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入学式の朝3
自分が暇な時はよくこのような妄想をしています。
中から若い男性の声がした。
「すまん、今入ってるわ。」
ゆっくりとした口調で話しているこの男は奏太の兄の春樹だ。春樹が話している扉の向こう側ではお尻を抑えながら大声で叫んでいる奏太がいた。
「早く出てくれ……何でもするから! 」
苦しそうに言っているのを階段の上から見ていた千花はお腹を抱えて大笑いしていた。
「奏太ホントに面白い! アハハ! 」
千花が笑い終わると同時に春樹が出てきた。すると奏太は勢いよくトイレに入っていった。
ジャー……
トイレから出てきた奏太は一安心した顔だったがその時自分が今日入学式だったことをスッカリ忘れていたのだった。
自分が主人公だとたぶんダウンしてるだろうなぁ




