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お茶にまつわる話【紅茶】

作者: 籐仙日々人

ちょっとばかし、作品制作に煮詰まっていますので書いてみました

なのに、気のままに書いていたら、辻褄が会わなくて四苦八苦。

『紅茶』をリーフで淹れる人は、どれくらいいるだろうか?

いや、んー、あまり、いないだろう事は想像できる。

『茶』を末席から嗜んで三十年。

今まで不思議なことに、私が通うお店で、誰かが『紅茶を買う瞬間』に立ち会ったことが殆どないのだ。

ちなみに、某有名店では殆ど買わない。

だからか?


世の中、ティーバッグを使う人は多いらしい。

ちょっと残念に思う。

言っておくが、ティーバッグを貶すつもりはない。

それどころか、あんな贅沢なものはないとさえ思っている。

紅茶はティーカップの一人前だけをリーフで淹れるのは、ほぼ不可能だといっても過言ではない。それを可能にするティテイスターのブレンド技術と、その要求に応える商社マンとパッキングの紅茶工場には感服するばかり。

だが、それでもリーフの紅茶をポットで飲んでほしいと思う。

『理由は簡単』

普通なら、そう続きますが、そうではありません。

味なら、ティーバッグになかなか勝てません。

手軽さなら、尚のことお手上げです。

では、何故か?

そこに、美味しさの『冒険』があるからです。『冒険』ですから、失敗も成功もあります。

ですから、『簡単な理由』には逃げれない。

でも一度『冒険』を楽しんでしまうと止めれないんですよ。


『茶』というのは、詰まる処、水の飲み物で、そして、大地の飲み物です。

山手に故郷をお持ちの人になら、水の旨さを説明するまでもないでしょうし、人に自然というものを、最も生々しく伝えるものが水だと思います。

そして、紅茶は天候と生産者の努力を味わうものです。

ですから、産地ごと、季節ごとの『冒険』がリーフの紅茶には待っているのです。

ね、興味が出たでしょ?



『紅茶』を飲むには水が必要。

出来れば、良い水に越したことはない。

だけど、現実には水を買っていては大変なので、蛇口に浄水器をつけて、最低限の濾過をしています。

仕事があれば、都合のいい場所に住みたいものです。

あと、本に書かれているように、強火で沸騰したてを使うことは余りありません。

とろ火で沸騰させたものを使います。

そのほうが、水も良い感じに思うのですけれど。まあ、一般家庭に、そんな時間と光熱費の無駄は押し付ける気はありません。

それに、たしか『ねいゆ』と呼ばれて沸かしすぎのお湯は嫌われたと書いてあったと思うのですが、資料が見つかりませんでした。中国茶関連だったのかもしれないです。

少し、話しが逸れました。

では、ちょっとした『冒険』の提案です。

せっかく、こんなに豊かな国に生まれたのですから、贅沢をしてみませんか?

贅沢は人を救うかもしれませんよ。

いま、大阪圏内で買っても、一番高くとも五十グラムで三千円で収まる筈です。

場所と銘柄によっては、五千円まで行くかもしれませんが、それでも四人前のポットに三グラムしか使用しません。それだけで上質なお茶と時間を手に出来るのです。

どうでしょう、一度だけ、騙されたと思って買ってみませんか?

五千円まで、無理に払う必要はないですよ。

千円でも十分です。

最初は、味がよく判らないかもしれません。

私もティーバッグの方が美味しいと思ったものです。

でも、何種類かを気分に合わせて、飲み分けてみて下さい。しだいに、味が分かってきます。しばらくすると、ご飯の味や、おかずの味が良く判るようになってきます。

そうです。

お茶を基準に、味の価値観が変わってくるのです。

いわば、自分の舌の食育です。

むろん、強制する権限なんてどこにもありません。

でも、美味しいものを食べて、その美味しさを深く知る事が出来れば、食べる事が楽しくなります。

お茶は、安く『世界最高品質』のものを手にする事が出来る一つです。

完璧とも言える流通、信頼のおける商社、それらを享受出来る国に住んでいるのですから、贅沢をしてみましょう。輝石や貴金属を買いましょうと唆しているわけではありません。

独りで五十グラムを飲もうすれば、四人前ポットで十七回は楽しめる。

そう考えれば、これは手軽で美味しい。

でも、時間の掛かるものです。そして時間を掛かると感じるのではなく、楽しめるようになれば、それは趣味になったと云ってよいでしょう。

皆様に美味しい時間が訪れるように、





紅茶を飲む切っ掛けになってくれれば、嬉しいです


次回、『魔法使い少女の涙笑顔』で

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― 新着の感想 ―
[一言]  普段はティーバッグを使いますが、たまにポットで淹れるタイプのものを飲むと、とても美味しく感じます。(茶葉のグレードが違う、というのもありますけど)  それにポットで淹れる作業はとても楽しい…
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