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姫はドラゴンに恋をする  作者: 楡葵
第4章
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ドラゴンと人間 5

『頼みがある』



『我の命と引き換えにエルをこの世に返してくれ』


これはエルを助けられなかったことに対する懺悔。

そして愛を伝えられなかったことに対する後悔。


『愚かだねえ。森の統率ともあろう者が、人間ごときにうつつを抜かすとは』


真剣だった。

それほどエルを愛していた。


『ああ、愚かだ。』

もう聞きたくないとばかりに、魔女は目を閉じる。


『では、お前の存在ごと、その権限を消し去ってしまうぞ』

『ああ、それでエルが生き返るなら』


それは、森の仲間達の記憶から自分がいなくなること。自分という存在の消滅。


『愛とはかくも恐ろしいものよ』

魔女は何かを思い出すように遠くを見つめ、ゆっくりと目を閉じた。


『さらば、リフィルよ』


『お前の魂は我の元で永遠の眠りについた』

そうして、エルは命を吹き返した。

『あれ、ここはどこ?』

全ての記憶の消失と共に。

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