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7‐分からない
自分はなぜこんな平凡な退屈な世界にいるのか、そんなことを思い始めたのはいつからだっただろうか…。
世界は広いのに、なぜ自分はこの場所でこの両親の元に生まれたのか…。
次々と疑問は、浮かび上がっては解決することなく消えていく。
ひとつひとつにあまり重要性はない。
こんな言葉を聴いたことがある?
`大切なモノは無くしてから気づく´
…有り得ない、理解したくない。
だっておかしいよ、それが大切だと思ってもいなかったのに、そこにあるのが当たり前だったものが突然消えて、心にぽっかり穴が空いたって、
`そっか、これが寂しいって言うものなのか…´
なんて思わないし、なくすかも知れないときに、
`無くしてからじゃ遅いの!´
と言われたところで危機感なんて湧かないよ…
そんなことって、どうでも良いよね。何となく思っただけだから…同意は求めてない…むしろ否定して欲しかったりね…