表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫はドラゴンに恋をする  作者: 楡葵
第3章
17/40

中庭

ナワルドへ来て、早1週間が過ぎた。

ガルは多忙で、毎日朝早くから夜遅くまで外に出ており、城にいる時も書類やら何やら色々あるようだった。


サラはトリオ達といる事が多かった。

毎日、一緒に中庭を散歩するのをとても楽しみにしていた。


「今日はユーリも誘ってみましょう!」


「ええ、もちろん!」

「えっ、」

「……うげ」

エミリー以外はこの世の終わりのような顔をしていたが。


いつも外の調査で忙しそうなユーリ。

サラがどうしても、というので渋々了解してくれた。


「ユーリ様、サラ様には弱いでしね」

「私達のサラ様ですもの!」

「……忠犬」




少し歩くと、大きな木の根元に腰を下ろす。

ちょうど良い木陰。

よくここでトリオとランチ会をしているのだ。


サラが草の上に座ると、さっそく小鳥達がやってきて、肩の上に乗る。


「ふふ、くすぐったいわ」

「サラ様は本当に動物に好かれますね」


久しぶりに自然な微笑みを浮かべるユーリ。

女性100人は気絶するであろう。


ユーリの頭の中に、ある光景が蘇る。

サラは昔から動物に好かれていた。

彼が教育係になって間もないころ、サラが怪我をしたインコを拾ってきたことがあった。


『ユーリ助けて! 死んじゃうよ!』

『あなたはまた無責任なことを……!』


しかし、サラの手に包まれたインコは、なぜか傷がほとんど消え、みるみる元気を取り戻していった。






サラはしゃがんで昼食用のパンを動物たちにあげている。


それを見て、ユーリは眩しいものでも見るように目を細める。


「異国の動物をも手なずけるとは、全く、すごい人だ」


楽しそうに笑う少女を見ることで、どれだけ日頃の疲れが癒されるか。

教育係は、ホッと一息ついて、持ってきた本を読み進めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ