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姫はドラゴンに恋をする  作者: 楡葵
第3章
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禁域

話している間も、お茶を足してくれたり、サラの体調を気遣ったりしてくれた。


ガルは強面なだけで、2歳年上の面倒見の良いお兄さんだった。


どこか、アルスに似ているような……?

ぶんぶん、と首を振る。


「そういえば、お父様がよく、森は怖い所だと言っていたわ」


サラの父は森を嫌った。

絵本に出てくる森ですら、顔をしかめた。


「よく、森へは行くなと言われていたわ」

「娘想いの父親だな」


サラには、ガルの言わんとすることが全く分からなかった。


「お前の父親は……」



そのとき。


「サラ様、もう約束の時間はとっくに過ぎていますよ」


ギョッとして振り返る。なぜここが?!


いつ、どこから、という質問をさせてもらう時間も与えられず、腕を引っ張られる。


まるで来るのを待っていたかのように、ガルは口角を上げる。


「いいタイミングだな。姫様には知られたくない……というわけか」

「……」

「ユーリ?」


突然立ち止まるユーリ。だがそれも束の間。

「早く部屋に戻りますよ」

「ええ……ガル様、続きはまた……」



ガルの部屋を出てから、一度もこっちを振り返らずに、サラの腕を引っ張ってスタスタ歩くユーリ。

「ユーリ、腕が痛いわ」

「っすみません」


部屋に戻ってからもユーリは押し黙ったままだった。

サラは怒られなかった事にホッとして、先に寝ることにした。


「まだ知らなくていいんだ、あなたは……」


ひっそりとつぶやかれた言葉と同時に、眠りに落ちたのだった。

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