38-向き合うこと
青春の裏には思い出がある。
思い出の裏には感情がある。
感情の裏には関わりがある。
関わりの裏には青春がある。
どんなことにも始まりがあって、それが未来へと繋がり、たくさんのモノを巻き込んで、終わりという始まりへ帰る。
どんな人にも役割があって、みんながそろって初めて1となるように、一人では始まりにすらたどり着けない。
自分のことだけで精一杯なのは誰もが同じで、人には言葉があるのに、それすらも凶器に変えて、余裕のある人が大人なんじゃない、誰かのことを気遣えることが求められている訳じゃない。
違うんだ。
今までの思い出に向き合うことが大切で、それは自分にしかない経験で、考えることでどうすべきなのか見えてくる。
幼い子供の様に我が儘を言うのは許されること、それでも誰もしないのは、その行動の結果を知っているから。
人はみんなが集まって1になるように、集まらないと1になれない。
誰もが持つ個性に同じものが無いように、必ず役割が誰にでもある。
必要のない人なんてこの世界にはいない、なんてのはキレイゴトだ。
それでも確かにそこに生まれてそこで生きている。
きっとこの世界が1となることはないだろう。
それでも限りなく1に近づくことはできるかもしれない。
思い出は経験で、自分を形作った。
だからこそ誰もが知っているはずなんだ。
どんな行動がどんな結果をもたらすのかっていうことを。
自分の思い出に向き合える。
それが、大人になるっていうことだと、ボクは思ったんだ。




