよう。

数字を根性で覚える。まず数字と思わず図形として認識する。

その後数字として認識し翻訳君に変換させる。これを繰り返し数字を覚えていく。

集中していたせいかかなりの時間が掛かったがなんとか数字は分かるようになった。

そろそろ夕食の準備をしないと。


ん・・・また誰かが来た。

お?イケメンエルフじゃん。


「取り調べを行ったので今のところの結果を伝えに来た」


取り調べ?


「勇者一行だ」


おお・・・そうだったな。


「連中の狙いは迷宮都市の防御力。つまり兵士のようだ」


何言ってんのこいつ?


「明らかに私を狙ってきたんですけど」

「4人の中の短剣持ちの男が言っていることによるとだ・・・3人は勇者に雇われた形になっているようだが実際には勇者も指示を受けて動いている。でだ・・・この都市に協力者がいてそいつの指示で君を襲ったようだな」



「君の拠点で戦闘を行えば迷宮都市から援軍が行く。この援軍をすべて各個撃破する。最終的には兵団の長、魔法兵団の長、救護団の長すべてと私を殺害する予定だったようだな」

「いくらなんでもそれは無茶じゃね?」

「送り込んだ連中は出居ると判断したのかもしれんし・・・すこしでも被害が出ればよかったのかもしれん。君を襲ってこちらの援軍を各個撃破はいい作戦だな。たしかにその状況ではこちらは兵力の逐次投入を行っただろうからな」

「わたしは撒き餌ということですね。それは迷惑な話ですね」

「まあこちらはそれで助かったがな」

「助かった?」

「魔鉄とミスリルの盾を切り裂く攻撃力。君の全力の滅多打ちを受けても耐えられる防御力。もし連中がこちらで騒動を起こして門番や巡回の兵士を襲っていたら被害が甚大だった可能性があったからな」

「ああ・・・兵士を狙ってゲリラ戦とかやられたら被害が出たでしょうね。たしかに攻撃力と防御力はあったんで」

「まあそういうことだ。狙いは君ではなかったが警戒は続けたほうがいいだろう。襲撃はないとは思うがねんのためだ」

「襲撃はない?」

「襲う兵力があれば同時に投入してただろうし・・・もしいてもあれを超える能力があるとは思えん」

「ああ・・・なるほどですね。了解しました」


あんなのが何人もいてたまるかということだな。

それだけ言うとイケメンエルフは帰って行った。

夕食を作ってみんなで食べる。今日はとっとと寝よう。おやすみなさい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ