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30‐選択し直せ
夢を初めて抱いたのはいつだっただろうか。
気づいた頃にはいろんな大人に、将来のことを聞かれていた。
夢を抱くことは当たり前のことなのか。
将来がどうなるか何て知らないし、自分の特徴も知らない
いや、知らない振りをして、面倒くさがって、いつも問いから逃げていた。
言い訳のように聞こえる自分の声が、とてもうるさかった。
大人になると子供に戻りたいと思うようになったのに、子供の頃は親に反抗的で、早く大人になりたいなどと言っていた。
大人は自由に思えたから。
結局、子供も大人も関係なく、自由になろうと思えば何時でもなれたのに、現状に甘えて進む道を選ぼうとはしなかった。
分岐点はいつでも目の前に在るのに、いつだって見えない振りをしていた。
それが自分だ。
夢を抱くことは自由な思想の始まりで、選択することで、誰もが抱くなどと押し付けるな、とそう思うのは自分から逃げていることで、言い訳でしかない。
当たり前のことを当たり前だと言えることは、勇気のいることだと知る。
今からでも遅くはない、自分を選択し直せ。